アメリカ - オースティンについて

オースティン（オースチン）はカタカナ表記では「オースチン」とも書かれる、アメリカ合衆国テキサス州の中部に位置する都市です。カントリーミュージックやブルース、博物館や自然と、オースティンの魅力は多岐に渡ります。素朴ながらも洗練されている、オースティン独自の雰囲気は、世界中の人を魅了します。こちらでは、テキサス州の一番の観光都市、オースティンについてご紹介します。 名前を聞いただけではあまりピンとこないかもしれませんが、オースティンは実はアメリカの産業においても重要な都市となっています。1839年にテキサス共和国の首都となり、のちにテキサス州の州都となり、オースティンは1930年代にはコロラド川周辺の開発による工業、1940年代には軍事産業と常に発展してきました。近年オースティンではIT産業の発展がめざましく、急激な経済成長と人口増加で、世界の多くの大手企業が拠点とし、非常に将来性のある都市です。付近には丘陵地帯が広がるため、シリコンバレーならぬ「シリコンヒルズ」という別名もあるほどです。また、ナノテクノロジーやバイオテクノロジーなどのIT以外の部門でも、技術開発の拠点として、オースティンは重要な都市となっています。 オースティンはアラスカに次いで全米２位の面積で、ハワイを除くアメリカ全土の最南端の州都です。また、人口ではカリフォルニア州に次いで２位となっています。コロラド川流域に広がる都市で、日本と同じ温暖湿潤気候に属しています。5月~9月の最高気温は30度を超えますが、冬場でもマイナスになることはあまりありません。 「世界のライブ音楽の首都」とも呼ばれるオースティンは、音楽好きな人にとっては「音楽の街」としてのイメージが強いかもしれません。200を超えるライブハウスで、毎晩アメリカンミュージックの演奏が楽しめるオースティンは、ライブミュージックの聖地として毎年100万人以上の観光客がやって来ます。カントリーミュージックやブルースといったアメリカ音楽のライブミュージックが盛んで、１年を通じて様々なミュージックフェスティバルが催されています。また、近年では音楽だけでなく、映画やIT関連の合同イベントもあり、オースティンの更なる産業の発展にも一役買っています。 続いては、オースティンのさらなる魅力に迫るため、観光スポットをご紹介しましょう。 シックスス・ストリート（６th. Street）は、オースティンの音楽好きが集う場所です。現地の人も観光客も、カントリー、ブルース、ロック、ポップスと、皆自分の好みの音楽を聴くために、歩行者天国になった通りに繰り出します。ハイライトは９時ごろなので、レストランやバーで早めの食事を済ませてから、ライブハウスへ向かいましょう。帰りが気になる方は、近くにホテルを予約しておいたほうが安心です。 サウスコングレス地区、通称「SOCO」は再開発ですっかり生まれ変わったエリアです。現在、SOCO地区は若者を中心に、ショッピングや音楽を楽しむことのできる新しいエンターテインメント性のある場所になりました。ブーツや雑貨など、いかにも「アメリカ」なお店がいっぱいなので、お土産を探したり、ウィンドーショッピングをするのも楽しいですし、撮影スポットもたくさんあります。TEX-MEXの食べられる場所もありますし、ライブミュージックを楽しめるバーなどもあるので、とにかくアメリカを満喫するならこのエリアです。 バートン・スプリング・プールは、ダウンタウンからコロラド川を渡った西側の公園内にある、地下水の湧き出る川を利用したプールです。温かくはありませんが、日本の露天風呂の感覚の天然プールだと言えば、イメージしやすいでしょう。緑の中で湧き水のプール、なんとも贅沢なひとときが過ごせます。 オースティンのランドマークとも言える、テキサス州議事堂は、アメリカ全州でも１番の床面積を誇る印象的な建物です。国定歴史建造物に指定されたその美しいネオルネッサンス式の議事堂は、一般公開されているため自由に見学することができます。見学ツアーもあるので、テキサス州の歴史を知りたい方は、是非参加してみましょう。 魅力満載のオースティンに滞在するには、やはりダウンタウン周辺がおすすめです。地の利を生かして、ナイトスポットをはしごしても簡単に歩いて帰れると便利です。また、多くのインターナショナル系列ホテルがたくさんあるのもこのエリアです。オースティンの夜を満喫するには、ダウンタウン周辺で探してみてください。 歴史とテクノロジー、自然とアメリカンミュージック、オースティンの魅力は留まるところを知りません。ITでシリコンバレーを抜かしたり、テキサス一の観光地から、今後アメリカ一の観光地となる日がやってくるかもしれません。そんな魅力的な都市、オースティンに行ってみませんか。