アメリカ領ヴァージン諸島 - セントクロイ島について

セントクロイ（セントクロイ島）は、アメリカ領ヴァージン諸島の有人島です。アメリカ領ヴァージン諸島には50を超える島があるのですがその大半は無人島で、人が生活する島はセントクロイ（セントクロイ島）、セント・トーマス島およびセント・ジョン島の3島だけとなっています。3島のアメリカ領ヴァージン諸島における人口分布ですが、2010年4月時点で最も人口が多いのはセント・トーマス島の51,634人、2番目に人口が多いのはセントクロイ（セントクロイ島）の50,601人、セント・ジョン島は4,170人で、島の面積はセント・トーマス島が82キロ平方メートル、セント・ジョン島が50平方キロメートル、セントクロイ（セントクロイ島）は214平方キロメートルです。セントクロイ（セントクロイ島）の主な町はクリスチャンステッドとフレデリックステッド、いずれもデンマーク統治時代の要塞があり、現在は観光施設として整備が行われています。クリスチャンステッドは島の中心から南東の位置にある町で、島の空への玄関口となるヘンリー・Ｅ・ロールセン空港から車で約20分の場所に位置しています。フレデリックステッドは島の西側にある町で、空港から車で約12分の場所にある町です。フレデリックステッドには小さな半島のように海に突き出すような場所がありますが、ここはサンディーポイント野生動物保護区に指定が行われているエリアで、毎年4月～8月にかけての時期はウミガメが産卵時期に入ることもあり、保護区は完全閉鎖されて土日の午前10時から午後4時のみ入場できます。クリスチャンステッドにはクリスチャンバーン要塞と呼ばれる場所あり、ヴァージン諸島に残されているデンマーク時代の要塞の中でも最も保存状態が良い、国家史跡に指定されている場所です。クリスチャンバーン要塞の敷地内にはビジターセンターが設置されており、観光客が情報収集することができる配慮が行われおり、ビジターセンターへの立ち寄りもおすすめです。また、デンマーク時代のコロニアル風建築物は絵になる美しさがあるので、セントクロイ（セントクロイ島）に訪れる際には外さないようにしましょう。現在はアメリカ領ヴァージン諸島になっていますが、アメリカ領になる以前でもある1666年から1917年にかけての時代はデンマークの植民地で、現代でも当時のデンマーク植民地時代の建造物が大切に保存されているなど、観光の際には建築物への注目もおすすめです。セントクロイ（セントクロイ島）は1年を通じて温暖な気候で、いつでもビーチでの海水浴やシュノーケリングを楽しむことができ、熱帯気候で冬場でも平均気温が28度前後、夏時期はこれよりも若干高めなど、1年中半袖で過ごすことができるので、衣類の荷物の量も少なくて済むメリットがあります。しかも、空の玄関口になっているヘンリー・Ｅ・ロールセン空港は、アメリカ領ヴァージン諸島の一つでもあるセント・トーマス島へのアクセスルートでも使える空港です。残念ながら日本からの直行便はありませんが、マイアミやプエルトリコなどで乗り継ぎが可能となっています。セントクロイ（セントクロイ島）の治安は、貧富の差が広がっているなどからもスリや置き引き、窃盗などの軽犯罪が増えているので、外出される際には荷物は最小限にしておくこと、現金は少額を小分けにしておくなどの事前準備が大切となります。夜間はもちろんのこと、日中でも人通りが少ない場所には出掛けないようにし、夜間に食事などで外出時には、仮に近場であったとしても、ホテルで手配したタクシーを使うようにすれば安心です。セントクロイ（セントクロイ島）の最東端にはウダル岬がありますが、ここはアメリカ合衆国の最東端で、観光スポットの一つでもあり、ヘンリー・Ｅ・ロールセン空港から車で約40分、島の中心地でもあるクリスチャンステッドから車で約25分の場所にあります。ウダル岬の北西側はホエールポイントベイと呼ばれている海域で、クジラを眺めることができる場所もあるので、運が良ければクジラとの遭遇するチャンスもあるでしょう。フレデリックステッドはセントクロイ（セントクロイ島）の西側に位置する第二の中心となる町で、絵に描いたような美しい水辺の町でもあり、隠れ家的な人気観光スポットが点在しています。例えば、OscarE.HenryCustomsHouseは18世紀に建設されたデンマークの税関で、アメリカ独立記念日のときや年に数回、セントクロイ島の地元料理やパンなどの販売が行われます。