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マルティニークの県都であるフォール・ド・フランスの空港です。
この空港はかつて「フォール・ド・フランス空港」という名称でした。
2007年の1月15日に地元出身の詩人で評論家や劇作家、政治家でもあったエメ・セゼールにちなんで現在の名称に改められています。
海外県・海外領土とはフランスがヨーロッパ以外に領有している土地の総称です。
マルティニークはカリブ海にある西インド諸島の島です。
西インド諸島の中のウィンドワード諸島に属しています。
海を隔てた北側にあるのがドミニカ国です。
南側にはセントルシアがあります。
面積は1128平方kmで人口はおよそ40万7千人です。
マルティニーク島は非常に美しい景観を持つことで世界的に知られており、多くの観光客が訪れています。
島名はカリブ人の言葉で「花の島」を意味する「マディニーナ」、もしくは「女性の島」を意味する「マティニーノ」に由来しているとされます。
マルティニーク・エメ・セゼール国際空港のあるフォール・ド・フランスはフランスの基礎自治体です。
フランスでは地方自治体の最小単位がコミューンと呼ばれます。
この街の人口は8万5千人ほどです。
市街地は海と丘に挟まれた平野にあり、島内のどこからでも道路を通って往来が可能です。
島にはかつてカリブのパリと呼ばれた最古の都市であるサン・ピエールがあります。
以前はサン・ピエールが県都として繁栄しましたが、1902年にプレー山が噴火したのをきっかけにフォール・ド・フランスが新しい県都になりました。
サン・ピエールには現在4千人ほどが暮らしています。
緩やかな形状の湾に臨む静かな街です。
小さな劇場跡などかつての繁栄を偲ばせる場所が残っています。
また町割りからもカリブのパリと呼ばれた時代を偲ぶことができます。
サン・ピエールはゆったりとした時間を過ごしたい人に最適です。
地元のクレオール料理を堪能したり、のどかな街並みを散策することができます。
フォール・ド・フランスには現在もフランス海軍の基地として使われているサン・ルイ砦があります。
この砦は1638年に外敵の侵入を防ぐ目的で建設されましたが、一旦破壊された後の1669年に再建されました。
街の名前に含まれるフォールには要塞という意味があります。
島にはサン・ルイ砦の他にサン・ドセ砦があり、2つの要塞が街の名前の由来となりました。
サン・ドセ砦もフランス軍の司令施設になっています。
いずれの要塞も島のランドマークとなっており、サン・ルイ砦はツアーに参加すれば部分的に見学が可能です。
サン・ルイ砦の建物からはフォール・ド・フランスの街並みとカリブ海を一望することができます。
フォール・ド・フランスの中心部にあるサン・ルイ大聖堂も島を代表するランドマークです。
この大聖堂は1671年に建てられましたが、地震や台風などの災害に見舞われるたびに修復と再建が繰り返されてきました。
1895年には鉄骨フレームが採用され、1978年の修復工事で現在の姿となっています。
サン・ルイ大聖堂は尖塔が高くそびえており観光客からも人気です。
建物には鉄骨だけでなく災害に強い金属のフレームが使用されてるため、大聖堂の内部は明るく広々としています。
マルティニーク島の植物や生活の様子をテーマにしたステンドグラスが特徴的です。
サン・ルイ大聖堂の正面はネオ・ゴシックとネオ・ロマネスクの複合様式によってデザインされています。
また奥にある八角形のドームはネオ・ビザンチン様式で、内部には巨大なパイプオルガンもあります。
フォール・ド・フランスの旧市庁舎も島を代表するランドマークです。
もともとは1848年に建てられましたが、1890年の火事と翌年の台風で一旦破壊されました。
1901年に再建され現在の姿となっています。
外観は左右対称となっており、中央には装飾が施された時計塔がある美しい建物です。
現在の旧市庁舎は劇場として利用されています。
サン・ルイ大聖堂と同じ建築様式で1887年に建設されたショルシェール図書館も島を代表するランドマークです。
1893年に公立図書館として開設されました。
屋根は日本の家屋にも似た構造となっており、外観の色合いも独特です。
この図書館の建物には鉄骨フレームやガラスが多く使われています。
ショルシェール図書館はサン・ルイ大聖堂とともに街の重要な歴史的建造物で、観光名所となっており多くの人々が訪れています。