アメリカ - エルマイラについて

エルマイラはニューヨーク州のシェマング川中流域にある静かな街です。学生街となっている為、世界中から留学しに来ている学生が多く、他のアメリカの街と比べると落ち着いた雰囲気を感じることができます。
エルマイラの街にはご当地グルメのような食べ物はありませんがニューヨーク同様、様々な文化が入り混じった多国籍料理が名物グルメとなっています。もっとも人気が高いのはサフランライスにレタス、チキンをトッピングし、ホワイトソースをかけた「チキンオーバーライス」という料理です。
遥か昔、白人が到達する前からインディアン達の集落が存在していたと言われており、歴史の古い街です。「トムソーヤの冒険」を執筆したマーク・トウェインが眠っている街としても知られていて、歴史的な観光名所も多いです。
それではニューヨーク州エルマイラの周辺にある観光地をいくつかご紹介します。
・ウッドローン墓地
市街地北部にあるこの墓地は、マーク・トウェインとその家族のお墓があることから、有名な観光スポットになっています。有名人のお墓ですが、とても質素で決して目立つようなお墓ではありません。
マーク・トウェインはミズーリ州の出身ですが、エルマイラ出身のオリヴィア・ラングドンと結婚した為、死後この街に埋葬されたのです。
・アーノット美術館
アーノット美術館はエルマイラ旧市街地にある観光スポットで、近代、現代と多くのアメリカおよびヨーロッパの絵画が充実しています。またこの辺りは「エルマイラ市歴史地区」としてアメリカ国家歴史登録財にも登録されており、美術館の建物をはじめ「旧シェマング運河銀行」「シェマング郡裁判施設」「エルマイラ・アーモリー」など、歴史的観光スポットと呼ばれています。
・国立滑空機博物館
1930年から1940年代にかけてエルマイラ北西のハリスヒルにおいて13回にわたり全国滑空コンテストが開催されました。1969年にシュヴァイツァー・エアクラフト社の協力によりハリスヒルに国立滑空機博物館がオープンしました。
ハリスヒルを会場に不定期ですが、滑空コンテストが開催されていて、世界中からグライダーファンが集まります。国立滑空機博物館内には多くの滑空機が展示されており、グライダーや飛行機にあまり詳しくない人でも楽しむことができます。
・クウォーリー・ファーム
エルマイラの郊外に建つクォーリー・ファームはマーク・トウェインの妻であるオリヴィアの父親が購入した家でその死後はオリヴィアの妹夫婦が所有していました。マーク・トウェイン一家はこの義妹夫婦の別荘で20年に渡り夏期を過ごしましたが、自身がエルマイラに家を持つことはありませんでした。
現在は観光名所の一つとして一般に公開されています。クォーリー・ファームにはマーク・トウェインが大変気に入っていた書斎があり、ここで「トム・ソーヤーの冒険」や「ハックルベリー・フィンの冒険」などの名作が生み出されました。この小さな書斎はエルマイラ大学に移築されて現存していますのでぜひ一度ご覧になってみてください。
・メーブル・アベニュー地区
シェマング川を挟んだ対岸にあるメープル・アベニュー沿いにはアメリカ国家歴史登録財に指定されている建物が並んでいます。1860年代から1940年代に建築されたもので、かつてアメリカで流行した建築スタイルを見ることができます。
特に1886年に第二帝政様式で建築されたアレクサンダー・ユータスハウスや1870年にイタリアネート様式で建築されたジョン・ブランド・シニアハウス、1890年にクイーンアン様式で建築されたジョン・ブランド・ジュニアハウスなどが有名です。
静かな住宅街ですがアメリカの歴史の深さと建物の素晴らしさを感じることができておすすめのスポットです。
・パーク教会
1876年に建築されたパーク教会は旧市街の西にあるあります。石とレンガを積み上げて作られた壁面が魅力的で、木造の小さな教会を立て直したものです。またパーク教会の向かいにあるトリニティ教会は1858年に建てられた教会で典型的なゴシック・リヴァイヴァル様式で建てられています。どちらも歴史のある建物ですのでぜひ合わせて見学してみてください。
エルマイラの街には数軒しかホテルが無い為、周辺の街で宿泊先を探すことも視野に入れておいた方がいいでしょう。近隣の街ではサウスポート、ウェルスバーグ、パインシティ、ホースヘッズなども含めて探すと選択肢が広がります。