アメリカ - シャンペーンについて

シャンペーンはアメリカイリノイ州東部に位置し、イリノイ大学が本部キャンパスを置く大学都市なのです。中西部ならではの大陸性気候であるこちらの地域は、最も暖かいのは7月で平均気温24度程度、最も寒い1月には氷点下3度まで下がります。その昔は一面の原野が広がっていたような土地ですが、1867年に州政府がイリノイ産業大学設置を決定したことで変わりました。その前に大きな変革となったのが鉄道、州の北西端ガリーナと南端カイロを結ぶイリノイ・線トラある鉄道が開通し、その駅が設置される事となったのです。今も、州内最大の都市・シカゴからのアクセスもよく大学都市として栄える街、アメリカ中西部を旅するならぜひ立ち寄ってみると良いでしょう。観光地としてお勧めのスポットは複数あります。1つはヴァージニアシアター、1921年に建てられた当初は劇場として利用されていたものの今は映画館となっています。外観・内装ともにルネサンス調で歴史と風格を感じさせる建物を見ようと、シャンペーンの人々だけでなく観光客も多く訪れているのです。パイプオルガンのある映画館という珍しさも、毎年4月にはロジャー・イーバート映画祭が開かれ、貴重なフィルムも上映されます。もちろんイリノイ大学も、アメリカでも屈指の上位校でありノーベル賞受賞者も数多く輩出している名門です。スポーツも強く、特にアメフトで名が知られていてかつての有名選手の輝かしい活躍を展示するスペースまで大学内にあるのです。褐色のレンガ造りの建物が立ち並ぶ統一感ある風景は美しく、カメラ撮影する観光客らが後を立ちません。学生達の利用も多いシャンペーン公共図書館も、芸術的な建物が美しく観光で訪れる方も少なくありません。館内にはカフェも併設されており、大学・図書館の見学後にちょっと休憩するのにおすすめです。まるで巨大な二枚貝といった形のドームはStateFarmCenter、スポーツの試合やコンサートで連日賑わう中心的スポットです。大学所有の建物ゆえ、同校バスケットボールチームの試合もよく行われています。大学生とはいえスポーツ強豪校の本気のプレイには圧倒されることでしょう。同じく大学所有のメモリアムスタジアムではフットボールなどの試合が行われます。市街からも多くの観客が詰め掛ける熱狂ぶり、せっかくならチケットを手配しておいて観戦してみるのもよいかもしれません。イリノイ州はワインの産地としても有名で、シャンペーンにもワイナリーはあります。アルトヴィンヤーズワイナリーにて地元ワインを選び、お土産にするのもいいです。イリノイ州にて何度も受賞した経歴を持ち地元でも名が知れたワイナリーです。普段は午後6時にはクローズ、でも運がよければイベントが開かれていて音楽とワインを楽しむことも出来るのです。シャンペーンでも珍しく、こちらは自然豊かなエリアとなります。のんびり楽しめるのはコーフマンレイクも、周辺をコーフマン・パークとして整備された湖です。フィッシングやカヌー・カヤックと水遊びが出来るでしょう。ただ、釣りをしようと思ったらイリノイ州のフィッシングライセンスが必要となります。釣具店などで購入して、マナーを守って楽しみましょう。イリノイ大学を中心に発展したシャンペーンは、大学生中心のレジャーや観光スポットがたくさんで、その一方でイリノイ州の小さな町だったころの自然もここに残されているのです。日本の大学のある街から来た方であれば、アメリカとの違いを顕著に感じることが出来るかもしれません。まるで自分も大学生に戻ったかのような気持ちになれて、楽しめることでしょう。同じイリノイ州でも工業都市とはまた違った雰囲気となっているのです。治安も比較的安定しており、学生の利用も多いこともあって宿泊施設やレストランが多数あるのは日本と同じです。美術館や博物館といった施設もたくさんあるので、しっかり勉強して帰るのも良いかも知れません。学生達が町に繰り出してきてナイトライフを楽しむので、比較的夜遅くまで活気と騒音に溢れています。若いエネルギーが満ち溢れていて、自分にもこんな頃があったなと、ノスタルジックな気持ちが蘇えってくるかもしれません。ごく普通のアメリカ旅行とはまた違った雰囲気が漂っているシャンペーンならではの光景です。また、大企業も多く進出しており、ビジネスが盛んなエリアでもあります。