ヨーロッパ最古と称される街「ソフィア」

ヨーロッパ最古の都市とも称されるブルガリアの首都ソフィア。標高2292mのヴィトシャ山山麓に広がる人口約130万の大都市には、その起源となった鉱泉が今も公衆浴場として残っています。ソフィアでもっとも古い建物とされる聖ゲオルギ聖堂は、ローマ時代4世紀のもの。市郊外に建つボヤナ教会は、世界遺産に登録されています。また、オスマン・トルコ帝国に長らく支配されていたことから、イスラームの建造物が多数みられるのも特徴のひとつ。15世紀に建造されたモスクは国立考古学博物館として利用されています。他方で、冷戦終結後に経済が急速に発展し、現代的なオフィス街やホテル、ショッピングセンターなども建ち並ぶようになりました。

ソフィアの歴史

紀元前4世紀以前にはすでにトラキア人の都市があったとされ、当時の城壁とされる遺跡が残っています。キリスト教を最初に受け入れたバルカンの街として、ローマ帝国の庇護を受け拡大。15世紀にオスマン・トルコに征服されると、市内の建造物はイスラーム風に改められました。ブルガリアが再びヨーロッパ世界に帰属するのは、19世紀の露土戦争でトルコが敗北してからのことです。1908年にブルガリア王国が成立すると、ソフィアはその首都に定められました。

ソフィアの経済

ブルガリアの首都であると同時に、同国最大の商業および金融の中心地となっています。また、ヨーロッパ屈指の歴史を持つ街であることから、ホテルをはじめとする観光インフラの整備も進んでいます。近年ソフィアへの人口流入が加速化していることから、不動産部門の発展も顕著です。ソフィアからほど近いヴィトシャ山にはスキー場やバンガロー村があり、レジャー施設が豊富という一面もあります。

ソフィア行きの格安航空券について

現在、ソフィア空港へは日本からの直行便が就航していません。格安航空券プランとしては、成田国際空港からはドバイを経由するエミレーツ航空や、モスクワ乗り継ぎのアエロフロートロシア航空、およびワルシャワ経由のポーランド航空がおすすめです。関西国際空港からは、エミレーツ航空に加えてイスタンブール経由のトルコ航空を利用する格安航空券もあります。なお、ソフィア空港は首都の国際空港としては小規模ながら、地下鉄で市街中心部と直結していて便利です。