アメリカ - ミルウォーキーについて

ミルウォーキーは、アメリカ合衆国ウィスコンシン州の最も大きな都市です。アメリカの中でも知名度の高い企業が多く存在しており、中には世界的にも有名な会社も進出しています。気候は、亜寒帯湿潤気候に属しますので寒い時期には非常に気温が低くなる傾向があり、マイナス20度以下になることもあるため、訪れるシーズンを間違えると吹雪の中で観光を体験することになります。ただ、寒暖差が激しい地域であるため夏場になると気温が30度以上になることも珍しくありません。時期ごとの気候変動が激しいため、その時々に合った準備を怠らないように注意が必要です。アメリカの中では、地域性が非常に特徴的でゲルマン系のドイツ民族出身の人が多いです。カトリック派の人たちであるため、文化面でもこういった宗教的な側面が垣間見られます。都市としても、昔から非常に大きな規模であったことで有名で、一時期は全米で最も発展した都市として知られていました。最初から大きな都市になっていたのは、この周辺が先住民族であるインディアンの交易の場所として栄えていたからです。その後に、ヨーロッパから入植者が入ってきてさらに発展していきました。ドイツ人が多く入ってきたのは、当時のヨーロッパで王政を行っていた本国が失政を続けてしまったからです。その結果、本国のドイツ帝国や周辺の地域で生活をしている人が生活苦に陥り、職を探して大陸を渡ってきたという背景があります。その結果、ミルウォーキーではドイツで発展していたビール文化などが取り入れられて、世界的にも有名なビールの醸造地と知られるようになります。
ミルウォーキーのランドマークになっているのが、ミルウォーキー美術館です。ミルウォーキーの代名詞になっており、この美術館を見に来るためにわざわざ外国からやってくる人もいます。実際に、この美術館は米国で最大の規模を誇っているため、他には見られない様々な美術品や展示物を観覧することが可能です。コレクションの数が膨大で、数万点以上の展示品が常に置かれています。現代的な物だけではなく、歴史的な価値がある古代の物まで存在しますので、単純な美術館というよりは博物館のような役割も持っています。絵画はもちろんですが、彫刻や現代的な写真も存在しており、特に美術家やアーティストがこの美術館を好むのは、世界的にも有名な画家の作品を見られるからです。有名なのがピカソやミロの作品で、非常に希少価値の高い作品を楽しめます。また、この美術館がランドマークとして好まれている理由は、外観が非常に特徴的で魅力があるからです。スチールの羽をうまく利用することで、鳥が羽ばたくようなデザインをしています。羽を模した外観はとても大きく、この美術館でしか見られない構造をしていますので、遠目で見ても美術館があるということを一目で確認できます。
観光で1番人気になっているのは、ノース・ポイント・ライトハウスです。ミシガン湖に接するこの建築物は、灯台として建設されたものです。アメリカの歴史登録財にも認定されており、非常に見ごたえがあります。一般的な建築物と比較すると3倍から4倍程度の高さがあるため、きれいな周辺の景色の中でも一層目立つ建築物です。灯台は、上に登ることも許可されていますので、頂上まで行けばミルウォーキーの景色を一望できるでしょう。博物館も隣接されているため、ミシガン湖で過去に行われた航海や活躍した船の歴史などを学ぶこともできます。博物館や周辺は自由に散策できるうえに、ガイドに依頼してツアーも組めるようになっているため、観光客にとても人気のスポットであり、実際にイベントも非常に多く、この施設周辺で結婚式を行う人も大勢いますので、楽しみ方のバリエーションがとても豊富なスポットです。
ミルウォーキーは、ミシガン湖に面している地域であるためこの周辺が観光スポットにおすすめです。散策ができる場所が多いですし、何よりも休息やショッピングができるモールも近くにあるため、お土産を買って帰るときにも最適です。ミシガン湖から少し西に行けば大都市が広がっているため、生活水準の高さや治安の面でも安心できます。また、この周辺はホテルの激戦区でもあるため良い宿泊施設も多くあります。世界的にも有名なホテルが多数ありますので、初めてミルウォーキーを観光するならば、拠点として非常におすすめのスポットです。