アイルランド - シャノンについて

シャノンという都市をご存知でしょうか。アイルランドの西部にあるクレア州の町です。アイルランドで一番長い川であるシャノン川にちなんでシャノンという名前がつけられました。シャノンが町として設立されたのは1982年1月1日のことで、空港で働く数千人の労働者などに住宅を供給するために計画的に作られた、比較的新しい町です。シャノンは、歴史的建造物や自然が織りなす風景が魅力的な観光地で、旅行で訪れた人々の心をとらえて離しません。シャノンに行ったら見てみたい観光スポットについてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。シャノンに行ったら、まず訪れたいのは「バレン高原」です。バレン高原には、5000年以上も前に造られた何とも珍しい形の遺跡が残されています。その名も「巨人のテーブル」と言われるもので、巨大な平べったい石が、棒状になった石の上に乗せられています。唐突な印象の遺跡ですが、なぜかバレン高原の自然に違和感なく溶け込んでいるのが不思議です。また、バレン高原は自然環境が豊かで、数多くの植物や珍しい蝶を見ることもできますので、マイナスイオンを堪能するのにもピッタリです。絶景と言えば、「モハーの断崖」も一見の価値があります。世界中には数多くの断崖絶壁がありますが、モハーの断崖は他の断崖絶壁とは一線を画す存在と言っても過言ではありません。高さはなんと200m、大西洋を一望することができます。どこまでも続く青い海、さえぎるものがない大きな空、まるでテレビコマーシャルに出てきそうな絶景に、ただただ感動するばかりです。景色を楽しめるように、崖沿いには遊歩道がありますので、野鳥のさえずりに耳を傾けながら、時間をかけてゆっくりと観光してみてはいかがでしょうか。日本各地に地域色豊かな寺院がたくさんあるように、ヨーロッパにも、その地域によって色々な教会があります。そしてシャノンに行ったら見てみたい教会は、何といっても「聖メアリー大聖堂」です。アイルランドにはリムリックという町があります。シャノン川の河口付近にあり、アイルランドでも第三の規模を持つ比較的大きな町で、観光スポットもたくさんあります。聖メアリー大聖堂は、そんな観光スポットの一つで、多くの観光客に愛される美しい教会です。聖メアリー大聖堂は、ロマネスク様式やゴシック様式を同時に取り入れている珍しい建築物です。聖歌隊の椅子に繊細に施された彫刻や、神秘的なステンドグラス、パイプオルガンなど、どれひとつとってもため息がでるほど美しく、まるで心が洗われるような気分にさせられます。そしてリムリックに行くのでしたら、ぜひ「ジョン王の城」にも足を延ばしてみてください。ジョン王の城は、シャノン川に面して建っており、とても頑丈な造りが特徴の建築物です。12世紀の始めに王様をしていたジョンが、シャノン地方を防衛するために造った建築物で、建物の中に入ると、その当時の衣装などを見たり触ったりすることができます。そしてリムリックには「バンラッティ城」というお城もあります。ジョン王の城は、丈夫な造りで、いかにも要塞といったイメージがありましたが、バンラッティ城はまた違った風貌のお城です。とてもオシャレな感じの建築物で、いかにも中世といった雰囲気がたまりません。建築物の中に入ると、美しい彫刻が施された木製の家具などが展示されています。当時のキッチンやベッドルームの風景も見ることができますので、ちょっとしたプリンセス気分を味わうことができます。そして観光を楽しむためには「アデア」にも立ち寄ってみてください。シャノンから30分ほど車を走らせたところにあり、とてもキュートな感じの街並みになっています。カフェでお茶を飲んだり、レストランで食事をしたり、お土産物屋さんを見てみたり、きっと楽しい時間を過ごすことができるでしょう。また、色々なホテルがありますので、アイルランドに行ったらアデアで一泊するのもおすすめです。1982年1月1日にスタートしたシャノンは、自然環境が豊かな観光地で、聖メアリー大聖堂、ジョン王の城、バンラッティ城といった歴史的建造物に気軽に行くことができます。降水量は多いものの、年間の気温も4℃～20℃くらいですので、比較的過ごしやすい観光地と言えるでしょう。ヨーロッパ旅行をお考えでしたらシャノンも選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか。