世界規模の映画祭も開催、旧市街が美しい「アヌシー」

フランス東部のスイスとの故郷に近いサヴォワ地方にある「アヌシー」は大きな湖を持つ地方都市です。運河が町を走っている姿から「フランスのベニス」と呼ばれることも。観光名所であるアヌシー湖は透明度がとても高く綺麗です。またアヌシー湖畔にかかる、アムール橋は別名「恋人たちの橋」と呼ばれ、記念撮影をするカップルの姿がたくさん見えるでしょう。街自体は小さいサイズながらも名所も多く、フランス中世の面影を残す旧市街やアヌシー城もおすすめしたいスポット。また、毎年6月には国際アニメーション映画祭を行っており、日本からの作品も出展し受賞するなど、年々存在感を高めています。アルプス山脈とも近いので、モンブラン観光の道すがらに寄ってみるのもいいですね。

アヌシーの歴史

アヌシーの歴史を語る上で欠かせない建造物のひとつとしてパレ・ド・リルがあります。湖からの運河に挟まれた石造りの要塞の建物は、アヌシーのシンボル。1132年に建てられたパレ・ド・リルは以前は、ジュネーブ伯爵の住居として使われつつ、裁判所や刑務所として機能していました。その影響から別名「島の宮殿（旧牢獄）」と呼ばれています。現在はアヌシーのこれまでを見ることが出来る歴史博物館として開かれています。

アヌシーの経済

アヌシーの経済を支えるのは旧市街や歴史的建造物、アヌシー湖に紐づいた観光業です。スイスのジュネーヴやフランスの他の都市からの観光客を中心に誘致しています。さらに毎年6月には国際アニメーション映画祭が大々的に開催。世界最大規模のアニメ映画祭として多くの観光客が集まることで、大きな経済効果をもたらしています。

アヌシー行きの格安航空券について

現在アヌシー空港を利用する定期便は運行されていません。アヌシーの街まで行く一般的なルートは、スイスのジュネーブ国際空港からバスを利用する方法です。ジュネーブまでの直行便は運行されていないので、格安航空券を利用して北京・ドバイ・ドーハ・アブダビ・イスタンブールなどで乗り換えて向かいましょう。ジュネーブからの所要時間は約45分です。ちなみにパリから高速鉄道TGVを使い4時間かけてくる方法もあります。