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アフリカ中央部チャドの首都「ンジャメナ」

「ン」から始まる首都として知られる「ンジャメナ」。アフリカ中央部の北に位置し、スーダンやカメルーン、ナイジェリアなどと国境を接するチャドの首都です。公用語はアラビア語やフランス語となっています。決して豊かとは言えないンジャメナですが、活気ある「中央市場」では街の人々との交流を楽しむことが出来るでしょう。また中央広場の真向かい、メイン通りのシャルル・ド・ゴール通り沿いにある「グランドモスク」も、街の中で見どころのひとつです。モスクのミナレット（塔）は街のシンボルとなっており、オススメの観光スポットです。と、観光したくなるンジャメナですが、現在チャド全体に、治安の悪さから渡航禁止勧告が出ています。早く回復して欲しいですね。

ンジャメナの歴史

ンジャメナの起源は、1900年のクッセリの戦いで死亡したアマデ＝フランソワ・ラミを記念して、フランス人によって建設されたフォール・ラミに遡ります。その後、1973年に現地の言葉で「休息の場所」を意味するンジャメナに改名されました。2000年代に入ってから現在も、反政府勢力の侵攻との闘いが続いています。

ンジャメナの経済

チャドの経済はGDPの35％を農業が占めています。主な農業生産物は綿花。近年では油田開発に伴い、産油業が経済発展において大きな位置を占めるようになってきました。石油開発までは綿花の輸出が全体の7割を占めていましたが、現在では原油輸出が8割を超えています。しかし都市部にあたるンジャメナでは、農業従事者はさほど多くありません。首都ということもあり、交易地になっており塩・ナツメヤシ・穀物が主に取引されています。また食肉加工業に就く人も多いですよ。また近年、中国企業のアフリカへの投資が進んでいる流れで、中国人ビジネスマンが増えています。