アメリカ - ナッシュビルについて

ナッシュビルはアメリカのテネシー州の州都で、気候の特徴としてはケッペンの気候区分で見ると温暖湿潤気候に属しています。冬は短期間で比較的緩やかな気温が続き、夏場には気温が高くなる温暖な気候となっています。春と冬が湿潤というのが一般的で、秋の時期が年間で最も乾燥する季節です。月間の平均気温で見ると1月は3.2度であり、7月は26.3度という季節ごとの差が大きい事が特色の1つです。冬場の降雪量は幾分見られますがそれ程多くはなく、1月、2月を中心に降雪があり、平均降雪量は約16センチ程となっています。降水量は11月と12月が多い他、春にも多い降水があります。アメリカ南東部においては平均的な相対温度となっており、春と秋は過ごしやすい気候となっているのが特徴です。都市開発が進む影響もあり、ここ数十年でヒートアイランド現象が見られ、郊外と都心の夜の温度差が最高で10度高くなるという事も見受けられます。ナッシュビルのランドマークとしては、高層建築群が多数集結している事が有名です。この始まりは1957年に建設された「ライフ&カジュアルティ・タワー」を皮切りに、このエリアにさらに高層ビルが建ち並ぶようになりました。現在でもナッシュビル内には、多くの新築マンションやビルなどが計画されています。この高層ビル群の中でも代表的な存在感を放つのが、「バットマンビル」という通称でも知られる「AT＆Tビル」でしょう。1994年に完成したこのAT＆Tビルは、テネシー州で一番高い高層建築物で、その高さは188メートルという規模を誇ります。フロア数は33階で、オフィスタワーとして機能しており、約2000名の就労が可能なビルという大きさです。バットマンビルと呼ばれる由来は、外観の独自性の高い形状と色合いなどからこのような愛称が付いており、フランスのメディアでは世界で有数なオリジナリティのあるビルとしても選出されています。またブロードウェイの南側には「ミュージックシティセンター」があります。これは総面積が約1,200,000平方フィートを誇る、2013年に開業したコンベンションセンターです。見本市や国際会議場として使用されている施設として、ナッシュビルの代表的な存在になりつつあります。ナッシュビルは観光スポットが多数存在する事でも知られており、高層ビル群のAT＆Tビルはその代表的な存在でもあります。ナッシュビルは常に世界中の観光客で賑わっている地域ですが、その中でもいくつかのおすすめスポットを紹介すると、観光する際のメインストリートもなるであろう「ブロードウェイ・ヒストリック・ディストリクト」という通りです。このブロードウェイは「ホンキートンクハイウェイ」とも呼ばれ、カントリーミュージックを楽しみながらお酒が飲めるバーやレストランが建ち並んでいるエリアです。このストリートを歩いているだけでも、充分ナッシュビルの雰囲気が満喫できるでしょう。このカントリーミュージックは、ナッシュビルの代表的な音楽として世界中にも広まっており、そんな歴史やコレクションが展示されているスポットが「カントリーミュージック博物館」です。歴代のミュージシャンの楽器や衣装なども展示されおり、マニアも喜ぶようなアイテムが多数確認できるのが魅力です。そしてセンテニアル・パークには「パルテノン神殿」があり、謎めいたスポットで人気を博しています。ギリシアのパルテノン神殿を忠実に再現して建築された等身大の建物で、当初は1897年のテネシーの万博で建てられた物でしたが、その後改修などを重ねて現在まで受け継がれています。内部は歴史的博物館となっており、絵画などが展示されている他、巨大なアテネ像は撮影スポットで高い人気です。また「チークウッド植物園」は春には人気のイベントが開催されており、季節のチューリップなど様々な植物や花を楽しめますので、時期とタイミングがあえば訪れたいスポットの1つになります。広い庭園が特徴で、日本庭園などもありますのでナッシュビルにおいて日本の雰囲気を感じる事も可能です。この植物園はチークウッドマンションという美術館の屋敷も併設しており、アート作品などが展示されています。花や植物と同時にアートも楽しめるという貴重な観光スポットとなっています。その他にもベルモント大学の一部ともなる「ベルモントマンション」という、国定歴史建造物にも指定されている大豪邸も一見の価値があるでしょう。