アメリカ - モンゴメリーについて

モンゴメリーはアラバマ州第二の都市でアラバマ州の州都です。市名はアメリカ独立戦争で有名なリチャード・モントゴメリーに由来しています。黒人による公民権運動の発祥の地として有名で、マーティン・ルーサー・キング牧師を中心にデモ行進やバスボイコット事件を起こすことにより人種関係なく皆が平等でいられるように努力しました。
今でもその思いは受け継がれており外国人観光客に対し、とても友好的に接してくれます。また、かつては綿花プランテーションで栄えて、アメリカ南部の州が連邦からの離脱を宣言した南北戦争の後、南北同盟によって最初の首都になった町です。
町中にはキング牧師や公民権運動で活躍した偉人たちや事件に関わるスポットがたくさんあります。
・マーティン・ルーサー・キングホーム
モンゴメリーにはキング牧師が住んでいた家が今も残っていて彼のことを知るのに最適です。キング牧師は1954年から1960年の間ここに住んでおり、ツアーガイドで家の内部を見学することができます。
アンティークな家具や部屋を見ることができて、キング牧師の妻が使用したピアノも再現されています。地元の分裂派に襲撃された傷跡がフロントポーチに残っていてアメリカの歴史に欠かせないキング牧師の歴史を学べる観光施設として国立史跡に登録されています。
・アラバマ州議会議事堂
アラバマ州の州都であるこの町には州議会議事堂があり、NationalHistoricLandmarkに指定されている白く美しい建造物で議事堂内を見学することもできます。このアラバマ議会議事堂で大統領に選ばれたジェファーソン・デイヴィスの大きな像があります。
しかし、モンゴメリーは首都であったのは短く、新たに南部同盟に加わったリッチモンドへすぐに移されました。夜はロマンチックにライトアップされるので日が暮れた後に町の中心部を通る際はぜひ寄り道してみてはいかがでしょうか。
・南部同盟最初のホワイトハウス
アラバマ州議会議事堂の目と鼻の先にある白くて美しい建物が南部同盟最初のホワイトハウスです。当時の大統領であったジェファーソン・デイヴィスとその家族が暮らしていました。入場料無料で邸宅の中を見学することができて、南北戦争当時の数多くの遺品や美しい豪華な家具、飾られている絵画を見ることができます。
現在のホワイトハウスがあるワシントンDCでは警備が厳しい為、見学することはできませんが、こちらのホワイトハウスはいつでも見学することができます。
・公民権メモリアルセンター
1950年代から60年代に起こった公民権運動はアメリカ南部の法律や常識に反対する運動であり、白人至上主義者達によるテロ事件や警察との衝突で多くの人達が犠牲になりました。その犠牲者達の為の記念碑があります。
アラバマ州会議議事堂から徒歩圏内にあるので合わせて観光することがおすすめです。ベトナム戦争戦没者慰霊碑を作成したMayaLinさんがデザインした記念碑は黒い花崗岩で出来ていて市民権運動時に死亡した41人の名前が刻まれています。併設されているミュージアムでは公民権運動の歴史を学ぶことができます。
・オールドアラバマタウン
オールドアラバマタウンは19世紀、20世紀の人々の生活を知ることができたり、歴史的な建物を見学することができる場所です。映画のセットの中を歩いているような錯覚を覚える場所で食事処、スーパー、教会やスクールなど50以上の建物が並んでいます。備品や家具が細部にまで細かく再現されていて当時の様子を想像しながら観光できるのでおすすめです。
・モンゴメリー美術館
美しいロケーションに囲まれた素敵な美術館で、閑静な公園の中にあるので天気のいい日は周囲を散歩してみるのも気持ちがいいです。巨大なコンテンポラリー作品など印象的なアメリカンアートを中心に展示されており、入場は無料です。
・フィッツジェラルド博物館
1920年代の小説「グレートキャッツビー」「楽園のこちら側」などで有名なスコット＆ゼルダフィッツジェラルド夫妻が住んでいた建物がフィッツジェラルド博物館です。観光ツアーでは約20分のビデオ鑑賞の後、ガイドが建物内を案内してくれます。
当時の様子が忠実に再現されており、使い古しのタイプライターや小説などを見ることができます。有名なアーネスト・ヘミングウェイに宛てた手紙やグレートキャッツビーの日本語版も展示されておりファンには必見です。
現在のアメリカに大きな影響を与えたモンゴメリーには様々な観光スポットがあります。モンゴメリーに滞在するならカーマイケルロード周辺にホテルが集中してあるのでおすすめです。