ダマスカスへの航空券+ホテル 格安旅行
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シリア・アラブ共和国 - ダマスカスについて
ダマスカスはシリアの首都として、また、「世界一古くから人が住み続けている都市」として知られている場所です。地中海から約80km内陸にあり、アンチレバノン山脈で海から遮られていて、旧約聖書で描かれているカインがアベルを殺した場所とされるカシオン山のふもととなる海抜680mの高原にこの都市はあります。ダマスカスの周囲はオアシスに囲まれていて、その代表的なものが旧約聖書に書かれているエデンの園のモデルともなったグータオアシスです。これらのオアシスは、バラダ川によって潤った地域であるゆえの所産とも言えるでしょう。その地理的な位置や周囲の状況により、夏場の最高気温は非常に高くなるものの、最低気温は10度代に下がるため、寒暖の差が激しいのが特徴ですが、最近では急速な住宅の増加や産業の拡大により、オアシスの面積が減り、交通や廃棄物の増加によって様々な汚染が広がっています。ダマスカスは古い時代から歴史が刻まれてきた場所であるため、ランドマークとされるものは数多くありますが、その中でも顕著なものが、ダマスカスの城壁と城門です。ダマスカスの旧市街は北と東、南の一部が城壁で囲まれており、その場所を訪れると、今でも7つの城門を見ることができます。その中でも最も古いものはローマ時代にさかのぼります。そして、観光で訪れる際に必ずと言っていいほど訪れるのが南東にある門で、パウロが籠に入れられて塁壁からつりさげられてダマスカスから脱出したとされている場所です。こちらは現在、閉鎖されていますが、この出来事を記念するための教会が建てられているのを見ることができます。イスラム文化の象徴としてのランドマークで挙げられるのが、ウマイヤ・モスクです。現在でも利用されているモスクで、利用されているモスクとしては最古のものとなっており、世界で一番大きいのも特徴となっています。ダマスカスには観光で訪れる場合は、おすすめしたい場所に困ることはありません。ダマスカスは様々な歴史の痕跡が多く残されています。古代には人が連続して定住した数少ない場所として様々な遺跡が発掘されているからです。特にアラム人がバラダ側を利用して運河を作り、さらに水道のシステムも構築していたことはよく知られています。また、この地域はアッシリア人とイスラエル人の戦いの場所ともなっていたため、破壊の歴史が刻まれていると言えるでしょう。その後は、バビロニア帝国や続くペルシャ帝国の占領下におかれ、独立を勝ち得なかった苦しい時期が長く続くことになったようです。続くギリシャの時代にはアレキサンダーにより支配され、アレキサンダー大王の死後も、セレウコス朝とプトレマイオス朝の戦いの場となりました。加えて、紀元前64年にはポンペイウスが率いるローマによりダマスカスは占領され、デカポリスの一部としてギリシャ・ローマ文明の中心都市に昇格したのです。そのころには、ダマスカスは巨大な都市となっており、南アラビア、パルミラ、ペトラからの貿易路が整備され、中国から絹の輸送する経路も確立され、キャラバン都市としての役割を担ったダマスカスの繁栄は、今でも残る市場の様子からも垣間見ることができます。シリア・ダマスカスはその後も変化を強いられる歴史を重ねてきました。特にウマイヤ・モスクが建設された時代のウマイヤ朝時代には栄華を極めましたが、首都が移転したことにより、この時以上に政治的な重要性が存在した時代は訪れませんでした。十字軍の征服にも会い、モンゴル帝国の侵入を受けたり、その後はエジプトに支配されるなど、波乱にとんだ歴史を塗り重ねてきたと言えるでしょう。オスマン帝国の統治も受けており、その時代にはダマスカスは同じシリアのアレッポと並び、支配地域の中で重要なポイントとなっており、政治と経済の中心都市となっていました。マッカ巡礼に向かうムスリムのキャラバンとしての役割も果たしたようです。経済的な繁栄も周囲の状況の変化により、繁栄と衰退を繰り返し、その時代ごとの帝国に支配される歴史は、1946年のシリアの独立の時まで続き、歴史に翻弄されたシリアのダマスカスで、今でも使用されているのが市場として知られるスークは、歴史を感じさせてくれる場所の一つです。スークは1870年代にシリア州総督となったミドハト・パシャにより整備されました。この時期に整備されたものは屋根つきとなっており、現在でも訪れることができる貴重なものです。