アメリカ - ドッジシティについて

ドッジシティはカンザス州のフォート郡の都市にして、郡庁所在地でもあります。ダッジシティと呼ばれる事もあり、町の名前は南北戦争やフロンティア関連で名を馳せたグレンビル・M・ドッジに由来します。人口の規模も相応な物で、2010年度の国勢調査の時点で27,340人に至っています。ラジオとテレビで人気を博した西部劇ドラマ「ガンスモーク」のセットが町にある事でも有名で、都市の名前はファンを中心に多くの世代のアメリカ人に有名です。これ以外にも、スポーツの方ではUSBLのメンバーのセミプロのバスケットボールチーム、ドッジシティ・レジェンドがあり、チームはUSBLの大会で3回程優勝経験がある事や俳優にして映画監督でもある、デニスホッパーの出身地である事も押さえておきたいポイントになります。
ドッジシティの気候についてですが、夏は暑くてほぼ晴れであり、冬は厳寒の上降雪量が多く一部曇りになる事が特徴です。何れの季節も、年間を通じて風がとても強く吹きます。気温は－6度~34度まで変化しますが、－13度未満や39度以上になる様な事は稀です。比較的温暖で安定した時期に観光したい場合は、5月下旬~9月下旬までが狙い目になります。
気候についての注意点ですが、まず夏の暑さを決して軽く見ない事があげられます。ドッジシティの暑い時期は6月~9月までの3.4ヶ月になりますが、この時期の平均の最高気温は29度を超えます。最盛期は7月で、この時期は最低気温が20度で最高に至っては34度にも至ります。39度や40度程になる事は少ないとはいえ、熱中症対策や日焼け防止等をかなりしっかり準備しておかないと、思わぬ痛手を被る事になりかねません。
これに対して、寒い時期は11月~2月までの３ヶ月程ですが、この頃の平均最高気温は12度未満であり極地程ではないにせよ、かなり寒くなります。寒さの最盛期の1月には平均最低気温が－6度で、最高気温が6度ですし、しかも強い風も吹きますので実際の温度より、体感温度がずっと寒く感じる事も珍しくありません。夏の疲れが出て始めた頃に冬の強い寒さと風に当てられて、一気に体調を崩してしまう様な事もありますので長期滞在の予定があって、季節の変わり目に弱い人等は勝手が分かるまでは無理をしない事をお勧めします。
ドッジシティのランドマークは数多いですが、その筆頭に上がるのはブーツ・ヒルミュージアムです。ドッジシティの西部開拓時代の多くの写真や資料等が展示されている博物館で、館内には6万点を超える展示があります。特に注目の展示は200点を超える種類豊富な銃の展示で、それぞれに詳細な説明が分かりやすく書いてある事もポイントが高いです。西部劇で有名な町に来て、まずはその全体的な概要や雰囲気を掴みたいという様な時には特にお勧め出来るランドマークになります。此処でしか入手出来ないオリジナルグッズがある事も見逃せないポイントです。
他にも、ウエスタンステートバンクエキスポセンターもランドマークと呼ぶのに申し分ありません。此処は様々なイベントが開かれるコンベンションセンターですが、特にバザーが開かれる時は沢山の人で賑わいます。地元の人も多数訪れますし、家畜を使ったショーは西部劇のイメージと重なる物もあり、此処を訪れた後に歴史関係の博物館に行ってみるとまた違った姿が見えたりもします。
これ以外にもライトパーク動物園も、訪れておきたいランドマークとして捨て難いポイントです。豊富な種類の鳥と45種類以上にも及ぶクマやトラ等の哺乳類には一見の価値があります。家族連れやカップル連れ等幅広い層に対応出来ますので、近くに来たならば寄らない手はありません。特に見所なのは鳥類の展示で、日本国内では見る事の出来ない珍しい鳥も園内で多数飼育されている事もこの施設のポイントです。
他にも、西部劇時代の犯罪の跡を見る事が出来るブートヒル墓地に行くという手もあります。墓地の名前は埋葬されたほとんどの人がブーツを履いたままだった事に由来しており、この逸話だけでも、西部開拓時代の様子を窺い知る事が出来ます。西部劇以外の、ピクニックやボート遊び等でのんびりした休日を過ごしたい人のでしたらホースシーフ貯水池も外せません。
ホテルで泊まるのにお勧めな地域については、車が手配出来るかと、何処を重点的に回りたいかによりますが、基本的に市内の中心部にホテルを取っておけば間違いありません。ランドマークへのアクセスの利便性で選ぶのも1つですが、過不足無く全体を回る分には市内に泊まるのが最も都合が良いです。治安情報も重大な物は無いので、海外防犯意識の基本部分を守れば楽しい観光には申し分ありません。