アメリカ - デトロイトについて

デトロイトはアメリカミシガン州南東部に位置する人口約70万人の都市でデトロイト都市圏では約445万人という大規模経済都市です。デトロイトの主要産業は自動車産業で、大規模摩天楼を林立させることで街を再興させました。デトロイトは気候区分では亜寒帯湿潤気候に分類され、夏は暖かく、冬は凍えそうに寒いと形容するのがぴったりな気候です。マイナス7度から28度まで温度の変化は激しいですが、マイナス15度未満や33度を超えることはめったにありません。特に1年のうちで温暖な活動しやすい季節は6月中旬から10月前半までで曇天が多い季節が7カ月もあることと降雪が11月から4月まで続き寒くて雪の多いことが特徴です。また、デトロイトのランドマークと言えば、自動車産業のニュースが流れた時によく目にする超高層建築物の「ルネサス・センター」でしょう。さらにデトロイトではアール・デコスタイルを採用した超高層ビルは「フィッシャービルディング」、「ガーディアンビルディング」、「ペノウスコット・ビルディング」、「キャデラック・プレイス」などが有名です。中でもシンボルとされるのは「ルネサス・センター」で円筒形のマリオネットホテルビルを4本の高層ビルが四方を取り囲むようにそびえている姿は独特で格好が良いことで知られています。こちらはメーカーの本社機能を有するだけではなく、巨大な車展示会場があり、年中様々な最新車を見学できる贅沢な展示場です。また、デトロイトは五大湖のひとつであるエリー湖とセントクレア湖を繋いでいるデトロイト川に面しており、のんびりとした広い景観を楽しめます。アメリカを代表する自動車産業の街であるデトロイトは海外への生産地移行などの影響を受けて、街自体が停滞する事態を招きましたが、最近ではメキシコなどへの海外流出を阻止する政策がとられていることから、数千人単位の雇用が戻り、摩天楼が林立する都市も復活を遂げました。また、観光スポットでデトロイトを見るとウォーターフロントの様々な建築スタイルで建てられた建造物が目に留まります。こちらは主要なプロスポーツの拠点になっており、野球場「コメリカパーク」、フットボール「フォード・フィールド」、バスケットボール「ザ・パレス・オブ・オーバーンヒルズ」などの施設が整っており、スポーツ観戦することもアメリカを知ることに役にたちます。さらに各方面から注目されているデトロイトの観光地は「デトロイト美術館」で一度は訪れてみたいスポットです。こちらは古代エジプト美術から現代美術まで約65,000点余の芸術品を所蔵しており、全米有数のコレクションを誇ります。また、世界的に有名な多くのアーティストを発掘したことでも知られるのが、「モータウン歴史博物館」です。モータウンはソウルやブラックミュージックをベースにするアメリカンポップスの聖地になっている場所です。有名なスタジオAには往年の器材や楽器が置かれており、スター全盛の頃を偲ぶことができます。さらに「コメリカパーク」はメジャーの球場らしくテーマパークのような楽しい場所です。遊び心が満載のアメリカを代表する観光ポイントになります。また、「イースタンマーケット」が現在の場所に開かれたのは、1891年とアメリカでも有数の歴史のある市場です。こちらではデトロイトの特産品や野菜、新鮮なハーブ、生花などが販売されています。さらにコーヒーやスイーツなどを食べるスペースも用意されており、ゆっくりくつろげる雰囲気になっています。多くの地元の人たちで活気が溢れており、お土産などを調達するのにも適した場所です。また、1922年に開設された「デトロイト・オペラハウス」は多くのスターが登壇した場所として知られ、オペラやダンスショー、ブロードウェイを観劇することができます。デトロイトは過去には治安が悪いと言われた時代がありましたが、最近は治安も良くなり、新しいショップやカフェなどが次々オープンする活気あふれる大都会になっています。特にアートやカルチャーなど様々な楽しみ方ができる街で、摩天楼の高層ビルを仰いでいるだけでもアメリカを存分に体現できるスポットがいっぱいあることに気づかされます。デトロイトは自動車の街であり映画の都市、アートの街、スポーツ都市など色々の特徴を合わせ持っているダイナミックな雰囲気が味わえる都市です。また、デトロイトはデトロイト川を隔ててカナダとの国境に接するアメリカ唯一の都市であることでも知られています。