名称:クスコ大聖堂(Catedral del Cuzco o Catedral Basilica de la Virgen de la Asuncion)
住所:Plaza de Armas | Calle Marquez 231, Cusco, Peru
マチュピチュ観光の玄関口として有名なクスコですが、アンデスを支配したインカ帝国の首都として繁栄した古都としても知られています。インカ文明が残した数々の石畳や精巧な石組みの建造物からは当時の高い技術力が垣間見られます。16世紀にはスペイン人がクスコの地を支配し、現在ではスペインとインカ帝国両方の文化が融合した美しい都市として多くの観光客を集めています。
標高約3400メートルと高地にあり、街を闊歩するリャマやアルパカ、風にはためく7色の旗、頻繁に行われるお祭りも見られる人気の観光地です。今回はそんなクスコでおすすめの観光地をご紹介します。ぜひ、参考にしてくださいね!
目次
南米最大の古代国家インカ帝国の首都クスコでおすすめの観光地11選
目次を閉じる
1.クスコ大聖堂(Catedral del Cuzco o Catedral Basilica de la Virgen de la Asuncion)
アルマス広場に面し一際目立つ存在のクスコ大聖堂。インカ帝国の神殿であった「キスワルカンチャ」の上に建設されたもので、1654年に完成しました。建築にはゴシック・ルネッサンス様式が採用されており、当時のスペインさながらの外観です。塔には南米最大級ともいわれる特大の鐘が備わっており、その鐘の音はなんと30km先にも届くともいわれています。
また礼拝堂には様々な美術品が収められていて、見ごたえはバツグン。なかでもマルコス・サパタ作「最後の晩餐」は有名で、当時のヨーロッパ文化とアンデスの文化が融合したエスクエラ・クスケーニャというスタイルの代表的な作品となっています。
2.アルマス広場(Plaza de Armas)
インカ帝国では、「ワカイバタ」と「アウカイバタ」という2つの聖なる広場を中心に街が造られました。スペインの侵略後、その二つの広場は統合されアルマス広場と呼ばれるようになりました。この広場はクスコの観光拠点としても便利です。アルマス広場を見下ろすようにカテドラルが造られ、現在ではそれらの古い建物が建ち並ぶ、クスコ市民や観光客の憩いの場として夕方まで賑わっています。
インカ9代目皇帝パチャクティの噴水が印象的で、歴代王の豪華な宮殿や歴史的建造物など、ここから見上げるクスコの家並みは最高に美しい景観です。散策する人やおしゃべりや読書を楽しむ人、走り回る子供たちの姿もみられ、のどかなクスコの日常を垣間見る観光も満喫できます。
名称:アルマス広場(Plaza de Armas)
住所:Centro Historico, Cusco, Peru
3.サン・ペドロ市場(Mercado Central de San Pedro)
クスコ市民のお買物はたいていこの市場という、アルマス広場から徒歩で約10分にある中央市場です。朝早くから活気に満ちており、クスコで暮らす人たちの日常を間近で見ることができます。市場内では、土産物から新鮮な野菜まであらゆるものが売られています。
食堂エリアではパパイヤやオレンジ、マンゴーなどのフレッシュジューススタンドや地元ならではの料理を味わうことができ、観光客用ではなくクスコの人々が食べる本来の味を堪能できます。コーヒーやカカオ売場、プロの料理人愛用のマラスの塩、パンやチーズなど観光土産になるものもあり、もしかしたら掘り出し物と出会えるかも。セーターやバッグ、民芸品なども売られているので観光の一つとして訪れる価値は十分にあるはず。もちろんお値段はスーパーなどより断然お値打ちですよ。
名称:サン・ペドロ市場(Mercado Central de San Pedro)
住所:Tupac Amaru, Cusco, Peru
公式・関連サイトURL:http://boletomachupicchu.com/mercado-central-san-pedro-cusco/
4.サクサイワマン遺跡(Sacsayhuaman)
クスコ市街から北西へ約2キロ地点にある、インカ軍2万人がスペイン人と戦ったといわれる城塞跡です。クスコの中心部から近くにあり、マチュピチュと同様の感動が味わえると人気の観光地となっています。スペイン人によって破壊され現在は城塞の基礎が残るのみとなっていますが、巨大な石が隙間なくずらりと並んでいる様相は圧巻です。
またここからは美しいクスコの街が一望できるので、景色を望む観光にも最適です。また、毎年6月24日にはインティ・ライミ(太陽の祭り)という、インカの儀式をそのまま行う壮大なお祭りも開催されています。
名称:サクサイワマン遺跡(Sacsayhuaman)
住所:Cusco, Peru
公式・関連サイトURL:http://www.latenamerica.com/sacsay.html
5.マラスの塩田(Salinas de Maras)
クスコの北西約58キロメートルに位置する、標高3000メートルの高地にできた真っ白な塩の結晶が美しい自然美の観光はいかがでしょう?大小3000もあるといわれる、段々畑状の塩田のパノラマは見ているだけで楽しめます。ここには、プレインカのころから絶えることなく天然塩水の温泉が湧いていて、現在でも昔と変わらない手法で塩が作られています。
またここで採れた塩が販売されているので、観光土産に購入してみてはいかがでしょう。特に乾季には塩田を覆う真っ白な塩が山の斜面を染める姿が魅力的です。クスコ観光での記念写真の一つにカメラに収めるのもおすすめですよ。
名称:マラスの塩田(Salinas de Maras)
住所:Carreta a Maras, Procuradores 366, Cusco 00051
6.宗教美術博物館(Museo de Arte Religioso)
クスコのローカルな雰囲気を感じる観光地にある、インカの石壁を土台とした旧大司教庁です。第6代皇帝インカ・ロカの宮殿跡を取り壊し、スペイン貴族が邸宅を建てました。しかし、この邸宅も1590年の大地震で倒壊し、現在使われている旧大司教庁はその後に建てられています。内部には中世の宗教画や豪華な祭壇などが展示され、300年以上昔に使われていた家具なども展示されています。彫刻が美しい扉や金箔が施された祭壇は必見です。入口のレリーフ、柱などの配置も魅力的なものとなっています。
クスコ市内に残るコロニアル建築の中でも一級品で、中でも中央にある噴水は必見です。精巧なレリーフで飾られその優美な姿は見応えがあります。またクスコ観光でも人気の「12角の石」がはめ込まれた、建物の基礎となっているインカ時代の石壁も見物です。
名称:宗教美術博物館(Museo de Arte Religioso)
住所:Calle Herrajes, Cusco
7.チョコレート博物館(ChocoMuseo)
"南米クスコといったらカカオの生産が多いイメージありますよね。そのクスコの観光には外せないのがチョコレート博物館です。館内ではカカオやチョコレートの歴史や効能などを紹介しています。チョコレートができるまでを学んだり、ワークショップでチョコレートをカカオ豆から作る体験もできたりするので楽しく観光ができます。
館内にはカカオ豆を使ったスイーツを中心にしたメニューが豊富に揃うカフェもあるので寄ってみるのもおすすめ。レゴシホ広場に面したテラス席で、景色を眺めながらチョコレートを楽しむ至福のひとときを過ごせます。また、チョコレートをモチーフにした土産物もたくさん売られているので、クスコ観光の記念にひとつ購入してみるのも良いですね。
名称:チョコレート博物館(ChocoMuseo)
住所:Calle Garcilaso 210 (2nd floor) | 2nd floor, Cusco, Peru 公式・関連サイトURL:http://www.chocomuseo.com/english/our-locations/cusco-per/
8.太陽神殿
アルマス広場から約600メートルにあり観光に便利なスポット。美しい神殿や神殿を囲む石組みは観光客を魅了します。青々とした芝が美しい広場を見下ろすように建てられたレンガ造りの教会と石組みのコラボは感動的です。荘厳な外観のみならず、内部では美しい宗教画や中庭を堪能することができます。クスコ観光では必見のスポットですよ。
名称:太陽神殿
住所:Ahuacpinta 659-A, Cusco, Peru
9.サン・ブラス教会(Iglesia de San Blas)
クスコで有名な「12角の石」がある急な坂道を上りきった所に位置する教会。教会への道の両脇では宗教画や教会で使うロウソクを売る店が並び宗教色が濃いのも特徴です。この教会は1560年に建てられており、静かで荘厳な雰囲気です。
観光の見どころとしては、1本の木をくり抜いて造られた説教壇です。天井界、人間界、地獄界を表現した彫りは一見の価値があり、クスコを代表する芸術作品の一つとなっています。精緻な彫刻が施されており、きっとその美しさに魅了されることでしょう。土曜日の朝には手作りの工芸品などを売る市も出るようなのであわせて訪れてみるのもおすすめです。
名称:サン・ブラス教会(Iglesia de San Blas)
住所:San Blas, Cusco, Peru
10.タンボマチャイ(Tambomachay)
クスコ市近郊にある観光スポットで、「聖なる泉」と呼ばれる、インカ時代の沐浴場遺跡です。雨季と乾季を問わず一定量の水が湧き出していることでも知られており、遺跡には今でも水が流れる光景を見ることができます。
かつて、インカ王がマチュピチュを訪れるときに、ここで沐浴をしてから向かったといわれるクスコでも由緒正しい観光地です。なお、標高は3800メートルとクスコ近郊でも標高が高い位置にあるので高山病には注意してくださいね。
名称:タンボマチャイ(Tambomachay)
住所:Cusco, Peru
11.12角の石 (Twelve Angle Stone)
アルマス広場近くにある、「カミソリの刃1枚すら通さない」と有名なクスコの人気観光スポットの一つです。インカの石材建築の素晴らしさを感じる道は、精巧に作られた石壁に囲まれており、寸分の狂いもなく積み上げられた姿はとっても魅力的ですよ。どうして四角形の石の中に「12角の石」が混ざり込んでいるのかが、観光客の間で話題を呼んでいます。
なおここは手をかざすことで太陽の力を得られるパワースポットとしても人気です。インカの不思議な力を感じ取るには最高のスポットですね。
名称:12角の石 (Twelve Angle Stone)
住所:Calle Hatunrumiyoc, Cusco, Peru
◎まとめ
クスコは主要観光名所がアルマス広場を中心に徒歩圏内に集中しているので、意外と観光しやすいのが魅力です。インカの石組みが続く美しい街並みは、どの国の観光地よりものんびり歩くのにピッタリ。夕方ほんのり空が赤く色づくころは、広場がライトアップされてとってもロマンティックな雰囲気になります。
またクスコ観光の醍醐味の一つ、高台からの眺めは必須です。赤煉瓦が連なるコロニアル建築を見下ろせ爽快なひとときを楽しめます。クスコを代表する修道院を改装したホテルに泊まるのも素敵な観光です。ぜひ心ゆくまでインカ帝国の都市として繁栄したクスコの旅を満喫してくださいね!