アメリカ - マディソン(ウィスコンシン州)について

マディソン(ウィスコンシン州)は五大湖に比較的近い内陸にある都市であり、冬は寒さが厳しく夏は涼しいという大陸性の気候になります。気温については、夏場にあたる6月～8月は最高気温が26度～28度程度なので、日本よりは涼しいと言えるでしょう。しかし冬場にあたる12月～2月は、日中でも0度より気温が上がらないことも多いですし、最低気温はマイナス15度以下にまで下がることも少なくありません。そして降水量に関しては、冬場は乾燥する傾向にありますが、夏場は1カ月で100mm以上の雨が降ります。最も過ごしやすい時期はやはり春や秋だと言えますが、夏も比較的涼しく過ごせると言えるため、夏場に旅行をするのもよいかもしれません。しかし冬場は、かなり寒いということを頭にいれておいた上で旅行の計画を立てる必要があるでしょう。マディソンのランドマークとしては、「ウィスコンシン州議会議事堂」が挙げられます。この都市はウィスコンシン州の州都でもあるため、州議会の建物があるのですが、それが街のシンボル的な存在になっています。建物の外観は、左右に伸びた建物の中央に太いドーム状の塔が立っているのが特徴で、どっしりとした威厳のある風格をしていると言えるでしょう。高さは86mもあり、市内で最も高い建物になるため、少し離れた場所からでも目立ちます。建設されたのは1917年であり、国内外から御影石や大理石などのさまざまな石を取り寄せて作られたと言われています。ドームの頂上部分にはニューヨークの有名な彫刻家による金色の像が設置されており、こちらも見どころの一つとなっていると言えるでしょう。またこの州議会議事堂は、会議場を見学するためのツアーも用意されているので、観光スポットとしても人気があります。そして春から秋にかけての時期は、上部のドームの外に出ることができるようになっているため、そこから市内の景色を一望することができます。マディソン観光でおすすめのエリアは、さまざまな観光スポットが集中している市内の「中心部」が挙げられるでしょう。「中心部」には、先ほど紹介した州議会議事堂をはじめ、ステートストリートやモノナ・テラス、チェゼン美術館などがあります。まずステートストリートは、州議会議事堂とウィスコンシン大学（マディソン校）を繋ぐ目抜き通りであり、市内の観光スポットにもなっている場所です。ストリートの長さは1.5kmありますが、その区間は一般車両が乗り入れ禁止の歩行者天国になっており、多くの地元の人や観光客で賑わっています。通り沿いにはカフェやレストランといった飲食店が並んでいるほか、ユニークな雑貨を販売しているショップなどもあるため、土産物を選ぶときにも便利な場所です。そして大学のフットボールチームが試合をする日になると、チームカラーになっている赤の服を着たファンの人々で溢れる情景を目にすることができるでしょう。モノナ・テラスは、州議会議事堂にほど近い場所にあるコンベンションセンター（会議や展示会などを行う複合施設）になります。白い外壁に広いガラス窓が配されているのが特徴的で、日本を代表する高級ホテルも設計した、世界的に有名な建築家による建物として知られていると言えるでしょう。この建物はモノナ湖の湖畔にあるため、建物の内部に入ると広いガラス窓から湖を眺めることができるようになっています。また建物の屋上には大きな噴水が設置されており、夜になると美しくライトアップされるため、それも見どころです。チェゼン美術館は、ウィスコンシン大学の敷地内にある美術館であり、一般開放されているため観光客も見学することができるようになっています。展示されている作品は、アメリカやヨーロッパの絵画や彫刻などの美術作品が中心になります。しかし日本の浮世絵といった東洋の古い作品や、近代の日本の作品も展示されているため、海外で日本の作品を鑑賞するという面白さもあるかもしれません。そして大学内にはほかにも、メモリアルユニオンと呼ばれる建物があり、名物であるアイスクリームを味わうことができます。このメモリアルユニオンは湖沿いにあるので、アイスクリームを食べたりビールを飲んだりしながら、ゆっくりと湖を眺めるのもよいでしょう。またマディソンの中心地から離れた郊外には、東西にそれぞれショッピングモールがあるため、長期滞在をする場合などはそちらで買い物をするものよいかもしれません。