アメリカ - コロンバス(オハイオ州)について

コロンバス(オハイオ州)は、アメリカのオハイオ州にある都市です。オハイオ州の州都であり工業・商業の中心となっており、州の政治・経済の中心地ともなっている都市です。市内に郡庁のあるフランクリン郡を中心として全部で10の郡に分かれています。ダウンタウンには市内で一番古い歴史のあるショート・ノースエリアがあり、多くの店舗やレストランなどで最も賑わいがあります。
コロンバスという地名は、アメリカ大陸を発見したクリストファー・コロンブスに由来しています。現在は営業を終了していますが、サイオト川沿いにコロンブスの船サンタ・マリア号を再現した船のレプリカがあり、以前はランドマークのひとつでもありました。
かつては馬車などの輸送用道具の生産や、軍服の製造がとても盛んでした。現在では、自動車を含む自動車関連部品の製造や、航空機とその生産も盛んです。日本の大手自動車メーカーのアメリカ現地法人本社、および複数の生産工場もあり、アメリカ国内でも有数の自動車産業の盛んな都市として有名です。本拠地周辺には日本人も多く住んでいます。このほかにも、現代においては金融やロジスティクス産業も盛んな都市です。オハイオ州議事堂周辺には州関連のオフィスや、金融機関、会計事務所や法律事務所などが多く入っている高層ビルも立ち並んでいます。
ダウンタウンのメインストリート沿いは、市内で一番歴史の古いエリアがあり、多くの店舗やレストランなどで賑わいがあります。アメリカ独立記念日前後に開催される規模の大きい花火大会が有名です。
夏は比較的湿気が多く、1年で最も暑くなる7月、8月の平均最高気温は29度前後で、平均気温は24度前後となっており過ごしやすい気候です。冬は乾燥しており、最も寒くなる1月の平均最低気温は零下5度前後と、12月から2月までは最低気温が零下となることもありかなり冷え込みます。
貨物輸送の鉄道はいくつもあるものの、地下鉄や電車といった公共交通機関がありません。その代わりとしてバスがとても発達しています。市内には複数の路線バスがあり、近郊の主要都市をはじめ、多くの都市をつなぐ長距離のバスも数多く運行されています。
全米屈指のオハイオ州立大学があり、教育水準の高い学術都市としても知られています。オハイオ州立大学は経営学や航空学などをはじめ国内でも高く評価されている学部も多く、コロンバスは金融やロジスティクスといった分野が発達しています。
美術館や博物館、動物園や自然を体験できる施設など、文化施設も数多くあり、文化・教育分野がとても発展しています。
コロンバスの主な見どころをご紹介します。
・オハイオ州議事堂
1861年に完成し、アメリカ国内で現在も使用されている最古の建物のひとつとされています。オハイオ州の歴史について学ぶことのできる無料ツアーも開催されており、コロンバスの人気観光名所のひとつです。
・オハイオ州立大学
50,000人を超える学生数を有する国内でも最大規模の州立総合大学です。公立の名門とされる、パブリック・アイビーのひとつで、国内有数の大学であるだけでなく、国際的な大学ランキングでもランクインするなど、国内外から評価の高い大学です。大学にはアメリカンフットボールの名門強豪チームがあり、有名選手を輩出するなどスポーツも盛んで、本拠地としているオハイオ スタジアムは観光名所のひとつにもなっています。日本の自動車メーカーアメリカ現地法人本拠地がある関係で日本人学生も多く在学している大学です。市内のラジオ局や新聞局も運営しており、コロンバスではかなり存在感の大きい機関となっています。
・オハイオ産業科学博物館
300を超える展示がある大規模な科学博物館です。巨大な3Dのデジタルスクリーンと、高品質の音響システムを備えており、子供向けの多くのアクティビティやワークショップだけでなく、大人向けのプログラムもあり、あらゆる年齢層が楽しみながら学ぶことのできる博物館となっています。子供も大人も一日中飽きずに過ごすことができ、国内ナンバーワンの科学博物館として有名です。州内外から訪れる人がとても多く、何度も訪れる人が多い博物館でもあります。
・コロンバス美術館
1878年に前身となるギャラリーが設立され、1931年に開館した、フランス印象派やイタリアのルネッサンス美術などヨーロッパの作品からアメリカのコンテンポラリーまで幅広く網羅した美術館です。
コロンバスにはダウンタウン、オハイオ州立大学周辺に多くのホテルがあります。近辺にはレストラン、ショッピングエリアをはじめご紹介した観光名所もあるエリアです。滞在も快適で治安もよく、観光のしやすい都市です。