アメリカ - ケープジラードについて

ケープジラードはアメリカのミズーリ州南東部に位置する町です。町の名前の由来はミシシッピ川を見渡せる岬のケープロックがあることと、フランス人兵士のジーン・パプティスト・デ・ジラルドが取引拠点を置いたことにちなんでいます。地元住民は親しみを込めて「ケープ」と呼んでいます。バラの町や世界で唯一の内陸にある岬の町などさまざまな呼び名があります。トムソーヤの冒険の著者として知られるマーク・トウェインがケープジラードを訪れた際には坂のある美しい町と称しました。1793年ころから人が住み始めて1808年にミズーリ州に編入、1843年に町の名称がケープジラードとなりました。1835年に蒸気船が出現した影響を受けてミシシッピ川沿いの都市の間で重要な港町となり発展していきます。1863年には南北戦争によるケープジラードの戦いが発生し、4000名の北軍と5000名の南軍が衝突して約330名の死者を出しました。ただし死者の数は正確ではなく、両軍合わせて10名にも満たなかったとする説もあります。1873年にはサウスイースト・ミズーリ州立大学が創立されます。当時は南東ミズーリ州立師範学校という名称でしたが、1973年から現在の名前に変わりました。ミズーリ州の大学では最大規模で、特に教育学部はアメリカ内で高い評価を得ています。キャンパスはミシシッピ川の近くにあります。1905年ころに建てられたとても古い建物でかつては授業が行われていましたが、現在は大学の管理センターとして利用されています。2006年にはミシシッピ川河畔の丘に新しいキャンパスが竣工しました。キャンパス内には新しくシアターもオープンし、演劇などの公演が行われるようになりました。初めての公演ではマーク・トウェインの小説「ハックルベリー・フィンの冒険」がモデルとなったミュージカルが公演されて非常に盛り上がったといわれています。開拓当時の雰囲気が残されていて美しい町並みが広がっています。大々的な観光スポットがあるわけではありませんが、町を歩いているだけで港町の風情を感じることができるのです。おすすめのスポットをご紹介していきます。・ケープジラート自然保護センターセンター内には湿地や森林が広がっていて、釣りやハイキングを楽しむことができます。工芸館や水族館もあるためミズーリ州の文化や生態について理解できる場所といえるでしょう。・レイジーL.サファリパークサファリパークは動物園となっており50種類以上の動物が暮らしています。動物と触れ合うことができ、ラクダに乗れるイベントがあります。他にもさまざまなプログラムがあるので飽きることがありません。ギフトショップがありお土産を買うこともできます。・防潮壁の壁画壁画が描かれているのはダウンタウン地区とミシシッピ川の間に建設されている防潮壁で高さ4.5メートル、長さ335メートルにかけてケープジラード歴史を見ることができます。・トレイル・オブ・ティアーズ州立公園州立公園からは川を挟んだ先にあるイリノイ州を見ることができます。ハイキングやサイクリングなどアクティビティを楽しめる場所として人気がありますが、かつてはチェロキー族が強制移住をさせられた悲しい土地でもあります。「トレイルオブティアーズ」とは「涙の道」と訳すことができ、当時ケープジラード辺りに住んでいたチェロキー族がオクラホマへ強制移住させられる旅の途中で大勢亡くなったことに由来しています。ビジターセンターではチェロキー族の強制移住について詳しく学べます。・クリスプ博物館クリスプ博物館は先住民族について学ぶことができる他、ケープジラード周辺で発見された遺物が展示されています。陶器製のほら貝の貝殻像を見ることもできますよ。・アイルカジノケープジラードカジノを中心として、ゲームやライブアクションポーカーテーブルを体験できる複合施設です。施設内にはレストランがあるので食事を挟んで再びカジノに挑戦することが可能です。ホテルと提携しているため、カジノ好きの人は宿泊施設を決める際によく確認しましょう。ホテルはケープジラードの市街地に多くあります。ケープジラード空港までは8キロほど離れていますが、大きな道路が通っているので不便に感じることはありません。町にはサウスイーストミズーリ州立大学があり、治安はよいとされています。のどかな雰囲気の中でくつろぐことができるでしょう。