アメリカ - エリーについて

エリーはアメリカ東部・ペンシルベニア州の北西に位置する町で、郡と市に分かれていて、アメリカ五大湖のひとつであるエリー湖に面しているのが最大の特徴です。
市の人口は約10万人で、郡全体では約28万人。かつては鉄道の要所として、工業の町として栄えていましたが、ペンシルベニアの工業が衰退と同時に脱工業化を図ってきました。現在では観光業が主要な産業となり、毎年400万人もの観光客が訪れる町となっています。
町の歴史は古く、はじめはフランスの植民地だったのですが、18世紀の半ばにイギリス領となり、独立戦争直後の1792年にペンシルベニア州に組み込まれました。
気候はエリー湖の影響が大きく、夏は湿潤で暖かく、冬は凍えるように寒いというのが特徴。6月から8月の平均気温は25℃くらいで過ごしやすいのですが、湿度は少し高めです。真冬の12月から2月は気温こそ1℃前後なのですが、湖を渡ってくる風が冷たく雪が多いのが特徴的で、平均で2m以上の雪が積もる、アメリカでも有数の積雪地域です。
エリーに行ったら必ず訪れたい観光スポットとして紹介するのは、まずは湖畔のプレスクアイル州立公園です。湖にアーチのような形でせり出した砂浜全体が公園となっています。
湖と言ってもアメリカ五大湖のひとつですから巨大で、エリー湖の大きさは四国全体よりも大きいほどです。そのため感覚的には湖というよりも海に近いかもしれません。
緑豊かな砂州の公園では海水浴やボート遊び、サーフィンなどの水遊びが楽しめますし、ハイキングやサイクリング、バードウォッチングなどを通して、自然と親しむことができます。エリーの魅力を、たっぷりと満喫できるスポットです。
エリー動物園も観光スポットとして、たいへん人気のある場所です。グレンウッド・パークアベニュー沿いの、比較的緑の多い地域にあります。
園内にはキリンやサイ、ヒョウや白クマなど、400頭もの動物が飼育されています。できるだけ動物の本来の生息地に近づけるように、植物もたくさん栽培されていて、園内には小川も流れているなど、自然色豊かな雰囲気となっています。
雪が降り積もる12月から2月は閉まっていますが、年間で40万人以上も来客のある、癒しのスポットです。
エリーは観光業が盛んな地域だけあって、レジャー施設も充実しています。
まず押さえておきたいのは、ウォルダミアー＆ウォーターワールド。プレスクアイル州立公園の根元近くにある、アメリカでも10番目に古いという歴史ある遊園地です。
園内には100を超えるアトラクションがあり、大きな波のプールやウォータースライダー、懐かしい雰囲気の木製コースターなどもあります。
訪れる人の誰もが、一日中童心に帰ることができる場所ですよ。
室内型のレジャー施設である、スプラッシュラグーン・インドアウォーターパークリゾートも人気です。園内は常に30℃近くあって、快適にウォータースライダーやティキツリーハウスなどのアトラクションを楽しめます。
プールだけではなく、ボーリングやVR系のアトラクションなども楽しめるほか、レストランやバーもあるので、様々な楽しみ方ができそうです。
ちょっと大人の遊びを楽しみたい人には、プレスクアイル・ダウンズ＆カジノがお勧めです。ポーカーやルーレット、スロットマシーンなどのカジノ施設と、競馬も楽しめます。レストランやバーも充実しているので、ギャンブルと飲食を同時に楽しめる、大人のレジャー施設です。
エリーで宿泊するのに人気のエリアといえば、まずは湖の畔でしょう。ウェスト・ベイフロント・パークウェイ沿いや、ベリースクエアパーク周辺などの市の中心街には、高級で評判の良いホテルが集結しています。
ハイウェイ79号線を南下した、ミルクリーク・モールの周辺にも人気の宿泊施設が多くあります。ミルクリーク・モールは大きなショッピングセンターなので、買い物や飲食をするにも便利です。そのうえ宿泊料も比較的安いことが、高い人気を集めている理由と言えるでしょう。
スプラッシュラグーン・ウォーターパークのある、ビーチストリートとハイウェイ90号線が交差するエリアも、評判の良いホテルが多いエリアです。近くにレストランやショッピングセンターも充実しています。
カジノを楽しみたい人には、ペリーハイウェイ沿いのエリアがおすすめです。カジノの中にも飲食できる所はありますが、近隣にも気軽に入れるレストランも多数あります。カジノや競馬をメインに楽しみたい人が宿泊するのには、うってつけのエリアと言えるでしょう。