アメリカ - ファーゴについて

ファーゴはノースダコタ州最大の都市であり、気候は大陸性で、冬の寒さが厳しい亜寒帯湿潤気候に属します。気温に関しては、夏場にあたる7月が最も高く最高気温は28度程度になりますが、この時期の最低気温は夏でも15度程度にまで下がります。一方の冬場は1月が最も寒く、最高気温がマイナス8度までしか上がりませんし、最低気温はマイナス18度という極寒になってしまうのです。降水量については、夏場は1カ月で100mm程度雨が降ることがあり、冬場は乾燥傾向にありますが降雪も見られます。以上のことを考えると、快適に過ごせるのはかなり寒くなる冬場以外の時期だと言えます。しかし比較的暖かい時期でも、最低気温が意外と低くなってしまうことが多いため、厚手の上着を用意するなどしておいたほうがよいでしょう。ファーゴのランドマークとしては、ダウンタウンの中心にある「ファーゴ劇場」が挙げられます。劇場の表に掲げられている大きな看板が目立つ建物であり、アールデコ様式の古典的で美しい外観が特徴的です。この劇場は、映画と芸術のために1926年に建設された建物であり、歴史的な建造物として国の登録を受けている貴重な建物でもあります。ですので訪れると歴史を感じることができるのですが、現在でもインディペンデント（独立系）の映画や外国映画をメインに上映が行われている現役の劇場になります。それにライブイベント会場としても活用されているため、タイミングが合えば音楽などのライブを楽しむことができるかもしれません。この劇場は、市内のランドマークとしてだけでなく観光スポットとしても人気があるので、ダウンタウンを散策する途中にでも立ち寄ってみるとよいでしょう。ファーゴ観光のおすすめエリアとしては、ダウンタウンに近い「中心部」や、「郊外地域」が挙げられます。まず「中心部」には、さきほど紹介したファーゴ劇場があるほか、プレーンズ美術館やウェスト・エイカーズ・ショッピングセンターといったスポットがあります。プレーンズ美術館は、ダウンタウンの中にあるノースダコタ州で最も大きな美術館です。前衛的な現代アートやネイティブアメリカンによる作品などが3000点以上展示されており、人気アーティストや地元作家の作品も多く扱っています。ですので観光客にも人気のスポットになっていますし、ギフトショップもあるため、ポストカードなどをお土産として購入することもできるでしょう。ウェスト・エイカーズ・ショッピングセンターは、市内唯一の大型ショッピングセンターであり、品揃えも多いので買い物に便利なスポットだと言えます。店内には人気ブランドの商品が販売されているほか、ローカルなショップも入っているため、お土産物探しに便利です。またフードコートも充実しているので、観光の休憩ついでに立ち寄ってみるのもよいでしょう。次に挙げられるおすすめのエリアである「郊外地域」には、レッドリバー動物園やファーゴ航空博物館などがあります。レッドリバー動物園は、市の南部にある動物園であり、地元の家族連れや観光客にも人気のスポットになっていると言えるでしょう。この動物園は、野生動物や絶滅が危惧されている動物を保護して、繁殖させるという重要な役目を担っている施設であり、珍しい動物を見ることもできます。動物園の中でも1番人気があるのはレッサーパンダであり、その愛嬌のある姿に癒されることができます。また、園内はキレイに整備されているので、ゆっくりと散策をしながら動物を見るのもよいでしょう。ファーゴ航空博物館は、北部にあるヘクター国際空港のすぐ近くにある博物館であり、多くの観光客で賑わっているスポットです。博物館には年代物の軍用機が多く展示されており、その多くは動態保存という、いつでも飛行できる状態で保存されています。館の中でも1番の見どころになっているのは、再現されたライト兄弟の飛行機であり、最も正確に再現されているという評価を受けています。そのため、飛行機好きには必見の展示だと言えますが、一般の人にとっても興味深いものだと言えるでしょう。また郊外地域には、市内から少し西に外れた場所になりますが、ボナンザビル博物館＆歴史村という有名な観光スポットもあります。この施設には、広大な敷地内に多くの歴史的建造物を移築させた歴史村があり、1900年代前後の古き良きアメリカを体験できる場所として人気があります。