アメリカ - グリーンビル(ノースカロライナ州)について

グリーンビル(ノースカロライナ州)は、アメリカのノースカロライナ州ピット郡の都市で、郡庁所在地に指定されています。若者のコミュニティ100傑の一つに選ばれたり、全米で事業とキャリアのための小さな場所のトップテン入りしたりしたこともあります。
1771年に植民地総督ジョサイア・マーティンに因んで、マーティンズボロとして設立されました。1774年に西に5kmに位置する現在のタール川の南岸に移され、1786年にアメリカ独立戦争の英雄といわれるナサニエル・グリーンに因んで街の名前がグリーンズビルとなり、その後さらに短いグリーンビルになりました。
グリーンビルの天候は、年間を通して湿度が高く、特に夏は蒸し暑くなります。1999年9月の初めにハリケーン・デニスがノースカロライナ州東部に上陸し500mmの雨を降らせた後、さらにハリケーン・フロイドが上陸し通過しながら430mm近い雨を降らせました。洪水は夜間に起こったため多くの住人は水が家の傍に来るまで洪水に気付ず、タール川の下流では500年に1度という高いレベルまで水位が上がりました。
ピット郡だけでも被害総額は16億ドルといわれ、1.8mも水没した自宅まで泳がなければならなかった住民もいたほどひどい状態になりました。
市民へミュージックイベントや舞台芸術などの学外活動も提供しているイーストカロライナ大学は、グリーンビルのランドマーク的な存在です。ノースカロライナ州沖に海賊がいたことから、海賊という別名を持ち、海賊のマスコットが有名です。
キャンパス内には海賊の可愛らしい銅像が設置され、海賊モチーフの様々なグッズも売られています。
グリーンビルの自然や文化を体験できる名所をいくつかご紹介します。

・リバーパークノース
グリーンビル北部にあるリバーパークノースは、5つの池と2つの埠頭があります。釣りボートもレンタルできるので、釣り好きに人気の公園です。
3つのハイキングトライルやグリル付きのピクニックシェルター、ピクニックテーブルもあるので、一日ゆっくり自然の中で過ごせます。
アウトドアが好きな方には、キャンプサイトもありますよ。季節限定で足漕ぎボートを楽しむこともできます。
・グリーンビル美術館
グリービル美術館は主に地元グリーンビルとノースカロライナ州にゆかりのある芸術家の作品が展示されています。
絵画や彫刻、陶磁器、写真など多数の展示物の中には、個性的で目を引く作品も多いですよ。期間限定の展示会や子ども達へのワークショップ、大人向けのアートクラスなどの参加者を含めると、年間15000人以上が訪れています。入場料は無料なので、ぜひ立ち寄ってみてください。
・ファイブポイントプラザ
ファイブポイントプラザは西5番通りとエバンス通りにあり、年間を通し様々なイベントが開催されています。暖かい時期は毎週水曜日にアンブレラ・マーケットが開かれ、地元生産者や芸術家が出店しています。
イーストカロライナ大学主催のフットボール試合がある週の金曜日には、フリーブート・フライディという激励会が行われ盛り上がります。
また、ハロウィンやクリスマスには大きなイベントが開催され、子供から大人まで沢山の人で賑わいます。
・グリーンビルモール
グリーンビルモールは、人気のアメリカブランドの店舗が並んでいます。アメリカらしい雑貨のお店もあり、お土産探しにもおすすめです。
また、アメリカンな食べ物が楽しめるレストランやスナックスタンドもあります。街の中心部にあるので、観光ついでに寄ることができます。

グリーンビルは大きな観光地ではありませんが、1907年に創立されたイーストカロライナ大学やダウンタウンには歴史的な建物や古い面影が残り、歩き回るだけでも楽しめます。
グリーンビルに泊まる際は、グリーンビルブルーバード沿いに並ぶホテルが観光地やイーストカロライナ大学へのアクセスに便利です。グリーンビルコンベンションセンターへ徒歩圏内のホテルもあります。
ノースカロライナ州で最大級の医療社会であるグリーンビルは、医療関係の仕事に携わる住民も少なくありません。しかし、他のアメリカの都市と同じように、治安の良い地域でも数ブロック行くと雰囲気が全く違う地域があります。
街の中心部はレストランやバーが多く、夜遅くまで沢山の人で賑わっています。ただし、高価な物を身に付けて出掛けたり、多くの現金を持ち歩いたりするのは避けましょう。