アメリカ - フレズノについて

フレズノはアメリカ合衆国カリフォルニア州の中部に位置する都市です。サンフランシスコ都市圏とロサンゼルス都市圏の中間に位置する地域一帯の中心都市であり、日本の高知市の姉妹都市でもあります。夏は日差しの強い酷暑ですが、冬は比較的温暖な気候です。それも踏まえて、観光に適した期間は5月下旬から10月上旬がオススメとされています。フレズノを含むカリフォルニア州の中央一帯はセントラルバレーと呼ばれ、アメリカ合衆国内でも肥沃な農地として知られています。干しぶどうはフレズノを代表する農産物です。他にも、綿花、トマト、アーモンドなど多くの特産物があることからも、フレズノの大地の豊かさを感じる事ができます。この豊かさは昔から知られており、メキシコや日本からの農業移民が多くいた事からも分かります。なので、カリフォルニア系日系人や日本人にとっても歴史のある街であり、日系寺院や日系キリスト教会が残されている地域もあります。多民族国家のアメリカの中でも日本に所以があるといえるのがフレズノです。フレズノの東部には同じアメリカ合衆国にあるロッキー山脈よりも高い、シエラネバダ山脈が控えており、アメリカの雄大な自然を楽しむことが出来る拠点としても知られています。まずは、世界遺産にも登録されているヨセミテ国立公園。自然保護を目的とした国立公園のため、東京都の約２倍の敷地でありながら人が入れる区間は限られていますが、それでもヨセミテ渓谷やグレーシャーポイントといった人気の観光地に向かうことは出来ます。ロッククライミングで世界的に人気なスポットであるエル・キャピタンや、自然の壮大さを感じられるハーフドームといったスポットもヨセミテ国立公園に含まれます。セコイア国立公園と隣接するキングス・キャニオン国立公園も、フレズノを拠点として訪れる事のできるアメリカ合衆国の国立公園です。セコイア国立公園は、アメリカ48州の中で最も標高の高いホイットニー山を含み、地球上で最も巨大な木とされるセコイアデンドロンの木で有名なスポットです。公園内の84％が自然保護区のセコイア国立公園は、標高の低い位置では森林地帯を楽しめ、丘陵地帯では草原、さらに山林まで幅広く大自然を楽しむ事ができます。アメリカで最も深い峡谷の名前を冠しているキングス・キャニオン国立公園も訪れたいスポットです。キングス・キャニオンは、セコイアの森やカリフォルニア州で最も長い川であるサンワーキン川の支流サウス・フォークの源流を形成しています。フレズノはこのような大自然を楽しむことが出来るスポットへのアクセスがとてもしやすいのです。雄大な自然も良いですが、それ以外にも人気の観光地はあります。フレズノの人気スポットといえば、フォレスティア地下庭園があります。1900年代に夏の強い日差しを避けるためにフォルスティアが人生のほとんどを費やして手掘りで作成した庭園です。地下庭園なので、夏の暑さと冬の寒さを和らげるような作りになっており、快適な温度と湿度が保たれています。生活することを目的に作られた庭園なので生活に必要な空間は揃っているのですが、100もの部屋が作られているのには驚きです。家族連れであれば、フレズノ・チャフィー動物園もおすすめです。設立時は捨てられた動物たちのための動物園としてオープンしたようですが、今ではゾウやキリン、ライオンやバグなど数多くの動物たちを楽しむことが出来ます。地元の子どもたちに人気なのはアシカ類とのことなので、動物の種類の幅広さを感じることも出来ます。子どもたちに人気のスポットは職業体験が出来るディスカバリーセンターもあります。見て、触って、感じて学ぶ事を目的に趣向を凝らして作られた展示物は子どもたちを夢中にさせるだけでなく、大人にとっても勉強になるものが多く展示されています。室内のアクティビティが多いので、家族連れでも安心して利用出来ます。アメリカの歴史的建造物として登録されているミューホーム博物館では、1860年代のアメリカの生活様式を垣間見る事ができます。スタッフもそれに合わせた衣装で気分を盛り上げてくれます。同じく歴史的建造物として登録されている建物の観光地として、カーニーマンション博物館もあります。20世紀初頭のフレズノでの生活を残されている家具などから感じる事ができます。ウエスト・コーストで最も美しい敷地としても有名なので、一瞥の価値はあります。他にもミューラル地区では芸術に触れることが出来たりと、幅広い楽しみ方ができるのもフレズノの魅力です。