スペイン - マオーについて

マオーはスペインのメノルカ島という小さな島の東部に位置する人口約30,000人弱の都市で、毎年多くの観光客が訪れています。島の名前は、紀元前205年頃この地を隠れ家にしていたと言われるハンニバルの弟のカルタゴの将軍、マゴ・バルカにちなんでいると言われています。マオーの気候は、1年を通してとても穏やかで過ごしやすく、降水量もあまり多くありません。1月から3月までの平均気温は10～12度、4月から5月にかけては14～17度、6月から10月は20～25度、11月から12月かけては12～14度となっています。寒暖差は小さく、冬の平均最低気温は7度前後、夏の平均最高気温は29度前後と大変過ごしやすいのが特徴です。ただ最近の世界的な異常気象の影響で最高気温が39度を記録したこともあります。マオーのランドマーク的な存在として有名なのは、サンタマリア教会（EsglesiadeSantaMaria）という歴史のある古い荘厳な教会です。茶色の壁にオレンジ色のレンガ、また教会の鐘が設置されている八角形の小塔が特徴的で、遠くからでも見渡すことができます。教会ですので観光客が自由に見学できるわけではありませんので注意が必要ですが、礼拝に出ることは自由です。聖歌隊とパイプオルガンの素晴らしい音色が教会中に響き渡り、教会の聖なる雰囲気を体験することができるでしょう。なお、別棟に小さなチャペルもあり、そちらでも礼拝が行われています。マオーにはたくさんの観光スポットがありますが、小さな島なのですべてを回ろうと思えばできないことはありません。その中でも欠かせない観光スポットと言えば、まず「CamideCavalls360」と呼ばれるマオーの美しい海を一望することができる岸壁があります。岸壁と言っても、高さがあまりないので穏やかな雰囲気があり、ゴロゴロとした岩の向こうに見える海はまさに絶景です。見る場所や天候によって色合いが変わり、薄い青と深い青の2色のコントラストが非常に美しいのが特徴です。日本の海で例えるなら、沖縄の海の色に近いイメージですが、海を眺めているだけでも心が癒されることでしょう。ただし、足場はあまりよくないので、歩きやすい靴で行くことをおすすめします。ハイヒールはNGです。次にマオーの観光でおすすめなのは、「LaMoladeMenorca」です。今は使われていない古い石作りの巨大な建造物があります。トンネルのような入り口があったり、建物の上には草が無造作に生えていたりなど、説明がなければ一体何の建物なのかわからないかもしれません。ここはかつて要塞として使われたり、刑務所として使われていた場所で、そのため複雑な造形をしているのです。今は観光客が訪れることができるようになっていますが、観光客用に綺麗に整備されているわけではなく、当時の面影をそのまま残しており、とても迫力があります。マオーを訪れた際にはぜひ足を運びたい観光スポットの一つです。歴史的な建造物という点では、「Torralbad'enSalord」はさらに古く、考古学が好きな人におすすめのスポットです。人工的な奇岩がたくさんあり、不規則に積み上げられていたり、円形の墓を思わせるようなものや記念碑のような形のものもあります。ミステリースポットのような少し不思議な気分になるかもしれません。マオーで一番美しいビーチと言えば、「Cala'nPorterBeach」です。周囲を岸壁に囲まれた深い湾状になっており、波もほとんどなく穏やかです。白い砂浜と透き通ったエメラルドブルーの海は信じがたいほど美しく、日本ではまず味わうことができないようなリゾート気分を満喫することができます。日本でありがちな海の家のようなものはなく、自然の中に美しいビーチが広がっており、心も体もリフレッシュすることができるでしょう。観光スポットではないかもしれませんが、船で島に渡った際に最初に訪れることになるマオー港周辺もおすすめです。このマオー港は長さ5km幅900mもあり、天然港としては世界第二の深さを持つと言われています。そして、港の周りにはおしゃれなカフェやレストラン、お土産屋さん、ホテルなどが立ち並び、優雅な気分を味わうことができます。のんびりとくつろぐには最適で、一通り観光スポットを回った後は、ゆっくりと港周辺で時間を過ごすのがおすすめです。