メキシコ - ベラクルスについて

ベラクルスはメキシコにおける主要な港湾としとして知られ、基礎自治体としてメキシコ経済を支えています。
人口は50万人ほどで、面積は241Kmとなっています。
歴史の深い都市であり、スペイン植民地時代以前には先住民族も活動していました。
同国の経済的な発展を支えたベラクルスは、過去に米国で採掘された銀などの鉱物や各国の産品をヨーロッパに運ぶという役割を担っており、今現在も貿易都市としてメキシコ経済を支えています。
治安に関しては若干の注意が必要です。
メキシコは国全体として治安が安定しておらず、ベラクルスにおいても犯罪組織の拠点となっており、殺人を始めとする重大犯罪も生じています。
一般市民を狙った犯罪の他にも組織同士の抗争も発生しているため、注意が必要です。
観光する際には単独行動を避け、夜間に一人で出かけないなどの工夫が必要になります。
また、渡航前には外務省のホームページを確認しておきましょう。
今回は、ベラクルスについて、観光スポットおよび宿泊先としておすすめの場所について解説していきます。
ベラクルスは貿易都市ですが、観光地としても魅力のある都市です。
メキシコ湾に面しているこの都市は、国内でも比較的経済が安定しており、街の人達も明るい雰囲気であふれています。
おすすめの観光スポットは、以下のようになります。
サンフアン・デ・ウルア要塞
海に面して建つこの歴史的建造物は、この都市の代表的な観光スポットとして有名です。
歴史、特に世界史がお好きな方にはおすすめの場所であり、かつてメキシコがスペインに制服されていた時代には、スペイン帝国の重要な拠点として使われていました。
税関としての機能ももっており、また牢獄としても使われていた場所でもあります。
時間が経過し、要塞としての役目を終えた後も形そのままに取り残されたこの要塞は、現在では主要な観光スポットとして人気を集めています。
外観は少し寂しい印象を受けますが、実際には内部は博物館として改装もされているので、歴史を感じつつも十分に見学を楽しむことができます。
港からバスが出ているので、アクセスも良好。
ツアーも実施されていて、ガイドを付けることも可能です。
より深く歴史を学びたい方にはおすすめです。
エル・タヒン遺跡
いくつかある遺跡は是非訪れたい場所であり、おすすめの観光スポットです。
メキシコにもいくつかの世界遺産がありますが、ベラクルスにある世界遺産として有名なのがエル・タヒン遺跡です。
エル・タヒン遺跡で有名なのがピラミッドです。
ピラミッドというとエジプトのイメージが強いですが、実はメキシコにもあるんです。
とはいえ、多くの人が考えるエジプトのピラミッドの形とは異なり、より建物としての形を持つピラミッドがそこにはあります。
広大な土地に囲まれたエル・タヒン遺跡には、大小いくつかのピラミッドや建物があり、全てを見学しようとするとかなりの時間を要するほどの広さを持ちます。
シンプルながらも神秘的な雰囲気の漂う場所であり、日本では体験できないような異空間を感じることができるこの場所は、この都市を訪れた時には是非来たい場所の一つです。
セン・ポアラ遺跡
もう一つおすすめしたい遺跡が、セン・ポアラ遺跡です。
エル・タヒン遺跡と同様に広大な土地の中にあるこの遺跡は、神殿を始めとする建造物が多く、見どころの非常に多い場所です。
先住民であるトトナカ族の拠点として使われていたこの場所にもピラミッドがあります。
水族館
都市内にある水族館も有名な観光スポットです。
港に面している都市ということで海の生物も確保しやすく、それゆえに様々な種類の生物を見ることができます。
日本の水族館では見られないような魚も見ることができ、アメリカ大陸に生息する種類を楽しむことができます。
次に、おすすめの宿泊先について解説します。
上記でも解説した通り、ベラクルスの治安には注意が必要であり、泊まる場所にも気を遣う必要があります。
場所としては都市の中でも中心街に当たるセントロ周辺のホテルを利用しましょう。
セントロ周辺のホテルはグレードが高いホテルが多く、街の治安に関しても比較的安定しています。
ホテルのグレードが高い分、宿泊料金も少し高くなりますが、その分セキュリティやネット環境、アメニティなども充実していますし、サービスもしっかりしています。
ヒルトンなどの世界的に有名なホテルもあるので、宿泊の際にはセントロを中心に探すようにしましょう。