アメリカ - ノーフォーク (ネブラスカ州)について

ノーフォーク(ネブラスカ州)はアメリカのネブラスカ州の北東部に位置する都市で、オマハから見ると北西約180km、アイオワ州スーシティから見ると西約130kmに位置しています。人口は2010年の国勢調査の時点で24,210人、マディソン郡も含めた3郡から構成される小都市圏として計算すると48,271人に至ります。
ノーフォークの気候は、蒸し暑い夏と乾燥の上厳寒でもある冬の2つが大きい内陸性の気候です。最も暑い7月の平均気温は約24度で、最高気温の平均は約32度となり、月の半分は32度を超えます。その逆に厳寒期の1月は平均気温が－6度で最低気温の平均は－12度に至ります。降水量は夏季の5月から7月にかけては月間で85-115mm程であり、冬季の11月から2月は月間15-25mm、春と秋は月間35-75mmと考えて下さい。雪も降りますが、12月から3月にかけては大体13-16cmが平均です。気候性区分としては、亜寒帯湿潤気候ですが、冬の寒さや夏との気温差で慣れないと体調を崩す事も少なくありません。長期滞在の予定があり秋から冬にまで予定が入る様な場合には、十分に対策を採る事をお勧めします。
ノーフォークの歴史は古く、発端は1865年に遡ります。この頃ホームステッド法の下で生産性が高く、安価な農地を獲得する事を目的にウィスコンシン州南東部、イクソニア付近にあったドイツ系ルーテル教会徒の入植地から3人の斥候が後にノーフォークとなる土地周辺へ放たれました。彼らはエルク川周辺を探索しますが、付近には既に入植者が多数いた事から候補を更に広げてエルクホーン川を遡る事になります。そして1865年の9月15日に現在の町にあたる土地を発見し、そこに入植地を作る事とします。
それから翌年の翌1866年5月23日には42家族の124人がイクソニアを出発し、同年の7月15日には第一陣が現地に到着する事になります。翌年の1867年7月には第二陣も到着して、ノーフォークの町は本格的にスタートする事となりました。ちなみに、町の名前の由来については、エルクホーン川の北支流近くの町と言う事でNorthForkでノーフォークになったと言われています。ただし、町の綴りが現在の形になった経緯については諸説あり、正式な名をNorthfork、Nor'fork、Nordforkの中のどれにすべきかという事でちょっとした物議も醸し出している事もポイントです。未だこれには決着が付いていませんが、多くのネブラスカ州民はNorforkの発音と綴りを採用しています。
町の始動後の大きな出来事では、サウスダコタ州のブラックヒルズでの金の発見が大きいです。この事を皮切りにフリーモント・エルクホーン・アンド・ミズーリバレー鉄道が開通する事が決定し、ノーフォークに1879年に鉄道が敷設されます。続く翌1880年には、ユニオン・パシフィック鉄道の子会社オマハ・ナイオブララ・アンド・ブラックヒルズ鉄道が、1882年には、シカゴ・セントポール・ミネアポリス・アンド・オマハ鉄道も開通して町は一気に発展します。1886年には人口が1,000人を突破し、1887年には路面電車と水道網、そして1888年にはネブラスカ電灯会社の電線、およびネブラスカ電話会社の回線も開通しました。その後、1910年にはマディソン郡の人口の1/3を占める6,000人の人口を持つに至り、1911年のカンザス州サライナで国際メリディアン・ロード協会の設立と共に訪れた自動車の時代と、1928年の航空学校の誕生に端を発する航空機の時代を経て、現在まで町の歴史は続いています。
ノーフォークのランドマークとしては、エルクホーンバレーミュージアムが外せません。ノーフォークの自動車の時代を始め、歴史全般を学ぶには絶好のスポットと言えます。アメリカの名物司会者であったジョニー・カーソンの出身地がノーフォークという事もあり、彼由来の展示物も多数あります。観光の面でも見に行ってみて損は無いです。続いて、タハゾウカ公園も見逃せません。大きい自然公園で、観光の目的がリラックスにある場合は此処を目当てに出かけてみるというのも良い選択と言えます。ノーフォーク市内からも近いので、アクセスも差ほど困る事がありません。
宿泊と観光の基本については、基本市内に泊まる事で考えておけば有名なスポットを満遍なく回れます。治安情報も重大な物は特にない観光都市なので、基本的な海外安全意識を忘れない限りは楽しい旅行が出来ます。