プラド美術館の見どころ
プラド美術館は、11世紀から19世紀までの西洋絵画を中心に、膨大なコレクションを所蔵しています。特にスペイン絵画のコレクションは世界最大級を誇り、ベラスケス、ゴヤ、エル・グレコといった巨匠たちの有名な作品は必見です。
「ラス・メニーナス」や「裸のマハ」など、教科書で見たことのある名画に出会える感動は格別!初期フランドル派のヒエロニムス・ボスの「東方三博士の礼拝」も、その奇抜な世界観で人々を魅了します。
これから紹介する作品以外にも数多くの有名作品がありますので、現地で多くの作品を堪能してください。また、プラド美術館は撮影禁止です。現地で多くの作品を自身の目で確かめましょう!
見どころ① - 中世からルネサンス時代:フランドル派の傑作
この時期の作品は、宗教的な主題が多く、聖書や聖人の物語を描いたものが中心です。特に、初期フランドル派の画家たちの傑作は、プラド美術館の見どころの一つと言えるでしょう。
プラド美術館では、初期フランドル派の巨匠たちの作品を多数鑑賞することができます。
ヤン・ファン・エイク:「生命の泉」は1432年頃に制作された。ヤン・ファン・エイク自身ではなく、弟子の一人が制作したという説もある。
ファン・デル・ウェイデン:「十字架降下」は1435年頃に制作された。磔刑に処せられたキリストを描いた作品で、フランドル絵画の中でもっとも影響力があったと言われている。
ヒエロニムス・ボス:ボスの作品の中で最も有名な「悦楽の園」をはじめ、「七つの大罪と四終」「乾草車」「東方三博士の礼拝の三連祭壇画」など数々の有名作品を所蔵している。
見どころ② - バロックからロココ:スペイン黄金時代とヨーロッパの動向
17世紀から18世紀にかけて、ヨーロッパ美術はバロック様式からロココ様式へと移り変わりました。この時代、スペインは黄金時代を迎え、ベラスケス、ゴヤ、エル・グレコといった巨匠たちが輩出されました。
プラド美術館は、スペイン黄金時代の傑作群はもちろんのこと、ヨーロッパ各国のバロック・ロココ絵画を所蔵しており、ダイナミックな表現と華麗な装飾の世界の作品を堪能できます。
ディエゴ・ベラスケス:17世紀を代表する巨匠で、「ラス・メニーナス」「アラクネの寓話」「ブレダの開城」など数々の有名作品を所蔵している。
フランシスコ・デ・ゴヤ:スペイン最大の画家と謳われ、「裸のマハ」「着衣のマハ」「日傘」「1808年5月3日、マドリード」など数々の有名作品を所蔵している。
エル・グレコ:ギリシャ出身の画家で、スペインで活躍し、「受胎告知」「胸に手を置く騎士」「羊飼いの礼拝」「聖三位一体」など数々の有名作品を所蔵している。
ホセ・デ・リベーラ:バロック期のスペイン黄金時代美術を代表する画家で、「聖フィリポの殉教」「イサクとヤコブ」「ヤコブの夢」など数々の有名作品を所蔵している。
見どころ③ - ヨーロッパの絵画
プラド美術館はスペイン絵画の宝庫として知られていますが、実はスペイン以外のヨーロッパのバロック絵画も充実しているんです。
ピーテル・パウル・ルーベンス:バロック絵画を代表する巨匠の一人で、「狩猟の寓意」「愛の園」などの代表作を所蔵している。
レンブラント・ファン・レイン:フランドルのルーベンス、スペインのベラスケスなどと共に、バロック絵画を代表する画家の一人で、1634年に制作された「ホロフェルネスの饗宴におけるユディト」を所蔵している。
アンソニー・ヴァン・ダイク:ルーベンスの弟子で、「キリストの捕縛」などの傑作を所蔵している。