アメリカ - ノックスビルについて

ノックスビルは、アメリカ合衆国テネシー州東部にある人口17万３千人余の工業都市です。ノックスビルの特徴は、西部開拓時代の建物や南北戦争後の歴史を感じさせる風情がある街並みを見ることができることになります。ノックスビルの気候は、北緯35度日本の東海・近畿地区と同じ緯度です。アパラチア山脈の麓に位置することから夏が長く、暑く・湿度が高く蒸し暑く、最高気温は34度までいくこともあります。冬は、気温マイナス1度前後まで下がり体感温度は寒いと感じるのです。暖かくて過ごしやすい季節は、4月から6月までと9月から11月までになります。3月から8月までは雨が多く、降水の確率は49％です。冬は乾燥していますが雪はほとんど降りません。ノックスビルのランドマークは、サンスフェア・ワールドフェアパークという円筒のビルで無料で公開されています。エレベーターに乗って上に上がれば素晴らしいノックスビルの市街地を見晴らすことが出来るのです。1982年「国際エネルギー博覧会」のトレードマークになった建物で見事な夕焼けを見るスポットでもあります。ノックビルの魅力はアメリカの西部開拓の歴史を偲ばせる建物とテネシー州3番目の都市のモダンな街並みを見ることができる点です。博覧会の跡地が残り、全米でも工業の発展をリードし、文化面でも有名な大学があることでも知られています。観光名所では、「マブリーヘイズンハウス」は、南北戦争時に南部連合支持者と北軍両方の本部の役割を果たしました。ノックスビルの目抜き通りは「ゲイストリート」と呼ばれ、歴史を感じさせる建物を鑑賞することが出来るのです。街を南北に貫いており、南北戦争後の復興時代に建設された19世紀から20世紀初頭美しい建造物が立ち並んでいます。散策やショッピングをするのに適した通りです。ゲイストリートをダウンタウンから少し行くとアートディストリクトと呼ばれる芸術エリアが広がっています。古い建物を利用したギャラリーやスタジオが多く、アート関連のショップなどを見学することが出来るのです。ゲイストリートから西へ１ブロック入ったところにあるのが「マーケットスクエアー」と呼ばれる広場となります。19世紀に造られたこの広場は、レンガ造りの美しい建物で囲まれており、レストランがずらっとならんでいます。広場では常時マーケットやフェスティバル・イベントが開催され市民の憩いの場所となっているのです。いつもたくさんの人が集まって自由に買い物や遊びを楽しんでいます。ダウンタウンの北にあるのが「オールドシティ」と呼ばれるエリアです。オールドシティは、19世紀には倉庫や酒場・売春宿などが並んでいてギャングが登場する場所になっていたのです。現在では、当時の建物を利用して個性的なショップやレストラン・バー・コーヒーショップなどが集まっており、若者が集うエリアに変身を遂げています。これらの地域は、ノックスビルのダウンタウンから徒歩圏内にあり、また市内には無料のトロリーも走っています。ノックスビルの南東には、壮大なアパラチア山脈が広がっているのです。アパラチア山脈にある「グレート・スモーキー・マウンテン国立公園」までも車で約1時間で行くことが可能です。入り口にあるテネシー州名産のウィスキー蒸留所がある「ガトリンバーグ」という街に行くこともできます。テネシー州の州都ナッシュビルへも約290km、約3時間のドライブで行くことができます。テネシー州は、カントリーミュージックの発祥の地でも知られているのです。多くの演奏者が生まれ全米への発信をしていった文化の伝統を受け継ぎ、モダンな開拓精神をよみがえらせています。ノックスビルを訪れることで、アメリカの開拓の歴史・南北戦争の遺跡とその後の復興で生まれたレンガ造りの建築物などを観光することが出来るのです。文化の街でもあるので、テネシー州の公民権運動の流れをうけつぐ大学を中心にする民権の街でもあるので、アメリカを知る上でも非常に参考になる街です。自然にも恵まれ、美しい街並みをタワーの上に上がってみることをおすすめします。西部開拓時代に競って西を目指した開拓民の進取の精神を味わうことができます。ウェスタンの酒場などノックビルならではの店で食事をすることもできるのです。18世紀から19世紀に建てられた「丸太小屋」が残っており、当時の様子が再現されており古き良きアメリカを感じることができる街となります。