アメリカ - デュランゴ(アメリカ)について

デュランゴ(アメリカ)は、アメリカ合衆国コロラド州ラプラタ郡の都市で、郡庁所在地としても知られておりアメリカ西武に位置する4つの州の境界線が集まっている地点であるフォー・コーナーズの一つです。かつては鉱山の街として栄えていましたが、徐々に鉱業は廃れていき現在は歴史的な街並みとアウトドアが楽しめる観光都市になっています。
もともとはネイティブアメリカンのユート族が住んでおり、1868年に設立されました。その後、1974年にユート族が協定に調印してからは、コロラド州南西部の白人に明け渡し、入植者たちはアニマス川近郊に農場や牧場をつくり、やがて鉄業が始まりました。1880年には鉄石をサンフアン山地の高山から運び出すために、現在のデンバー・アンド・リオグランデ・ウェスタン鉄道（旧デンバー・アンド・リオグランデ鉄道）が引かれます。
当時、事務所が置かれる予定であった土地は土地代を巡って争いとなったため、今の場所に事務所を置きメキシコのデュラン語に因んで、水の町という意味を持つ現在の名前に名付けられました。なお、メキシコのデュランゴとは姉妹都市になっています。
かつて、鉱山業で栄えた街は歴史的な建造物が多く残されており、観光スポットになっています。
なお、自然に囲まれた都市であるため、市内を流れるアニマス川では、釣り・カヤック・カヌーの名所として知られており、周辺の山々ではハイキング・ロッククライミング・狩り・マウンテンバイクなどが盛んで、スキー場やゴルフ場もあることからリゾート地としても親しまれています。
デュランゴには、市内から16kmほど離れたところにデュランゴ・ラプラタ郡空港があり、デルタ航空・ユナイティッド航空・USエアウェイズの定期便が運行しています。
一方、気候についてですが1月の平均最高気温は4.9度、8月の平均最高気温は28.7度で、地中海性気候と湿気の多い大陸性気候の特徴を持っています。
都市のランドマークと言えばダウンタウンを通り抜けるメインアベニューで歴史地区としても登録されています。ビジネスの本拠地としても知られ、レストラン・バー・ブティックなどが立ち並ぶ大通りです。歴史的な建造物があるだけでなく、エンターテイメントや買い物なども同時に楽しめることから一年を通して人気のある観光スポットです。メインアベニューのほかにも、デュランゴにはいくつかの名所がありますので、ご紹介します。
・メサ・ヴェルデ国立公園
この国立公園は、ニューメキシコ州や、アリゾナ州のインディアン部族・プエブロインディアンのアナサジ族が岩壁をくり抜いてつくったプエブロの集合住居跡で、ユネスコの世界遺産に登録されています。デュランゴから約56kmほど離れておりメサ・ベルデ国立公園の玄関口の一つとして知られています。メサ・ヴェルデは、スペイン語で「緑の台地」という意味を持ち1891年に考古学者ジェズ・ウオルター・ヒュークスと地質学者のグスタフ・ノルデンショルドによって本格的な発掘調査が始まりました。その後、1906年に国立公園に制定され、1978年9月6日に世界遺産に登録されることになります。
なお、1987年にはメサ・ヴェルデ管理地区がメサ・ヴェルデ管理地区にも指定され観光名所の一つとなっています。メサ・ヴェルデ国立公園の1番の見所はクリフ・パレスと呼ばれる岩窟住居で、公園内最大の遺跡として知られ200室ほどある部屋と4階建相当の高さを誇ります。ただし、クリフ・パレスへの立ち入りは有料の公園レンジャーの引率であるツアーに参加する観光客のみ許されています。
・プルガトリーリゾート
サンファン山脈にあるスキーリゾートで1965年に設立され、リゾート施設にはコンドミニアム・ナイトクラブ・バーなどが併設されています。さらに、リフトからリゾートまで往復するシャトルも発着しており、リゾートには珍しい中間レベルの医療を提供する「緊急医療クリニック」が存在しています。このクリニックはスロープが開いていれば自由に利用することができ、主にスキーなどでの怪我を扱っています。リゾート内にクリニックがあることから、救急車を待たずに治療できるのが一つのメリットです。
メサ・ヴェルデ国立公園や、鉄業が廃れゴーストタウンとなった村の歴史的な街並みなど、デュランゴでは歴史や文化を肌で感じられる一方で、釣り・ハイキング・ロッククライミングなどのアウトドアも楽しめる観光地です。そんなデュランゴの治安は良く若者からお年寄りまで幅広い年代の人々が訪れる街として親しまれています。ただし、都市を訪れる際には外務省が提供している「海外安全ホームページ」などで危険スポットなどを調べた上で渡航するように心がけましょう。