アメリカ - シーダーラピッズについて

シーダーラピッズは、アメリカ合衆国アイオワ州のリン郡の都市で郡庁所在地です。また、世界でも珍しい市庁舎が島の上にあると市として有名でもあります。
なお、アイオワ州東部の芸術と文化が反映する中心部としても知られておりシーダーラピッズ美術館・パラマウント・シアター・シーダーラピッズ劇場・アイオワ州文化回廊連合などが存在しています。芸術と文化の中心と言われるだけに多くの著名人を排出しており、アメリカン・ゴシックの画家のグラント・ウッド、作家で写真家のカール・ヴァン・ヴェクテンや航空力学の先駆者であるパイオニア、アレクサンダー・リピッシュ博士がいます。
有名ハリウッド俳優ではバタフライ・エフェクトのアシュトン・カッチャー、ロード・オブザリングのイライジャ・ウッドなどの故郷としても知られています。
さらに、街にはあだ名が付けられており「5つの季節の都市」と言われていますが、これはシーダー川に因むもので四季を楽しむ時間を、5つ目の季節として捉えているからです。なお、5つの季節の象徴はシーダー川沿の中心街にある5つの季節の樹と呼ばれる彫刻で、市内の至る所で様々な形態で「5つの季節」が表現されています。
もともと街はサック族・フォックス族のインディアンの領地でしたが、1838年に開拓者であるオズグッド・シェパード到着し、町が設立された時には彼が街の名前を「コロンバス」と名付けました。その後、N・B・ブラウンらによって再測量・改名され、彼らはシーダー川の水の流れが早いところに着目し現在の名前に名付けました。1871年にはシンクレアの食肉加工会社が設立され、街は急速に発展していきました。現在は、カーギル、アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド、GEコマーシャルファイナンスなど数々の大企業が立ち並ぶ街としても知られています。
なお、芸術だけでなくスポーツの街としても知られており1962年以降は、ミッドウェストリーグの一員であるマイナー野球チーム・シーダーラピッズ・カーネルズが本拠としており、アイスホッケーのシーダーラピッズ・ラフライダーズは北米トップのジュニアリーグUSHLのメンバーでクラークカップで優勝した経験を持っています。
1月の平均最高気温は-21度、8月の平均最高気温は27.5度で湿気の多い大陸性気候であり、冬は積雪量が多く夏は湿気が多く激しい雷雨が頻繁に発生します。なお、街にはイースタン・アイオワ空港があり、主要な鉄道は4線あり、アイオワシティ鉄道（クランディック）に関しては毎日アイオワシティから列車が運行されていますのでアクセス良好です。
芸術・スポーツの街として名高い街シーダーラピッズのランドマークとしてパラマウントシアターが挙げられます。パラマウントシアターは、1928年9月1日にオープンし、当初は「キャピトルシアター」と呼ばれており、コメディアンやダンサー・歌手などがその才能をシアターにて披露していました。建物はレンガ造りの6階建で、1976年には国立史跡に指定されています。パラマウントシアターのほかにも様々な名所が存在していますので、いくつかご紹介します。
・シーダーラピッズ美術館
美術館には、地元のアメリカン・ゴシックの画家のグラント・ウッドの作品が展示されており、様々な彼の作品を楽しむことができる場所です。なお、この美術館では結婚式をすることができます。
・国立チェコ&スロバキア博物館&図書館
ここでは、チェコとスロバキアの人々の文化や歴史を知ることができる展示物が展示されています。また、いろいろなワークショップなども開催されていますので様々な形で楽しむことができます。なお、ギフトショップもありますので歴史や文化に触れた後は、ゆっくりとお土産を選ぶことができます。
・ブルースモア
もともとはマーガレットとハワードホール夫妻が住んでいた大邸宅で、夫人のマーガレットは積極的に慈善活動に参加していましたが最後の贈り物として邸宅を寄贈しています。建物だけでなく庭園なども見応えがあり街の観光地の1つとして知られており、屋外では音楽公演や野外劇場公演なども行われ多くの人々で賑わっています。

シーダーラピッズは、アイオワ州でも2番目に大きい街ですが治安が良く暮らしやすい街です。
しかし、いくら治安が良いからといって油断は禁物です。訪れる際には危険な地域などについて下調べをしてから細心の注意を払いましょう。