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豊かな自然に囲まれた港町「バリクパパン」

インドネシアに属するボルネオ島の東岸にある港町、バリクパパン。熱帯地域ならではの自然が今もなお残っていることで有名です。近年ではその豊かな自然を体感しようと訪れる観光客が増加しています。特に多くの人をとりこにしているのが、バリクパパンの西側に位置するマングローブの森。敷地内には野鳥やサル、トビハゼなどが生息しており、運が良ければ会えるかもしれません。また、市街地から車で30分ほどに位置するラマルビーチも人気のある観光スポットのひとつで、青く透き通った海と白い砂浜が自慢。海岸には屋台が軒を連ねており、そこでは素朴な庶民の味を楽しむことができます。

バリクパパンの歴史

バリクパパンが存在する場所はもともと、ブギス族によってつくられた漁村でした。そんな小さな漁村が一変したのは1897年。ある精製会社がこの地で油田の発掘を始めました。そしてこの油田発掘をきっかけに村では道路や施設の整備も始まり、都市開発が進んでいきました。その後、度重なる戦禍をこうむったものの、現在でも石油生産の中心地としてその姿を保持しています。ちなみに、「バリクパパン」という名前は、この地域の王が自分の娘を敵から守るために海へと投げ入れたとされる伝説が由来しています。

バリクパパンの経済

周辺に数多くの油田が存在するバリクパパン。それゆえ、古くから石油業が盛んです。インドネシア国内はもちろん、フランスやアメリカをはじめとする海外企業も、この地で石油関連の商業活動を展開しています。また、木材や鉱物資源も豊富で、これらの輸出も市内経済において重要な役割を担っています。