アメリカ - チャタヌーガについて

チャタヌーガは、アメリカテネシー州の南東部にある都市です。その昔はテネシー川流域開発公社のアパラチア工業地帯の主力とされていたものの、公害によって環境が悪化してしまいました。南北戦争の激戦区でもあったチャタヌーガ、治安の悪さでも有名だったのです。今はその反省を踏まえた上で再開発されていき、全米で最も住みよい都市のひとつとして立派に成長しているのです。チャタヌーガとはインディアン部族のチェロキー族の言葉で「岩が迫りくる場所」という意味、ルックアウトマウンテンを中心としてダイナミックな岩がひしめき合う姿に、なるほどと思わせられるでしょう。インディアン時代からの神聖な観光スポットも多数あり、観光業にも力を入れており今は各地から多くの観光客らも来るようになりました。夏は蒸し暑くというのは日本と同じ、冬は短いものの非常に寒くてマイナス7度くらいまで下がることもあります。ここは日本と違い冬場でも湿度が高く、年間を通じて曇り空が続いているといった感じの気候なのです。もしも訪れることを考えているのであれば、5月中旬から6月中旬・あるいは8月中旬から10月下旬という春と秋の時期をお勧めします。チャタヌーガの自然を気軽に楽しみたいならインクライン・レイルウェイでしょう。ルックアウトマウンテンを通るケーブルカーですが、最大傾斜72.7パーセントと言いますからほぼ直角と言ってよいほどです。たった1マイルながら「アメリカの最も驚愕する1マイル」と呼ばれています。とはいえそうしてたどり着いた展望台からの眺望は圧巻ですから、ぜひ頑張って挑戦していただきたいところです。ルックアウトマウンテンの山頂のロックシティガーデンからの眺めも圧巻、アラバマ・ジョージア・ケンタッキー・ノースカロライナにサウスカロライナ・テネシー・バージニアと州が7つも見渡せるスポットです。チャタヌーガの地底390メートルの洞窟に流れる滝・ルビーフォールズの落差は45メートル、迫力ある景色はこちらでも楽しめます。ガイドツアーに参加することも出来、お勉強になります。ちなみにルビーとはこの滝を発見した探検家レオ・ランバートの最愛の妻の名です。狭い道も通り抜けてのルートは正に探検を思わせます。滝にはライトアップがされており、幻想的な光景は此処ならではなのです。想像以上の迫力で迫ってくるルビーフォールズ、毎年何千人も訪れる人気の観光スポットの一つとなっています。アメリカの公立水族館で最も人気観光施設として名高いのがテネシー水族館、今までに2000万人もの観光客が訪れています。動物園・水族館協会からの認定も受けており見どころ満載です。小さなお子さんから大人まで、誰もが楽しめるでしょう。オープン当初から世界最大の淡水水族館として話題を掻っ攫ったこちらの水族館、今はもっと大きな施設も各地に現れてきてはいるものの川や湖・沼に生息する生き物の展示が無数にあることから、アメリカの国土の広さを感じさせてくれるのです。一日いても飽きること無し、ストーリー仕立ての展示の数々に海外から来た我々だって充分楽しめます。ウォルナットストリートブリッジは世界一長い歩行者専用橋として認定されているもの、チャタヌーガとノースサイドを結ぶテネシー川に架かっています。ベンチも設置されている為、地元民らが思い思いに過ごす様子も観察できるのです。テネシー水族館や美術館からも近く、観光の合間におすすめなのです。かつては車も通っていた橋ですから、それなりの広さもあります。チャタヌーガには日本では見ることの出来ない広大な自然や施設が多数あります。かつては公害や治安の悪さから一般人には近づくことさえ出来なかった場所、でもせっかくのこの素晴らしさを皆に知ってもらいたいと市民らが立ち上がり、こうして開かれることとなったのです。今は大気汚染対策として無料の電気バスも走らせており、市の名物とさえなっています。電気バス製造に於いては、世界にも輸出する地場産業にもなったのです。世界には治安が良いとは言えない地域・公害に侵されているようなところや豊かな自然しか見どころは無いしと言った地域も、たくさんあるはずです。そういった所にとっては希望となる都市、訪れれば学べるところも多数出てくるでしょう。そうでなくとも、素敵な風景を見ているだけで頑張ろうという気持ちは沸き起こってくるはずです。