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海の幸が集まる静かな港町「オールボー」

ユトランド半島北端近くに位置する人口12万ほどの街、オールボー。オルボルクまたはオルボーとも呼ばれ、北海とカテガット海峡を繋ぐリムフィヨルドに面した港町です。小さな旧市街には地方都市ならではの可愛らしい街並みが広がり、ゆっくりとした時間が流れます。オールボー大学を擁する先進的な気風も特徴で、シドニーのオペラハウスを設計したヨーン・ウツソンはオールボーの出身です。ウツソン最後の作品となったウツソン・センター周辺は、海峡沿いのかつての工業地帯。再開発によってモダンな海水浴場やイベント施設に様変わりしています。また、デンマークでもっとも先を歩く観光都市で、「海食の街」としても知られています。

オールボーの歴史

オールボーは、ユトランド半島を東西に貫くリムフィヨルド海峡の東端に位置するため、ヴァイキングなどの海洋民族の拠点として入植がはじまりました。14世紀ごろから都市へと発展し、16世紀にデンマーク王クリスチャン3世によってオールボー城が建造。1940年、ナチス・ドイツのデンマーク侵攻に際し、オールボーは世界で初めて落下傘部隊によって占領された街ともいわれています。

オールボーの経済

バルト海貿易の中継拠点として発展し、今なおデンマークでも重要な港湾都市となっています。また、近海の主要な産品であるカキやニシンの加工も盛ん。豊かな食材を利用したレストランが300以上も軒を連ねていることでも有名です。オールボーは国内有数の学園都市ですが、意外なことにカジノもあるなど、老若男女問わず活気に溢れています。