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経済発展の裏に潜む、中国屈指のリゾート地「威海」

威海には、黄海などの海岸防衛のために建造されたという歴史があります。中でも劉公島は、その激戦地とされた場所。現在も砲台や博物館が残され、当時の状況を思い浮かべることができます。避暑地としても知られる威海の観光スポットといえば、威海国際海水浴場です。その広さも去ることながら、海外からの観光客が多く、ツーリストセンターを設置するなどの工夫も施されています。さらには砂が細かいなど、ビーチとしては非常に好条件です。また、韓国にも近いことから約5000人もの韓国人がこの威海に在住。市街地では中国語と韓国語の両方で表記されている看板も目立ちます。

威海の歴史

1398年、倭寇からの防衛を目的に威海衛がつくられたのが始まりです。近代になり、威海衛は歴史の舞台に多く登場します。1895年の日清戦争では、激しい海戦が威海衛で繰り広げられました。さらに、1900年から約30年にわたってイギリスの租借地とされます。1950年に威海衛から威海に改名。その後、韓国とのフェリーが就航したことから、中韓国交樹立の重要な拠点となりました。

威海の経済

近年、経済の発展速度が速く、人々の生活水準も高い威海。そんな中、安定した工業の基盤を有しているのも特徴の一つです。それは機械や電子、化学工業など多種にわたります。特にカーペットや釣り竿、小型木工用機械の分野においては中国最大の産地とされているほか、タイヤの生産では国内第2位を誇るなど、数々の実績を上げています。