スライマーニーヤへの航空券+ホテル 格安旅行
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イラク - スライマーニーヤについて
スライマーニーヤはイラクの北東部にあるクルディスタン地域にある都市です。スライマーニーヤ県の県都であり、市域面積は255平方km、人口が約71万1千人で首都バグダットに次ぐ国内2番目に大きな都市となっています。スライマーニーヤは北東にアズメイル山脈、ゴイジャ山脈とカイワイン山脈、南のバラナン山、西のタスルジャ丘陵に囲まれた盆地に街が広がっていることが特徴です。市の東部は砂漠気候に属しており、南部に赤道が通っている影響を受けて年間の平均気温は約33度と非常に高温になります。また内陸部ですので雨雲も発達することがなく、降水量は年間約120mmと少ないため水源の確保が難しい地域です。ただ、市内の中心部を流れるチグリス川は北部にあるアズメイル山脈からの豊富な湧き水によって水量が多く、生活用水の確保は比較的行いやすい地域となります。また、広大な市域圏を有しているため、チグリス川から北岸一帯はステップ気候、さらに地中海性気候も混ざり合い、計3つの気候特色が同一都市圏に広がっています。このような場所は世界でもスライマーニーヤだけです。この地域の主要産業はトウモロコシ、小麦の栽培です。トウモロコシに至っては年間約550万トンもの生産量にのぼっています。イラクは世界第3位の小麦の生産量を誇っていますが、全体の約65パーセントはスライマーニーヤ地域での収穫となるので、国内の経済基盤を担う重要な都市という見方もできるでしょう。スライマーニーヤの主なランドマークは「アルビート国際空港」「スライマーニーヤ駅」「ハトラ」「バビロン」「ニザーミア寺院」「クルード旧市街」の6か所です。「アルビート国際空港」は、1970年代初期にイラク軍の軍事基地として建設されました。その後2003年にクルド自治政府が管理を引き継ぎ、5億5千万ドルを費やして国際空港として開港しました。民間空港としては世界最大の4.8kmの長さとなる滑走路を3本備えており、国際路線と国内路線合わせて計350便の航空機が毎日利用しています。中東地域では唯一、中東とアメリカ合衆国を結ぶ直行便もあるため、イラクだけではなくイランやイスラエルに向かう観光客も多く利用する空港です。「スライマーニーヤ駅」は1940年に建設された駅舎で、イラク国営鉄道が乗り入れています。イラク国営鉄道の北東部地域の始発、終着駅でもあるため、16本の遠路とコンコースを有した規模の大きな駅となっており、ここからバグダットやアルビールといった中核都市に向かうことができます。さらに越境する長距離列車もあり、イランやシリアにも向かえるので市民や観光客など数多くの人々で賑わいを見せる場所です。旅客列車以外にも貨物列車も乗り入れており、物流の要所という側面もあります。「ハトラ」はスライマーニーヤの南東部の砂漠地帯にある歴史遺産です。1997年にはユネスコ世界遺産に登録されました。ここではメソポタミア文明時代に築かれた神殿と石窟が残されており、貴重な歴史的建造物を見ることができます。この「ハトラ」を見学するときはイラク政府の許可を取る必要がありますが、許可が下りればガイド同伴で内部に立ち入ることが可能です。「バビロン」は市の西部にある遺跡で、200年代から800年に掛けて栄華を極めたバビロン王国の王宮があった場所です。現在、建物は残されていませんが、王宮跡には約600ヘクタールもの広大な土地が広がっていて、自由に散策することができます。併設されているバビロン歴史資料館では、遺跡から出土した青銅器や装飾具など約2万点が展示されています。スライマーニーヤを代表するランドマークであり、資料館内は英語やフランス語、中国語の案内表記もあり観光しやすい場所です。「ニザーミア寺院」はイスラム教のモスクで、1200年代に建設されました。金色に輝く天蓋を2つ備えたモスクは伝統的なイスラム様式の建造物となっており、2005年に世界遺産に指定されています。イラク国内のイスラム教の聖地でもあるので、毎年9月から10月のラマダンの時期には国内から大勢の巡礼者達が訪れます。またスライマーニーヤの観光でおすすめの地域が「クルード旧市街」です。宿泊施設や商業施設が点在していますし、街の中心部なので交通のアクセスもしやすいことが特徴です。市内を走っているトロリーバスのターミナルもありますので、各地区に点在している遺跡や寺院など観光スポットに向かうこともできます。