アメリカ - リンカーンについて

リンカーンはアメリカ合衆国にあるネブラスカ州の州都であり、気候は冷帯に属する湿潤大陸性気候になります。気温に関しては、冬場と夏場で寒暖の差が大きいのが特徴です。冬場にあたる12月～2月は、最高気温が数度までしか上がらず、最低気温はマイナス10度近くまで下がってしまいます。一方、夏場にあたる6月～8月は、最高気温が30度前後と夏らしい暑さになると言えるでしょう。そして、降水量は夏場を中心とした4月～9月あたりが多くなり、特に5月は100mm（1カ月あたり）程度の雨が降ります。最も過ごしやすい時期は日本と同じように春と秋頃だと言えますが、冬場はかなり寒くなるため防寒対策が必要となりますので注意が必要です。リンカーンのランドマークとしては、「ネブラスカ州議会議事堂」が挙げられます。この議事堂は、1920～1930年代に建設された建物であり、ネブラスカの州議会や最高裁判所の職務が実際に行われている場所です。建物の外観は、120mもある大きな塔が印象的であり、上部がドーム型になっているのが特徴です。そしてドームの下には、ネイティブアメリカンの象徴であるサンダーバードが描かれているため、訪れた際にはこちらもチェックしてみるとよいでしょう。この建物は見た目が美しいこともあって、アメリカの建築学会に傑出した建築物として認められていることでも知られています。塔の頂上からは、ネブラスカの広大な景色を一望できるようになっているため、人気の観光スポットにもなっています。建物の正面には、奴隷解放の父であるリンカーンの銅像が設置されているので、記念写真の撮影スポットとしてもとても人気です。また、夜中になると建物がライトアップされるため、暗闇に浮かぶ建物の美しく幻想的な姿を眺めることもできるでしょう。リンカーン観光のおすすめエリアとしては、市の「中心部」と「郊外地域」が挙げられます。まず「中心部」には、先ほど紹介した州議会議事堂をはじめ、ネブラスカ州立大学博物館やシェルドン美術館、そしてメモリアル・スタジアムなどがあります。州立大学博物館は、大学内にある博物館であり、マンモスや化石化したゾウの展示が有名です。さらに、ネブラスカ州の自然に関するコレクションも豊富に揃っているのが特徴だと言えます。古生物や自然に興味がある人や子供連れの観光などにピッタリのスポットだと言えるでしょう。また、州立大学の中にあるシェルドン美術館では、アメリカンアートを中心にした1万2000点の美術作品を見ることができます。そのため、すぐ近くにある州立大学博物館と合わせて見学することが可能になっており、アートが好きな人にとっては見逃せないスポットだと言えるでしょう。そしてメモリアル・スタジアムは、先ほどの州立大学のすぐ隣にある施設であり、同大学のアメリカンフットボールチームであるコーン・ハスカーズの本拠地になっているスタジアムになります。そのためハスカーズの試合があるときは、地元のファンだけでなくアメリカ全土から観客が押し寄せるので、スタジアム全体がチームカラーである赤色に染まります。もちろん観光で訪れる人も多いですし、特にアメリカンフットボールに興味がないという場合でも、試合を観戦すればスタジアムの興奮を体感することができるでしょう。リンカーンは人口22万人程度の地方都市ですが、試合当日の観客がスタジアムを埋めつくす光景は圧巻です。そしてリンカーンにはピナクル・バンク・アリーナという、巨大なバスケット会場があり、こちらも州立大学バスケットチームの本拠地になっています。こちらも、先ほど紹介したスタジアム同様に、試合当日には地元や国内外から観客が押し寄せます。そのため、スポーツ観戦が好きな人や、観光客には人気があるスポットだと言えるでしょう。また、このアリーナは有名なミュージシャンによるコンサートイベントもよく開かれているので、事前に情報を調べてチケットを購入した上で観光に訪れるのもよいでしょう。次のおすすめエリアである「郊外地域」には、パイオニアズ・パーク・ネイチャー・センターがあります。このセンターは市の郊外にある自然豊かな場所であり、広大な敷地ではバイソンやヘラジカなどの群れを見ることができ大変人気があります。ですので、アメリカの大自然を体験したいという人におすすめのスポットだと言えるでしょう。