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国際色豊かな、タイ北部の都市「ウドーンターニー」

タイの首都バンコクから北東へおよそ560kmの位置にあるウドーンターニー。サンスクリット語で「北の町」という意味を持ちます。ウドーンターニー市内には先史時代からの古代遺跡が数多く残っており、タイ北部有数の観光名所の1つ。そのなかでも特に世界遺産に登録されている「バンチェン遺跡」は大変人気。独特の幾何学模様を持つ土器など、タイ有史以前の歴史をのぞくことができる貴重な遺跡です。また、「プー・プラ・バート歴史公園」も観光客を魅了する場所となっていて、数百万年前の風や雨による侵食によって作られた奇妙な形をした巨大な岩々が見られます。先史時代には住居として利用されていたこともあり、岩壁には手形が残ってるのもロマンを感じますね。

ウドーンターニーの歴史

現在、ウドーンターニーはベトナムやラオスから近い場所にあることも影響し、様々な文化が混ざり合っている印象を受けます。しかし、もともとは農業が栄えていた田舎町でした。この町に転機が訪れたのは1960年代以降激化したベトナム戦争の時。アメリカがこの土地に軍事基地を設置しました。この時ウドーンターニー市民は、アメリカ軍人の接待のために英語を精力的に勉強するようになります。そのため、英語を話すことの出来る市民が急増。結果として、現在のような国際色の強い多文化都市へと変化していきました。

ウドーンターニーの経済

ウドーンターニーでの主要産業は農業です。米、トウモロコシ、キャッサバ、ゴムなどが多く栽培され、これらを原材料とした砂糖生産と繊維生産も盛んです。そのほか、近年では商業施設や観光といったサービス産業にも注力。近年では、大型のショッピングモールがオープンし市民はもちろん近隣諸国や外国からの観光客などで賑わっています。