旧市街と高層ビル群の調和した「ザグレブ」

ヨーロッパでは新興国に属するクロアチアの首都、ザグレブ。旧市街については決して大きな街とはいえません。ユーゴスラビア連邦時代や、内戦期などの長い雌伏の時を経て、ザグレブは輝かしい発展の局面を迎えています。都市の勢いは、駅前の広大な広場や、真新しい高層ビル群、碁盤の目状の道路などからも認められます。また、古代から現代までの多彩な作品を集めた30を超える美術館や博物館が点在しているのもこの街の魅力。いくつかは歴史的な建造物を転用しているので、ゆったりと美術館巡りをするのもザグレブを楽しむひとつの過ごし方です。

ザグレブの歴史

11世紀ごろに建設されたとされるザグレブ。その語源と由緒については諸説ありますが、良質の水源があったということにちなんでいます。クロアチア地域の中心都市として発展を続け、クロアチア自体が独立国となったのはごく最近の1991年のことです。それ以来、国の首都として今日に至っています。

ザグレブの経済

ザグレブは、ヨーロッパ大陸中央部とアドリア海最奥の港町エリアを結ぶ陸路の要衝に位置しています。原材料と販路の双方に有利なため、クロアチア国内のみならず周辺国の中でも突出して工業が発達しているのが特徴です。また、近年は観光業にも重点が置かれ、観光客数は増加傾向にあるようです。それに合わせて、ホテルや旅客輸送の整備が進められています。

ザグレブ行きの格安航空券について

現在、日本からザグレブへの直行便はありません。アエロフロートロシア航空やポーランド航空、トルコ航空などを使って、それぞれモスクワ、ワルシャワ、イスタンブールを経由するのがおすすめの格安航空券になります。ザグレブからクロアチア最大の観光地ドブロクニークまでは1時間ほどのフライトです。