【2026年】マルタ・ワーホリビザの申請方法|必要書類8点とVFS予約の落とし穴
2026/08/12更新
マルタのワーキングホリデービザは、発給費用が無料です。制度としてはとても間口が広いのですが、日本から申請する方がつまずくポイントがいくつかあります。
たとえば申請センターの予約。安い区分は「21日後以降」しか予約が取れません。すぐの日程を押さえたい場合は料金が上がります。そしてビザはマルタに到着してから現地で受け取る仕組みで、日本を出る時点ではパスポートにビザが貼られていません。この事実を知らないまま空港に向かうと不安になります。
この記事では、マルタ政府(Identità)が公開している必要書類リストと手順書をもとに、書類8点と申請から受け取りまでの流れを整理します。年間100名の限定枠なので、書類不備による出し直しは避けたいところです。
本記事は2026年8月時点の公式情報と、語学学校担当者へのヒアリングをもとにまとめています。制度が始まったばかりで運用が変わる可能性があるため、申請前には必ず最新の案内をご確認ください。判断に迷う点は無料相談でもお答えしています。

ビザ発給費用は無料。つまずくのは書類と段取りです
マルタ側のビザ発給費用は免除されています。かかるのは申請センターのサービス料だけで、他国のワーホリより費用面のハードルは低い制度です。
代わりに手間がかかるのが書類です。すべて英語で用意する必要があり、警察や銀行から取り寄せるものも含まれます。着手の順番で間に合うかどうかが決まります。
マルタ・ワーキングホリデービザの必要書類と申請手順|準備スケジュールから現地での受け取りまで
ここからは実務の話に入ります。まず逆算スケジュールと申請できる人の条件を確認し、マルタ政府が公開している必要書類8点をひとつずつ見ていきます。そのうえで、料金が変わる申請センターの予約区分、提出範囲を間違えやすい航空券、記載事項が細かい保険、時間のかかる無犯罪証明書を個別に解説し、最後にビザを現地で受け取るまでの流れをまとめます。
準備スケジュール(逆算表)
公式には「マルタ入国予定日の6週間前を下回らないこと」と定められています。ただしこれは動かせない下限であって、目標にする日程ではありません。発給までには4〜8週間かかり、夏とクリスマスの時期はさらに2〜4週間長引く可能性があります。
下限は6週間前。目標は渡航4か月前スタート・9週間前に申請完了
| 時期 | やること |
|---|---|
| 渡航4か月前 | 渡航時期を決めます。パスポートを確認(生体認証パスポート/滞在予定期間+90日を超える有効期限/空白ページ2枚以上)。無犯罪証明書の申請に着手します |
| 渡航3か月前 | 申請センターの予約を取ります(安い区分は21日後以降しか予約できないため、早めに動くと費用を抑えられます)。海外旅行保険に加入し、英文の付保証明書を取り寄せます |
| 渡航10週間前 | 航空券を手配し、全行程の旅程を印刷します。銀行で英文の残高証明書を取得。申請書はPCで入力して作成します |
| 渡航9週間前 | 書類を提出(ここが目標)。生体認証を行い、その場でサービス料を支払います |
| 提出から5〜6週間後 | 自分から確認のメールを入れます。回答には数日かかることがあります |
| 渡航6週間前 | 公式の申請下限。この時点で提出できていない場合、予定日の入国は難しくなります |
急いでも早くはなりません
渡航日が迫っているという理由で、例外的に早く発給されることはありません。早く動いた人が早く出発できるだけの制度です。年間100名という枠を考えても、先に動くほうが有利です。
申請できる人の条件
公式に定められている条件のうち、見落としやすいものを挙げます。
- 日本国籍で、申請時点で18歳から30歳(両端を含む)
- 滞在の主目的が入国日から最長1年の休暇であること
- このビザを過去に取得した方は対象外です(取得できるのは一度だけ)
- 扶養家族を同伴することはできません(同伴者が自身の資格で入国できる場合は、別に申請が必要です)
- 当初の滞在を賄える資金があること
- 犯罪歴がないこと
- 滞在終了後にマルタを出国する意思があること
なお当局は、資格を判断するために申請者と面談する権利を留保しています。公式FAQでは、英語力はビザの正式な要件ではなく、仕事のオファーも不要とされています。就労は認められていますが、あくまで主目的は休暇と文化体験という位置づけです。マルタでの納税や雇用に関する登録は本人の責任になります。
必要書類8点のチェックリスト
公式の必要書類リストに挙げられている8点です。すべて英語で提出します。翻訳が必要な書類は、当局が公開している認可翻訳者のリストから依頼する必要があります。自分で訳したものや、リスト外の業者による翻訳は使えません。
| 書類 | 押さえるポイント |
|---|---|
| 1. ビザ申請書 | 全項目を記入し本人が署名します。書式は学生ビザと同じ「Long Stay Maltese (D) Visa Application」です |
| 2. パスポート | 生体認証パスポート。有効期限がマルタでの当初の滞在予定期間に加えて90日を超えて残っている必要があります |
| 3. 証明写真 | ICAO標準(パスポート規格)で1枚 |
| 4. 無犯罪証明書 | 居住地の警察が発行する犯罪経歴証明書。取得に数週間かかります |
| 5. 銀行残高証明書 | 当初の滞在を賄える資金があることを示すもの。公式に金額の明記はありません |
| 6. 航空券の詳細 | 復路航空券、または復路を購入できる資金。全行程の旅程が必要です(詳細は後述) |
| 7. 医療・旅行保険 | 補償額€100,000以上など条件が細かく指定されています(詳細は後述) |
| 8. ビザ発給費用の免除 | マルタ側の発給費用は無料です。ただし申請センターのサービス料は別途かかります |
申請書は手書き不可。しかも送られてくるPDFは入力できません
申請書はすべてタイプ入力が前提で手書きは認められません。ところが申請センターから送られてくるPDFは、入力できる形式ではないと報告されています。書式は学生ビザと同一なので、入力可能な様式を別に用意しておく必要があります。最新の書式と内容が一致しているかは各自で確認してください。
メールアドレスの記入ミスに注意
当局からの連絡はすべてメールで届きます。そして公式に、アドレスの記入ミスによってメールが届かなかった場合の責任は当局側にはないと明記されています。ここは書き終えたあとに必ず読み返してください。
残高証明の金額は公式に明記されていません。目安はマルタの最低賃金の3か月分で、実際には50〜60万円程度で申請してビザが下りたケースがあります。あわせて滞在中の生活費と、復路航空券を用意しない場合はそれを購入できる資金も見込んでおいてください。
また、公式の手順書には典型的な提出物として滞在先の情報も挙げられています。必要書類リストには含まれていませんが、求められる可能性があるため、渡航直後の滞在先は決めておくと安心です。
VFSの予約:3区分で料金が変わる
申請はマルタ政府が指定する申請センター(VFS Global)を通して行います。来館での申請は東京のみで、大阪では取り扱いがありません。遠方の方や日程を確約できない方は郵送サービスを使えます。
そしてここが最も見落とされている点です。予約の区分によって、料金と「いつから予約が取れるか」が変わります。
| 区分 | 予約できる時期 | 料金 |
|---|---|---|
| Standard Service (来館) | 21日後以降 | €100(約1.8万円) |
| Extended Service (来館) | 翌日以降 | €150(約2.7万円) |
| Courier Service (郵送) | 翌日以降 | €150(約2.7万円) |
※2026年8月時点の目安です。1ユーロ=180円換算。円換算額は申請センターから案内されます。支払いは予約時ではなく申請時です。
3週間以上先の日程で予約すれば€50安く済みます。早く動くだけで得をします
逆算すると分かりやすくなります。渡航9週間前に申請したいなら、その3週間前、つまり渡航12週間前までに予約を取れば安い区分が使えます。ぎりぎりで動くと自動的に€150側になります。
提出当日の流れ
- 予約が完了すると、当局と申請センターの両方からメールが届きます。案内に食い違いがある場合は申請センター側の情報に従うのが無難です
- 窓口で書類を提出し、生体認証を行います。保険の証明書もこのときに提示します
- サービス料はこの場で支払います
- パスポートは来館申請ならその場で返却されます
- 郵送サービスの場合はパスポートの原本も送付し、1週間から10日後を目安に返却されます
来館の予約は日程を変更できません。仕事などで予定が動く可能性がある方は、東京在住でも郵送を選んだほうが安全です。
航空券は「全行程」の提出が必須
航空券は、復路のチケットか、復路を購入できる資金の証明のどちらかが必要です。そのうえで見落としやすいのが提出範囲です。公式には申請者名・搭乗日・すべての経由地が明記された完全な旅程を提出するよう求められています。予約完了メールの一部を印刷するだけでは足りません。
乗り継ぎ地はシェンゲン圏外が「望ましい」
公式の表記は「シェンゲン圏外での乗り継ぎが望ましい」で、必須条件ではありません。日本からマルタへの直行便はないため必ず乗り継ぎが発生しますが、シェンゲン圏を経由するルートでも渡航できます。ただし入国審査の手順が変わるので、次の章で解説します。
| 乗り継ぎ地 | シェンゲン圏 | 特徴 |
|---|---|---|
| イスタンブール | 圏外 | 公式が望ましいとする形。1回の乗り継ぎで、日本から約11時間+マルタまで約2時間です |
| ロンドン | 圏外 | 1回の乗り継ぎで到着可能。英国側の通過・入国の要件は別途確認してください |
| ドバイ/ドーハ/アブダビ | 圏外 | 2回目の乗り継ぎが必要になる場合があり、そこが圏内になることもあります。全行程を確認します |
| パリ/フランクフルト/ローマ/ウィーンなど | 圏内 | 便数が多く価格や所要時間では有力。入国審査は乗り継ぎ地で受けることになります |
※2026年8月時点の情報です。就航路線は改編されるため、実際の運航状況は検索時にご確認ください。
乗り継ぎ地を確認しながら探す
skyticketならマルタ行きの航空券を、乗り継ぎ地を見ながら比較できます。ビザの条件に合わせてルートを選びたいときは、学校手配とあわせてご相談ください。
保険は補償額と記載事項が細かい
保険は「入っていればいい」わけではありません。公式に補償額・範囲・記載事項まで指定されています。加入してから条件を満たしていないと分かると入り直しになるため、契約前に確認してください。
満たすべき条件
- シェンゲン域内で有効であること
- 補償額が€100,000以上であること
- マルタでの入院を含む医療、必要に応じて他の欧州諸国での医療もカバーすること
- マルタ滞在の全期間をカバーし、シェンゲン圏に入る時点から有効であること
- 氏名・姓・パスポート番号が記載されていること
証明書に氏名やパスポート番号がない場合
付保証明書にこれらの情報が載っていない場合は、補償内容の一覧(table of benefits)の提出を求められます。証券を受け取った時点で記載を確認し、足りなければ保険会社に一覧を発行してもらってください。なお保険の証明書は、生体認証の予約時に提示します。
通貨建ての指定はないため、円建ての証券でも補償額が条件を満たしていれば問題ありません。クレジットカード付帯の保険で足りるかどうかも、上の5条件に照らして判断できます。見方は海外留学保険とクレジットカード付帯保険の違いで整理しています。
skyticket留学では、ビザ申請に使える英文の付保証明書が発行できる保険をご案内しています。どの商品が条件を満たすか分からないときは、学校手配とあわせてご相談ください。
無犯罪証明書はいちばん先に
公式には「居住する地域の警察が発行する犯罪経歴証明書」と定められています。日本では居住地の都道府県警察本部で申請し、パスポートや渡航理由を示す資料を持参して、指紋を採取したうえで発行される仕組みです。
問題は時間です。申請から受け取りまでおおむね数週間かかります。予約が必要な場合もあり、時期によっては枠が埋まっています。ここは自分の努力で短縮できないため、渡航を決めたら真っ先に申請しておくと安心です。
英文で、なるべく新しいものを
公式には、英文でない場合は英訳が必要であること、そして発行から時間が経っていないものが望ましいことが示されています。受け入れられる形式については申請センターか当局に確認するよう案内されています。手続きや所要日数は警察本部によって異なるため、居住地の窓口に事前に問い合わせてください。
ビザはマルタ到着後に受け取る
ここは他の国のワーホリと大きく違う点です。日本を出発する時点では、パスポートにビザは貼られていません。e-Visaのような電子ビザも発行されません。流れを追います。
STEP 1 自分から確認メールを入れる
申請から5〜6週間後を目安に、申請時に案内された連絡先へ確認のメールを送ります。回答には数日かかることがあります。
STEP 2 渡航可能のメールを受け取る
発給の準備が整い、マルタに渡航できるという返信が届けば渡航可能です。このメールがビザの代わりになります。印刷とスマートフォンの両方で、すぐ出せるようにしておいてください。
STEP 3 入国審査を受ける
シェンゲン圏を経由しない場合はマルタで、経由する場合はその乗り継ぎ地で入国審査を受けます。このとき90日間のシェンゲン滞在枠での入国という扱いになります。
STEP 4 マルタでビザを受け取る
マルタ到着後にIdentitàのオフィスへ行き、パスポートに実際のビザを受け取って完了です。
シェンゲン圏を経由する場合の備え
乗り継ぎ地に自動ゲートがあれば、そちらを使うのが簡便です。自動ゲートがない、または使えない場合は、入国審査で説明を求められることがあります。当局からのメールをすぐ提示できるようにしておいてください。とくにドイツの空港では細かく確認される傾向があると報告されています。この一手間を避けたい方は、イスタンブール経由などシェンゲン圏を通らないルートを選ぶのが確実です。
渡航後の生活の立ち上げについては、マルタ・ワーキングホリデー徹底ガイドで解説しています。オンラインバンクの開設や住むエリアの選び方など、着いてすぐ必要になる話をまとめています。
よくある質問
Q. ビザの申請料はいくらですか?
マルタ側の発給費用は免除されており無料です。かかるのは申請センターのサービス料で、来館のStandard区分が€100、Extended区分と郵送が€150です。支払いは予約時ではなく申請時に行います。
Q. いつまでに申請すればよいですか?
公式の下限はマルタ入国予定日の6週間前です。ただし発給までに4〜8週間かかり、夏やクリスマスの時期はさらに2〜4週間長引く可能性があります。渡航の4か月前から準備を始め、9週間前には申請を終えておくと余裕があります。
Q. 申請料を安くする方法はありますか?
来館のStandard区分は€100ですが、21日後以降の日程しか予約できません。すぐの日程を取りたい場合はExtended区分の€150になります。3週間以上先を見込んで早めに予約すれば€50を節約できます。
Q. 残高証明はいくら必要ですか?
公式には「当初の滞在を賄える資金」とされ、金額の明記はありません。マルタの最低賃金の3か月分が目安で、実際には50〜60万円程度で申請してビザが下りたケースがあります。復路航空券を用意しない場合は、それを購入できる資金も必要です。
Q. 保険はどんな条件を満たす必要がありますか?
シェンゲン域内で有効であること、補償額が€100,000以上であること、入院を含む医療をカバーすること、滞在の全期間かつシェンゲン圏に入る時点から有効であること、氏名とパスポート番号が記載されていることの5点です。記載がない場合は補償内容の一覧が必要になります。
Q. シェンゲン圏を経由する航空券でも申請できますか?
できます。公式にはシェンゲン圏外での乗り継ぎが望ましいとされていますが、必須ではありません。ただし経由する場合は乗り継ぎ地で入国審査を受けることになるため、当局からのメールをすぐ提示できるようにしておいてください。なお全行程の旅程を提出する必要があります。
Q. ビザはいつパスポートに貼られますか?
マルタに到着してからです。日本を出る時点ではビザは貼られておらず、e-Visaのような電子ビザも発行されません。渡航可能というメールを受け取って出発し、マルタ到着後にIdentitàのオフィスで受け取ります。
Q. 書類は日本語のままでも大丈夫ですか?
すべて英語で提出します。翻訳が必要な書類は、当局が公開している認可翻訳者のリストから依頼する必要があります。自分で訳したものやリスト外の業者による翻訳は使えません。
Q. 無犯罪証明書はどこで取れますか?
居住地の都道府県警察本部で申請します。指紋の採取があり、受け取りまでおおむね数週間かかります。手続きや所要日数は警察本部によって異なるため、事前に問い合わせてください。
Q. 一度使ったらもう申請できませんか?
このビザを過去に取得した方は対象外です。取得できるのは一度だけなので、渡航時期の選び方は慎重に検討してください。また扶養家族を同伴することはできません。
Q. 英語力の証明や就職先の内定は必要ですか?
どちらも不要です。公式FAQでは、英語力はビザの正式な要件ではなく、仕事のオファーも必要ないとされています。ただし仕事と生活の両面で英語は役立ちます。
読み終えたあとの進め方
書類の全体像がつかめたところで、実際に動く順番を整理します。最初にやるのは書類集めではありません。渡航時期を決めることです。ここが決まらないと、予約も航空券も保険の期間も確定できません。
STEP 1 渡航時期と滞在期間を決める
夏は求人が増えますが学校の費用も割増になります。判断材料はマルタ・ワーキングホリデー徹底ガイドにまとめています。
STEP 2 無犯罪証明書を申請する
居住地の警察本部へ。数週間かかるので、いちばん先に動かします。
STEP 3 申請センターの予約を取る
3週間以上先の日程なら€100の区分が使えます。渡航12週間前までに押さえるのが理想です。
STEP 4 学校・滞在先・保険・航空券を手配する
保険は5条件を満たすものを選び、英文の付保証明書を取り寄せます。航空券は全行程の旅程を印刷しておきます。
STEP 5 残高証明を取り、申請する
銀行で英文の残高証明書を発行してもらい、予約日に提出します。あとは5〜6週間後に確認メールを入れて待ちます。
この5ステップをまとめてお任せいただけます
skyticket留学は学校手配・滞在先・保険・航空券を一本で扱っています。乗り継ぎ地の選び方や保険の補償内容が条件を満たすかといった判断も含めてご相談いただけるため、書類不備による出し直しを避けやすくなります。年間100名の枠を確実に取りにいくなら、早めの着手が有利です。
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