皇帝も住んでいたアルプスリゾート「インスブルック」

アルプス山脈に端を発し、バイエルンを抜けてドナウへ注ぐイン川。その渓谷のたわんだ所にあるインスブルックは、「イン川の橋」の意を表します。神聖ローマ帝国の首都が置かれたこともある山間の都市は、今では夏冬のアルペンレジャーの拠点です。とくに、2回の冬季オリンピックを経験しているので、ウィンタースポーツの設備はトップレベル。毎年世界中から多くのスキーヤーが訪れます。一方で、旧市街には、中世騎士の馬上槍試合のために建てられた「黄金の小屋根」や、ハプスブルク家の王宮などの歴史的な観光名所も点在。さらに、ワルツ発祥の地として知られ、2月や3月のカーニバル時期には数多くの舞踏会が開かれます。

インスブルックの歴史

イタリアとドイツを結び、アルプスを越える街道の宿場町として発展。14世紀にハプスブルク家の支配に入り、「中世最後の騎士」と呼ばれるマクシミリアン1世が一時期インスブルックに都を遷しました。1964年と1976年の2度にわたって冬季オリンピックの開催地となったことから、現代ではヨーロッパを代表するウィンタースポーツの街として知られています。

インスブルックの経済

冬季オリンピックが開催されたウィンタースポーツの聖地。また、オーストリア側のアルプス観光の拠点でもあり、ホテルや飲食といった観光サービス業が充実しています。インスブルックの伝統産業としては、チロルの民族衣装であるローデンマントの生産が盛んです。日本でも人気のある、あったかコートを、本場オーストリアでご購入してみてはいかがでしょうか。

インスブルック行きの格安航空券について

現在、日本からオーストリアへの直行便はなく、周辺国での乗り継ぎがメインとなっています。インスブルック空港への定期便はオーストリアの国内航空会社に限られており、ドイツのフランクフルトやデュッセルドルフを経由して入るのが一般的。航空会社はルフトハンザドイツ航空はじめ、全日空や日本航空、格安航空券の中国国際航空などがあります。また、インスブルック空港へは夏と冬のハイシーズンに多くの季節便が運航しています。ちなみに、インスブルック空港から市内までは、路線バスで約20分ほどです。