ウズベキスタン - ブハラについて

ブハラはウズベキスタンにある都市で、古代から栄えていたことで有名です。言語によって呼び方は違いますが、都市の名前はサンスクリット語で僧院という意味があります。ザラフシャン川下流域に位置し、オアシス都市として長い間栄えてきただけあり、ブハラにはランドマークとも呼べる建築物がいくつも立ち並んでいます。旧市街地は、1993年にユネスコの世界遺産に登録されました。ブハラを象徴するランドマークといえば、市の中心部に位置するミナレットが挙げられます。古代の栄光を今に伝えるミナレットには、世界中から大勢の人が訪れています。1997年には古代都市2,500周年を記念する、高貴なるブハラという祝賀行事が催されました。ミナレットの目の前にはポ・イ・カラーンと呼ばれる大きな広場が広がり、背の高い塔はカラーン・ミナレットです。カラーン・ミナレットは1127年に建てられ、その高さは45.6メートルあります。イスラム文化の影響を強く受けた建造物は、見応え十分です。カラーン・ミナレットは上ることが可能で、そこからブハラ市内を一望したり記念撮影したりするのが、観光客にとって定番となっています。ミナレットと同じく、市のランドマーク的な存在がアルク城です。市街地から北西の方向にあるこの城は、紀元前4世紀頃から存在していたと言われ、都市を守り続けてきました。巨大な城壁に特徴があり、どっしりと構えたその姿は、多くの人の目をひきます。城内にはさまざまな部屋があり、ホールや玉座のほか、造兵所、工芸作りに使われた部屋から牢獄や拷問部屋など、多種多様な目的で利用されていたことがうかがえるでしょう。併設されている博物館には、城やブハラの歴史に関連した資料などが展示されています。旧市街地に位置するチャル・ミナルは、4本のミナレットの青いドーム屋根に特徴のある建造物です。このデザインは、普通のイスラム建築物と異なり珍しいことから、多くの観光客が訪れています。4本のミナレットはそれぞれ大きさやデザインが異なりますので、比較しながら見学するというのも良いでしょう。建物の内部も見学が可能で、窓からはより間近にミナレットを見ることができます。シルクロードにある都市として栄えたブハラには、その名残を感じられるような場所があります。それがタキ・バザールで、かつては宝石商や両替所、日用品を販売する店などアジアでも有数の大きな商業施設として活躍しました。現在は土産や観光客向けの商品を販売している店が立ち並び、活気を見せています。建物の中は、荷物を運ぶラクダが通っていたという入り口が残されているなど、当時の面影を感じることができます。ブハラ市街地は多くの人で賑わっていますが、休憩を入れながら周囲の景色を楽しむのにぴったりな場所がラビハウズです。広場の周りにはナディール・ディヴァンベギ・メドレセなど名勝が立ち並び、カフェもあります。市街地から少し離れますが、サーマーニー廟も人気の観光スポットです。9～10世紀ころ建てられた墓ですが、そのデザインはイスラム教の前、古代ゾグド人の文化や宗教観などが反映されていることから、歴史的価値のある建造物とされています。ブハラに観光で訪れたら、数々の戦禍を逃れ、歴史を今に伝えているサーマーニー廟の姿に会いに行きましょう。バハウッディン・ナクシバンディ廟もブハラ郊外に位置していますが、大勢の人が訪れています。この廟の名は、14世紀に活躍したイスラム哲学者、バハウッディン・ナクシバンディが由来です。バハウッディン・ナクシバンディ廟は、中央アジアのメッカと呼ばれるように、イスラム教徒にとってアジア最大の巡礼地になっています。イスラム文化の影響を強く受けたデザインの建物に、多くのイスラム教徒が訪れて祈りを捧げますが、イスラム文化を身近に感じることのできる観光スポットです。ブハラ市内のホテルは比較的広範囲にわたって点在していますので、観光に便利な立地条件のホテルを探すことができます。中でもおすすめのエリアは、ブハラの中心部です。ホテルが集中している上、多くの名勝に歩いてアクセスできる便利さがあります。カフェやレストラン、銀行など観光に必要な民間施設も立ち並んでいますので、どこに宿泊しようか迷ったら、中心部にあるホテルを探すと良いでしょう。格安ホテルや手頃な価格で宿泊できるホテルまで、さまざまです。中心街から離れた観光スポットの周りにもホテルがありますので、観光に合わせて宿泊先を移動するのも良いでしょう。