アメリカ - ゲインズビルについて

ゲインズビルはアメリカのフロリダ州アラチュア郡にある都市で、郡庁所在地に指定されています。住みやすい街として知られており、アメリカの最も住みやすく遊べる都市にも選ばれたことがあります。もともとはティムクワ族のインディアンが生活している土地でしたが、スペインからの植民者がティムクワ族を労働力に使い牧場を始めたことで栄えるようになりました。牧場は破壊されてしまった後は、フロリダ鉄道の経路上にあったことから郡庁所在地に指定されて発展していきます。しかし南北戦争で戦闘の舞台となり、街は大きな被害を受けました。戦争を終えてからは解放奴隷が住みつくことを推奨され、一時は白人より黒人の方が多くなりました。後に柑橘類の生産地として繁栄しましたが凍害によって壊滅的な被害を受け、しばらくは繁栄から遠ざかることになります。1905年にフロリダ大学が創設されたことでゲインズビルは大きく変化し、健康フィットネスセンターや世界的な医療施設が建設されて近代的な都市となりました。現在ではアメリカの中でも住みやすい地域の一つとして名が知られるようになっています。ゲインズビルの気候は湿潤性亜熱帯気候で8月の平均最高気温は33度、1月の平均最高気温は19度となっています。冬は冷え込むこともありますが雪が降るのは稀です。かつてはビクトリア様式の郡庁舎がランドマーク的存在でしたが、1960年代に破壊されてしまいました。他の歴史的建造物も多くが取り壊されました。しかし歴史的建造物の価値を見直す動きがあり、現在は北東ゲインズビル住宅地区・南東ゲインズビル住宅地区・プレザント通り歴史地区でビクトリア様式の建物を見ることができます。現在のランドマークといえばフロリダ大学が挙げられるでしょう。大学には博物館や蝶が見られる施設など、学生以外の人も楽しめる場所が多くあります。ゲインズビルの名所をいくつかご紹介します。・フロリダ自然史博物館フロリダ大学の中にあるフロリダ自然史博物館では地球の歴史について学ぶことができます。恐竜やサメの化石だけでなく1800万年前の木の化石も展示されています。他にもフロリダの生態系について学べるコーナーやエネルギーの使い方について考えさせられるコーナーがあり、大人も子どもも楽しめる場所となっています。・バタフライレインフォレストバタフライレインフォレストも自然史博物館と同様に、フロリダ大学の中にあります。熱帯の植物が植えられている敷地内をカラフルな蝶が飛び回っています。池や滝も設置してあるので自然を感じながらのんびり過ごせるでしょう。蝶はバタフライレインフォレストで生まれたのではなく世界各地で育てられたものなので、定期的に蝶のリリースが行われています。訪れるたびに違う蝶が舞う姿を見られる点が魅力です。・ペインズプレーリープリザーブ州立公園州立公園に指定されている広大な湿地帯にはキャンプ場や自然遊歩道が整備されています。公園内には野生のワニや馬の他、日本では見ることができないようなさまざまな動植物が生息しています。ハイキングや乗馬を楽しむこともできるので、アクティビティを満喫したい人におすすめです。・イチェタックニースプリングス州立公園イチェタックニースプリングス州立公園にはターコイズブルーの泉があり、泳いだりシュノーケリングをしたりできます。泉の水温は22度と一定で夏のアクティビティには最適です。夏になるとイチェタックニー川ではカヌーやカヤックで川下りを楽しめるので、美しい自然を眺めながらフロリダを満喫してくださいね。・ラ・チュア・トレイルワニをたくさん見たいのならラ・チュア・トレイルがおすすめです。ものすごい数のワニが生息していて遊歩道と観察塔からワニの様子を眺めることができます。小さい子どもを連れていく場合はワニに近づかないよう注意が必要です。・カナパハボタニカルガーデンズ市内にある植物園で蓮池やハーブガーデンを見られます。見どころはアメリカ南西部最大の竹林で、ゆったりと植物を観察できるおすすめの場所です。植物園では結婚式を挙げられるので花嫁さんに会える可能性があります。ゲインズビルはフロリダ大学周辺にホテルが多くあります。大学が近いため飲食店が多く、食事やシッピングに困ることはないでしょう。ゲインズビルには空港があり、街中から5キロほどしか離れていないので市街地に滞在しても空港までの移動に手こずることはありません。街の治安はよいですが、夜間に一人で出歩くのは控えるべきです。高価なものやきらびやかなものを持ち歩くのは避けた方がよいでしょう。