ウクライナ - キーウについて

キーウの気候帯は湿潤大陸性気候に属し、夏は気温が高く冬は寒さが厳しいのが特徴です。ただし、夏は湿度がなくカラッとしているため、不快指数は低くなります。しかし、冬は日中の平均気温も零下2度から3度となり、時には零下20度を下回ることもあります。そのため、冬の旅行は防寒対策をしっかり行う必要があるでしょう。基本的には夏でも重ね着できるカーディガンやパーカーを持って行くのが無難で、冬はコートやブーツ、マフラーなども必需品です。観光に適したシーズンは、4月から10月となります。キーウのランドマークは、キーウの街の中心にある聖ソフィア大聖堂です。1037年に建立された歴史ある聖堂で、11世紀から18世紀にかけてウクライナで最も高名な教会とされています。世界遺産にも登録されており、キーウのシンボルとなっています。内部には正教の世界観を体現した美しいモザイクや壁画があり、心が洗われる空間です。キーウの観光でおすすめの地域は、新市街、聖ソフィア大聖堂周辺、聖アンドレイ修道院周辺、ポディール地区となります。新市街は、メインストリートであるフレシャーチク通りを中心にビジネスやショッピングの中心となり、常に多くの人で賑わっているエリアです。新市街の見どころは、2014年のウクライナ危機で治安部隊とデモ隊が激しい衝突をした独立広場があげられます。独立を勝ち取った後は美しい広場として整備され、ウクライナの人々の自由を象徴する広場となっています。また、百貨店や市場、店舗が入った地下街などがあるので、お土産をキーウの流行りものを探すなどショッピングを楽しむのもおすすめです。本格的なウクライナ料理や多国籍の料理など、グルメを堪能することもできます。地下鉄など交通網も整っているので、観光の拠点にするのにも適しています。新市街は、半日もあればゆっくり楽しめるエリアです。聖ソフィア大聖堂周辺のエリアは、キーウのランドマークである聖ソフィア大聖堂をはじめ、キーウを代表する様々な建物が建ち並んでいます。西日を受けると黄金に輝く黄金の門、オペラやバレエが催されるウクライナ国立オペラ座、真っ赤な外観が特徴的なタラス・シェフチェンコ記念キーウ国立大学など、目の保養となる美しい建物が点在しています。そのほか、聖ソフィア大聖堂の西側の一角にはたくさんのギャラリーがあり、建物の壁には様々なアートが描かれており、エリア全体がアートのように独創的な空間です。小ぢんまりしたギャラリーを覗いたり、壁に描かれたストリートアートを楽しみながら散策したりするのもおすすめです。聖アンドレイ修道院周辺は、最もキーウらしい雰囲気が楽しめる地域となります。パステルブルーと白のコントラストが美しい聖アンドレイ修道院から伸びる坂はアンドレイ坂と呼ばれており、パステルカラーの可愛らしい建物が建ち並んでいるほか、様々な屋台も出店しています。アートやお土産物などが売られており、売り子とコミュニケーションを取りながら買い物をするのも楽しいでしょう。その他にも、リチャード王の城や昇天教会跡遺跡、聖ニコラ平和教会など見どころも豊富です。あちこちに美しく整備された遊歩道があるので、美しい街並みを眺めながら徒歩で周るのがおすすめです。ポディール地区は、大学もありキーウの若者が集うエリアなので活気に満ち溢れています。ポディール地区の中心には市民の憩いの場であるコントラクトヴァ広場があり、周辺にはカフェやレストランが豊富です。ポディール地区の見どころとしては国立チェルノブイリ博物館やキーウモヒーラ・アカデミー国立大学、ピロホシュチ教会などがあり、古代女性修道院にはどんな病をも治す聖水が湧き出しているといわれています。また、キーウの中心地から離れた場所にあるペチェルーシク大修道院周辺地域も、観光におすすめのエリアです。たくさんの教会が集まったエリアですが、その中でもひときわ目を引く豪華絢爛な教会がウスペンスキー大聖堂です。黄金の飾り、シャンデリア、色鮮やかな壁画など、贅を尽くした内装となります。そのほかにも、ホロドモール記念博物館や無名戦士の記念碑、戦争博物館などウクライナの歴史を知ることができる施設もたくさんあり、見分を広げることができるでしょう。観光スポットがあちこちに点在しているため、観光にはたっぷり時間を取ったほうが良いエリアです。