アメリカ - デートンについて

デートンはアメリカ合衆国の西部に位置するモンゴメリー郡にある都市で、マイアミバレーとも呼ばれて親しまれているこの地域の中心都市でもあります。温暖湿潤気候と冷帯湿潤気候の境界線上にあたる場所に位置している都市です。この辺りでは季節によって雨の降る量に大きな違いがあるということはなく、夏や冬などのどの季節にも大体いつでも同じくらいの量の雨が降るのが特徴です。しかし春夏秋冬にははっきりとした違いがあるのが特徴で、春は春らしく夏は夏らしいといった季節感がある気候があります。今までにモンゴメリー郡・デートンで観測されたなかで最も高い気温は38.9度です。そしてこのエリアでの最も低い気温はマイナス31.7度となっています。しかしこれらは極端なときの気温であり、一般的には真夏の暑い時期でも最高気温は30度くらい、寒い冬の時期でも最低気温はマイナス7度くらいです。また1年間に降る雨の量は、毎年およそ950ミリくらいとなっています。アメリカの中西部はトルネードが発生することが多い場所として有名ですが、それはアメリカ合衆国中西部に位置するデートンでも変わることはありません。この辺りでは春から秋ごろまでの季節には、積乱雲の下で地上から雲へと細長く伸びる渦巻状の上昇気流が発生しやすくなります。さらにトルネードが起こりやすい時期には、発達した積乱雲から激しい雷を伴った雨が降ることも少なくありません。アメリカ合衆国の中でもこのあたりは、大雨が降った場合には洪水が起こることが多い地域です。実際に1913年に起こった大雨によって、地域を流れるグレートマイアミ川が洪水をおこし、それによって町の多くが冠水したこともありました。そんなデートンの有名なランドマークには1936年に設置された、市の北にあるデートン国際空港が挙げられるでしょう。この空港からは、オハイオ州の中央部にあるコロンバスやインディアナ州の中央部にあるインディアナポリス、そしてミシガン州のグランドラピッズをはじめとした、比較的短距離を行き来する航空機が発着しているのが特徴です。この国際空港は、アメリカ合衆国の中西部にとっての拠点の1つという役割があります。とはいえ、あまり大きな規模の空港ではないため敷地が広すぎるということはありません。さらに周辺の道路の混雑が少なくアクセスが良いこともあり、旅行でデートンを訪れる人にとっては便利に利用することができる空港となっています。また市内を流れるグレートマイアミ川もデートンの有名なランドマークの1つです。これはデートンのダウンタウンの中央を蛇行しながら流れている川で、市内では途中で3本もの支流が合流しています。そんな大きなグレートマイアミ川の流域はマイアミバレーとも呼ばれているのが特徴です。しかし地元の人たちには、川の流域だけでなくデートンの都市圏全体のことをマイアミバレーと呼ばれていることもあります。そしてイーストウッド湖もデートンのランドマークの1つとして有名な場所です。ここはデートンの北東に位置する湖で、綺麗な水があり魚釣りを目的にして訪れる人も少なくない場所となっています。そのほかにはデートン市にあるモンゴメリー郡庁舎も、ランドマークの1つとなっている場所といえるでしょう。デートンの観光でおすすめな地域は、やはりデートンの市街地です。1796年に設立された都市であるデートンは、アメリカの中でも比較的古い時代からある街であるため、歴史的な価値が高い古くからある建物が今でも多く残されている街でもあります。そのためダウンタウン周辺などでは、趣きがある昔ながらの建築様式で建てられた建物を見ることが可能です。その1つであるデートン地方裁判所は現在でも現役で使われている建物ですが、1888年に建てられたという歴史ある建築物です。18世紀の後期にフランスで興った荘厳で崇高な印象のある建築様式・新古典主義建築の建物の1つとなっています。またそれより以前の1850年に建てられた旧地方裁判所は、ギリシャ復古調様式で造られている建物で、今でもその姿を見ることができます。デートンの中央部から南には大学の敷地がありますが、その周辺エリアには公園や博物館が多くある地域があり、観光に訪れた時にも立ち寄ることができる場所です。デートンの歴史的な建造物を見ることができるほか、発明・産業などのエリアがあります。周辺の地域から日帰り旅行で訪れる人もいる場所です。