アメリカ - アレンタウンについて

アレンタウンはアメリカの歌手ビリー・ジョエルが80年代に歌にしたことがある、アメリカペンシルバニア州にある都市で、大衆文化が根づく街として知られます。隣町には今は亡きベスレヘム・スチールという製鋼所があり、そこで働く労働者階級の生活や文化が色濃く反映された都市です。1762年に作られたアレンタウン市は、ペンシルバニア州で三番目の人口を誇り、11万人もの人が生活をしています。アメリカ産業革命発祥の街といわれるアレンタウンは、前述のスチール工場やリーハイバレー鉄道などの工場のおかげで、発達してきました。そんなアレンタウンは、どのようにして街を形成していったのでしょうか。アレンタウンもともとはノーザンプトンという名前でした。アメリカの土地は、独立する前は、多くは欧州、イギリスから来た人たちの植民地でした。そのため移民してきたイギリス人が故郷の名前を土地につけています。ノーザンプトンという名前をきいて英国なのかと思った人はあながち間違えではないのです。アレンタウンの場合は、金持ちの海運商人ウィリアム・アレンが土地を購入してノーザンプトンの街を整えていったことから、彼の名前にちなんでアレンタウンと名前を変えます。アメリカ産業革命の発祥の街として重工業が栄え、町も大変発達したアレンタウンでしたが、80年代ビリージョエルが歌で歌ったように、町は衰退して働き口がない若者は街をでていかざるえない状態になったようです。そんなアレンタウンには、閉館・閉鎖に追い込まれて取り壊された建物や、そのまま残ってランドマークとなっている建物などがあります。アレンタウンの代表的なランドマークをご紹介します。1つめ：ソルジャーズセーラーズモニュメントソルジャーズセーラーズモニュメントは南北戦争の史跡の一つです。1899年に建立された記念碑で、すぐそばに別のランドマークであるPPLセンターがあります。記念碑は23ｍほどの高さです。リーハイ・バレー・インターナショナル・エアポートより車で10分ほどの町中にあります。2つめ:PPL(スポーツアリーナ)PPLは、2014年9月10日できたスポーツアリーナです。高さは98mの23階建ての建物で、かつてはペンシルバニア州で最も背の高い建物でした。コンサートホールは、10500人、ホッケースタジアムとしては8420名収容できる巨大な施設です。3つめ：ミラーシンフォニーホール1896年から1899年にかけて作られた歴史的な建物がミラーシンフォニーホールです。1100人収容できる大きさのホールで、アレンタウンシンフォニーホールと呼ばれていましたが、2012年にミラー一家の要望により名前が変わりました。ホールはアレンタウン市内にある中では最も古いライブパフォーマンスを鑑賞できる劇場の一つです。4つめ：トラウト・ホール(博物館、図書館)この都市でもっとも歴史的で古い建物の1つが、トラウトホールです。1768年から1770年にかけて建築されたジョージアン調の建物は、アレンタウンの街の名前のゆかりにあるウィリアムアレンの三番目の息子ジェームスよって建築されました。現在この建物は、リーカウンティの博物館、図書館として利用されています。5つめ：アレンタウン州立病院アレンタウン州立病院は、すでに病院としては使われていない建物で、廃墟病院として人気があるランドマークです。この病院は、1913年にオープンしました。アメリカでは最初の精神病院で、隔離病棟が設けられていました。病院は2010年に閉鎖されましたが、最盛期の1950年代には2000人を超える患者がいました。ランドマークとしては風変わりですが、2019年の公開ナイトシャマラン監督の映画「ミスターグラス」で、使われています。アレンタウン市でのおすすめ宿泊エリアは下記のとおりです。・PPLセンター周辺（スポーツアリーナ)スポーツアリーナとして人気があるPPLセンターは、アレンタウンの街の中心部にあります。すぐそばに、アメリカ独立戦争の時に、ペンシルバニア植民地議会議事堂の鐘であった自由の鐘がある「オールド・シオン改革派教会および自由の鐘聖体博物館」などがある地域なので、観光にもおすすめできます。・リーハイ・バレー・インターナショナル・エアポート空港からアレンタウンの中心部までは車で15分とかからない距離です。空港のそばにホテルは多くありますので宿泊施設を探すのは困りません。朝早い便などでも空港のそばのホテルだと、慌てることがなくおすすめです。