アメリカ - デル・リオについて

デル・リオは、アメリカ合衆国テキサス州の南西部に位置するバルベルデ郡にある都市です。市域面積が42平方km・人口が約4万5,000人で、州内で4番目の人口を有しています。デル・リオの中心部は温暖湿潤気候に属している地域ですが、西部はステップ気候・東部が亜熱帯性気候に区分けされているのが特徴です。複数の気候が交わっていることから、動植物相が多様になっておりレッドリストに記載されている植物も数多く自生しています。南部のメキシコ湾に面している地域だと温暖湿潤気候特有の年間平均気温が約22度で、夏季の6月から9月にかけて降水量が多い日々が続きます。西部のステップ気候に属する地域は背丈の低い草木が多く、年間を通して乾燥した日々が続きますが、朝晩の温度差が15度以上あるのが特徴です。東部のミシシッピ川に面する場所は亜熱帯性気候で、年間の湿度が50％を超える日が続きます。デル・リオの気象観測所は3か所にあり、気候区分ごとの気象予報が提示されます。また、デル・リオは9月になると、年間平均6個のハリケーンが上陸している場所にもなっており、テキサス州内でもっともハリケーンの被害が大きい地域です。このため、市内を流れるミシシッピ川流域では高床式の住居が多く、洪水被害を避ける工夫がなされています。デル・リオの主なランドマークは、「ダラス・フォートワース国際空港」「リオ港」「デル・リオ駅」「テキサス州西部議会議事堂」「ダウンタウン」「コンロー」の6か所です。「ダラス・フォートワース国際空港」は、テキサス州でもっとも規模が大きい空港になっています。1970年に開港し、これまでに計3回の拡張工事が実施されました。開港当初は2本の滑走路しかありませんでしたが、現在は計5本で1日260便の国際・国内路線の旅客機が離発着しています。ヨーロッパ・アジア・アフリカなど世界40か国からの直行便もあり、大勢の観光客が利用している国際空港です。デル・リオの中心部へはリムジンバスで約30分で向かうことができます。「リオ港」はアメリカ合衆国南部地域の海の玄関口で、貨物船だけでなくアジア・ヨーロッパから訪れる豪華客船も寄港します。1890年に建設された港で、貿易の要所としても機能していました。現在は主に南アメリカ大陸と西ヨーロッパとの貿易海路に用いられています。港には飲食店や土産物店などの商業施設もあるので、一般市民や観光客も大勢訪れるスポットです。「デル・リオ駅」はカンザス・テキサス鉄道の駅で、1922年に建設されました。ダラス方面とヒューストン方面に向かうことができる鉄道であり、観光客だけでなく市民も数多く利用しています。1日85本もの列車が乗り入れており、特急を利用すればヒューストンまで約2時間で向かうことが可能です。デル・リオでもっとも人が集まるランドマークと呼べるところになっています。「テキサス州西部議会議事堂」は1890年に建設されました。ワシントンにある連邦議会議事堂と同じ建築様式になっているのが特徴です。デル・リオの中心部に位置し、正面玄関には初代州知事のベンジャミン・フランクの銅像が設置されています。議会がおこなわれてる時は立ち入ることができませんが、それ以外であれば観光客でも内部を自由に見学することが可能です。歴史資料館も併設されていて、デル・リオの街の成り立ちや主要産業に関する資料に目を通せます。「ダウンタウン」は市の西部にある繁華街で、大型商業施設や病院・学校などが点在している地域です。デル
リオの経済の中心地とも呼べる場所であり、国内外の企業の本社も数多くこの地を拠点としています。外資系ホテルもあるので、この「ダウンタウン」を観光拠点にすれば交通のアクセスもよく、各観光地に向かいやすいです。「コンロー」はダウンタウン地区にほど近い湖で、ウォーターアクティビティーを楽しめる場所です。ブラックバスフィッシング発祥の地でもあり、ブラックバス釣りや水上バイクのレンタル施設もあるので、家族で楽しめるスポットになっています。湖周辺には南北戦争時代に築かれたレンガ造りの家々も建ち並び、都会に居ながら趣のある古い街並みを散策できるスポットです。デル・リオでおすすめの観光スポットでもあり、市の中心部からはバスを利用すれば約1時間で向かえる近場にあります。コテージや小規模なペンションもあって、アットホームな空間で宿泊することも可能です。