アメリカ - フェアバンクスについて

フェアバンクスはアメリカ北西端のアラスカ州にある都市です。フェアバンクスは冷帯湿潤気候に属し、真冬にはマイナス50度以下まで下がり、それでいて夏場の昼間は25度を越えて汗ばむほど年較差が大きな地域として知られています。またフェアバンクスはアラスカ州内陸部では最大の都市で日本人にとってはオーロラが最もよく見える街です。夏季の観光こそが主要な産業であり、この時期には多くの観光客が訪れます。オーロラが見えるのは冬季、かなりの寒さゆえにどうしても夏季と比べると観光客の数は減ってしまいます。一年中、市内のどこからでも見ることが出来るオーロラのベストシーズンは8月終わりから5月頃です。特に人工の光が少ない郊外の方が綺麗に見え、寒さを我慢することなく楽しめるチナ・ホット・スプリングスはおすすめです。こちらはフェアバンクスから車で1時間半程度の距離にある郊外の宿泊施設や天然温泉が自慢で、お湯で温まりながらのオーロラ見物は寒さに凍える心配はありません。犬ぞりやスノーモービルといったアクティビティーも充実しており、多くの観光客が宿泊しています。毎年冬に行われる犬ぞりレースのユーコン・クエストでは、フェアバンクスが一年ごとに出発地あるいは到着地となり、スポーツとして力を入れています。また、氷で出来たまさにお城を思わせる建物のアイス・ミュージアムは1000トンもの氷で作られた大聖堂です。ここではロビーもシャンデリアも床もすべて氷、スティーブ・ブライス氏やヘザー・ブライス夫人の彫刻や装飾品も飾られていて、光を灯された部屋はオーロラを思わせとても幻想的です。おすすめはアップルマティーニ、お腹の中から温めるようにしましょう。また、アラスカといえばトナカイも有名です。ランニングレインディアーランチでは一緒に散歩することが可能です。ここでは様々な知識も教えてもらえますし、サンタクロースの相棒とも出会えて子ども達も大喜びすることは間違いないでしょう。Bouchard`s International Dog Mushing and Sled Museumは犬ぞり文化について学ぶことの出来る博物館で本物の犬ぞりも見ることができ、ネイティブアメリカンアートやゴールドラッシュ時代の展示物もあります。また、北米大陸で最も高いのがデナリ山、そのふもとにはデナリ国立公園です。ここでは雄大な自然の中にはトナカイをはじめ37種類の哺乳動物と130種類もの鳥類が暮らしています。宿泊地にここを選び、2泊3日くらいでゆっくり観光する人もおり、悠然と聳え立つ山々の景色に日頃の悩みも解消されることでしょう。さらにアラスカについて勉強したいということでしたらアラスカ州立大学博物館も見学した方がよいでしょう。ここではアラスカに移住した日本人の資料や有名な写真家の星野道夫さんの写真もあり、遠く離れた地で日本との接点を知ることも可能です。また子連れでの観光にはパイオニアパークがおすすめです。ここではアラスカ唯一のテーマパークで遊園地や博物館、ショップやレストランと楽しめるスポットとなっています。さらに航空博物館などは飛行機代好きのお子さんに大人気です。ここではサーモンやタラを使ったブッフェスタイルの料理が楽しめるレストランも園内にあります。また車好きには Fountainhead Antique Auto Museum、戦前のビンテージカーを主に扱う車の博物館もおすすめです。そのコレクション数は全米屈指、いずれも貴重なものばかりでフェアバンクスの古きよき時代を味わうことが可能です。ここでは実際にクラシカルな衣装を身に付けてビンテージカーに乗って写真を撮ることもできるので、素敵な体験となるでしょう。日本語のオーディオガイドも完備されていますのでご安心ください。また極寒の地であるフェアバンクスではオーロラや犬ぞり・氷の世界を存分に楽しむことが可能です。意外と夏場は日本と変わらない気候なので、思っているよりも手軽に立ち寄ることが可能です。自然を楽しめる施設も充実し、長めに滞在してアラスカの自然や文化をたっぷり体験して癒されてみてはいかがでしょう。美しいオーロラだって自然のもの、長くいればそれだけ見られる可能性は高くなります。さらに世界一の晴天率を誇る都市でもあるのでいつでも最高の天気の中で過ごすことが可能です。オーロラの見学を楽しみに待ちましょう。フェアバンクスは遠く離れた地であるとはいえ、意外と日本との関係も深く、日本でもお馴染みのサンタクロースのふるさとでもあるのですから、ぜひ訪れてみましょう。手付かずの冬の大自然を堪能でき、夏場に各地を自由に巡るという二通りの過ごし方が可能です。