フランス王アンリ4世の故郷！ピレネー山脈を望むポーの観光スポット4選

フランスとスペインの国境ピレネー山脈の麓の町ポー。フランスの人たちが休暇を過ごしにやって来る、景色のきれいな観光地として有名です。ピレネーの稜線を一望できる高台からの眺めは最高ですよ！またポーは、「良王」と讃えられた16世紀のフランス国王アンリ4世の故郷。彼が生まれたお城や中世から残る立派な教会など、観光スポットもたくさんあります。ポーには白い壁とグレーの屋根でできた建物が多く、高さや色の統一感があることも、町の雰囲気をいっそう洗練させています。街全体が高級リゾートのような感じで、気分もきっとリフレッシュできるでしょう。それではさっそく、ポーの観光スポットをご紹介しましょう。

1. ポー城

ポーの観光名所といえば、なんといってもポー城です。ブルボン王朝の創始者で「ナントの勅令」で有名なアンリ4世は、1553年にこの城で産声を上げました。ポー城は19世紀のナポレオン時代に改装され、今では当時の美術品を展示する国立博物館として観光客に公開されています。

白い壁にグレーのとんがり屋根、絵にかいたようなかわいらしいお城ですが、フランス革命の時にはかなり荒されてしまいました。アンリ4世にまつわる物として唯一残された海亀の甲羅のゆりかごが、観光の一番の目玉となっています。王の寝室や大臣の控室など、お城の部屋はやはりどれも豪華！かつてのフランスの生活が描かれている壁面のタペストリーの数々も必見ですよ。

2. ピレネー大通り

ポーはポー川沿いの高台にある町。河岸の駅前には、旧市街に上がる1908年開通という年代物のケーブルカーがあり、これに乗るだけでも立派な観光になります。ケーブルカーを降りると、そこはピレネー山脈が一望できる観光スポットのピレネー大通り。ポー城と、カジノがあるボーモン宮を結ぶ見晴らしの良い通りで、地元の人たちがお散歩していたりジョギングをしています。

大通りには山の名前が書いてあるプレートが付いているので、今見えている景色がどこなのかわかるのも面白いですね。遠くに見えるピレネー山脈は、越えればもうスペイン。パリとは大きく異なるアキテーヌの風を全身で感じてみてください。

3. サン・マルタン教会

ポー城のそばにあるサン・マルタン教会は、高さ70mの鐘塔をもつゴシック様式の大きな聖堂です。白い壁がひときわ美しく、一見お城のようにも見えるかなり立派な外観で、観光の記念撮影スポットとしてもピッタリ。堂内も落ち着いた雰囲気が素敵なので、ぜひ中にも入ってみてください。

アーチ型の高い天井に、祭壇にはドームに守られた十字架やマリア像。そして壁に描かれた絵画の数々と、どれも荘厳な趣で思わず背筋を正してしまいます。薄暗い教会の中に差し込むステンドグラスの光、とくにバラ窓の美しさには心が洗われるでしょう。運が良ければ、パイプオルガンの音色を聞けるかもしれませんよ。

4. サン・ジャック教会

ポーには中世から残る建物が多くありますが、2本の尖塔が特徴のサン・ジャック教会も人気の歴史観光スポット。ケーブルカー駅前のロワイヤル広場から、通りをまっすぐ北へ北へと歩いた先にあります。こちらも白壁が眩しく、とても大きな教会。ポーの町は全体的に白い壁とグレーの屋根で統一されていますが、そのなかでもサン・ジャック教会の尖塔はとても目立つので、観光客もたくさんやってきます。

傾斜地に建てられた教会は場所に違った姿を見せてくれるので、ぐるっと一周回って観光してみるのもいいかもしれませんね。内部はサン・マルタン教会と比べるとシンプルな印象を受けますが、それでもやはりバラ窓をはじめとするステンドグラスが素敵ですよ。サン・ジャック教会の隣には大きな裁判所があり、こちらも立派な建物なのでぜひ足を伸ばしてみてくださいね。

◎まとめ

高台の上にあり、段差や傾斜の多いポーの旧市街。眺望観光スポットとして有名なピレネー大通りからの眺め以外にも、町中のふとしたすき間からは下の方の町が見えたり、少し斜め下から旧市街を見上げたりと、歩いているだけでいろいろな発見があって面白いですよ！ヤシの木や建物の白い壁がポーの街全体を明るくしていて開放的なポーは、スポーツもさかんなことで知られています。サッカーやラグビー、バスケットボールのチームがあるほか、カーレースのポー・グランプリにツール・ド・フランスでも有名なんですよ。きちんと整備された道や眺めの良さ、たしかにロードレースに向いている町ですね。フランスの大都市観光に疲れたら、ぜひ南仏の古都ポーを訪ねてみてください。

フランス王アンリ4世の故郷！ピレネー山脈を望むポーの観光スポット4選