ニカラグア - マナグアについて

マナグアはニカラグアにある首都です。中央アメリカにおいてはグアテマラシティの次に大きな都市です。マナグア湖の南に位置しています。1855年より首都となりました。人種としては白人とメスティーソによって構成されています。スペイン語が主に話されている言語です。
1857年にアメリカ傭兵隊によってグラナダが破壊されてしまったため、マナグアが首都になりました。そのあとは行政の拠点となり、インフラが整えられていきました。都市化が進んでいったのですが、途中で自然災害によって大きな被害を受けた場所でもあります。1936年には大火が起きたのですが、そのあとにアナスタシオ・ソモサ・ガルシアの独裁政権のもとで街は急速に発展していきました。産業が発展していき、新しく大学も設立されたのです。その結果、中米において最も発展する街となりました。
豊かな自然と昔からの歴史のある土地です。再開発が進んでいるために都市の風景はどんどん変化しているのですが、昔からの汚染されていない自然はそのままに残されています。たとえば、山脈や火口湖、雨林といったものを楽しめるでしょう。独特の魅力のある街で格安の宿泊施設が揃っているため、旅行者からは人気の高い土地です。
気候は1年を通して非常に暑い地域となっています。冬であっても最低気温は20度程度であり、1年を通して常に最高気温は30度を超えています。夏には雨季でたくさんの雨が降ります。そのため、観光するのであれば冬場の乾季に訪れたほうがよいでしょう。雨季と乾季がはっきりと分かれているため、冬場はほとんど雨が降りません。
このような特徴のあるマナグアについて紹介しましょう。
・アカウアリンカ足跡博物館
人類の最も古い足跡である生痕化石が残されている博物館としてよく知られています。かつての遺跡から火山灰と泥の上に残された足跡の化石が発見されているのです。こちらは6000年前のものであり、15人ほどの集団が通過したことによってつけられたものと考えられています。20メートルほど足跡が続いている様子を確認できるのです。有史以前の人類の化石としては最も古いものであり、学問的にとても価値があるものとされています。
この足跡は、人々が火山の噴火から逃げるためのものであると報告されています。動物の足跡も残っているのですが、それらは人類の足跡とは交差しているため、人類と一緒に移動したものとは考えられていません。博物館ではこの足跡だけではなく、ほかにも現地で発掘されたマンモスの足跡や陶器、頭蓋骨といったものも展示しています。
・サンディーノ像
マナグアには自然保護区が設置されていて、そこには国家的英雄であるサンディーノの像が建てられています。ニカラグアにおいて革命の英雄とされている人物であり、高さ18メートルで迫力のある像です。そのため、現地のあちこちからこの像の姿を見ることができます。像が建てられたのは1990年のことです。ティスカパ国立歴史公園のなかにあり、ここは旧大統領邸のあった場所となっています。サンディーノは米国によるニカラグアの占領に対して必死に抵抗した人物として知られているのです。帽子をかぶっており、自由の戦士の姿が再現されています。随所に作家による工夫が施されているため、現地で間近で観察するといろいろな発見があるでしょう。
・マナグア湖
ニカラグアの西部に位置している湖です。ショロトラン湖と呼ばれることもあります。かつては水質汚染が問題となっていたのですが、日本も協力したことによって、汚染対策や健康対策が進んでいます。南北65キロ、東西25キロというとても大きな湖です。広々とした湖が広がっていて、周辺にはウォーターフロントがあります。レストランはたくさんあり、土産物を売っているお店もいくつか揃っている場所です。
市街地のあちこちにホテルが点在しています。そのため、ホテルはさまざまな選択肢があるでしょう。メトロセントロマナグアというショッピングモールの近くであれば、特にホテルが多くて買い物にも便利な場所です。空港からバスなどによって街の中心部へは気軽にアクセスすることができます。
マナグアはそれほど治安が良いといえる場所ではありません。たとえば、強盗などには十分注意しましょう。現地のガイドなどの指示にしたがうことが大切であり、日本と同じような過ごし方をするべきではありません。夜間も一人で出歩くようなことは避けましょう。安全対策をしっかりと行うことによって、現地で快適な滞在を楽しめるでしょう。