ラパスのおすすめスポット18選!南米ボリビアの事実上の首都を観光

ラパスのおすすめスポット18選!南米ボリビアの事実上の首都を観光

「ラパス」は、ボリビア多民族国(通称:ボリビア)の行政・立法府が置かれた事実上の首都です。ボリビアは南米で2か国しかない内陸国のうちのひとつで、海こそないものの、アンデス山脈やサバンナなど多彩な自然がラパス周辺に広がっています。

すり鉢状の特徴的な地形の中に広がる美しいラパスの町並みは、観光客を魅了して止みません。近年、日本からの観光客も増加傾向にある、ボリビアの事実上の首都ラパス。ラパスでおすすめの観光スポットとともに、市内の交通手段として便利な都市ロープウェイの「ミ・テレフェリコ」も紹介します!

目次

ラパスのおすすめスポット18選!南米ボリビアの事実上の首都を観光

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1.ミ・テレフェリコ

ミ・テレフェリコ(ラバス)

「ミ・テレフェリコ」は、ラパスと西に隣接する都市エル・アルトが運営する都市型ロープウェイです。

開業は2014年5月。今では総延長30kmを超える10路線を運行しており、市民や観光客に欠かせない公共交通機関となっています。

ミ・テレフェリコ路線図(ラパス)

出典: Chumwa; Michael F. Schönitzer; Chuq - miteleferico.bo and othersGeospatial data sources:Open Street Map Data (ODbL) - http://www.openstreetmap.org/copyright, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=35519945による (CC BY-SA 3.0)

市民の足として役立っているミ・テレフェリコですが、ロープウェイが上がっていくと同時に小さくなって行くすりばち状のラパスの町並みを一望できる場所として観光客も多く利用しています。

同じ色でそろえられた屋根の色は、町並みに統一感をもたせてとってもきれい!また、切り立った崖や民家のすぐそばを通るので多少のスリルを味わえるというところも密かなオススメポイントです。夕方から夜にかけて街の様子がだんだんと変わって行く時間帯の乗車も良いでしょう。ラパスに来たらぜひ乗車して、移動で利用するとともに、景色も楽しんでくださいね。

2.チチカカ湖

チチカカ湖

「チチカカ湖」は、隣国ペルーにもまたがるラパス近郊の人気観光地。チチカカ湖の標高はなんと3,890mで、商用船が航行できる世界最高所の湖です。また、インカ帝国発祥の地としても信じられていて、地元の人々から信仰を集めています。

チチカカ湖「太陽の島」(ボリビア)

ペルー側はトトラと呼ばれる葦を積み重ねてできた浮島のウロス島ツアーが有名ですが、ラパス側は太陽の島(Isla del Sol)を訪れるツアーが一般的。太陽の島への上陸後は昔ながらの民家見学をしたり、テラスと呼ばれる段々畑を眺めながらのトレッキングも情緒を感じられて良いですね。

時間にゆとりがある観光ならば太陽の島の情緒溢れるホテルに泊まり、湖上に広がる満天の星空を堪能してみてはいかがでしょうか。

3.ユンガスの道

ユンガスの道

「死の道」という忌々しい異名を持つユンガスの道が、一部観光客の間で人気です。ラパス市内から北東のユンガス地方へと延びるこの全長約80kmの山岳道路は、ほぼ全ての区間が切り立った崖すれすれにあり道幅も車同士がやっとすれ違えるかどうかというほどぎりぎり。その昔、転落事故が頻繁に発生する危険な道として浸透していましたが、2006年に新道が完成したことで地元住民はこの道を通過する必要がなくなりほっとひと安心。

日常生活に必要な道路という役目を終えたユンガスの道ですが、道中は素晴らしい絶景が拝めるということから観光客向けに始まったのが、標高差3,400mをマウンテンバイクで駆け下りる危険度の高いアクティビティです。想像しただけで身がすくみますね。ある程度の危険を伴いますし体力も求められるので万人向けにオススメすることはできませんが、完走した暁には、一生忘れないラパス観光の思い出ができそうです。

4.月の谷

月の谷(ボリビア)

何百年という歳月をかけ、雨風に浸食されてできた「月の谷」。アポロ11号のアームストロング船長が、「ここは月面のようだ」と評したことが名前の由来で。観光客のあいだでは、トルコのカッパドキアを彷彿とさせる、と人気のスポットになっています。

アップダウンがかなりあるので、体力に自信のない方はくれぐれも無理はしないようにしましょう。ゴツゴツとした地形を巡るツアーも催行されています。

アクセスは、ラパスの空港からタクシーで40~50分ほど。新市街からは15分ほどで行くことのできる観光地です。

5.ティワナク遺跡

ティワナク遺跡(ボリビア)

謎多き古代遺跡、と聞くとなんだか無性にワクワクしませんか?ラパスから約70km西に、ボリビアの世界遺産「ティワナク遺跡」があるので行ってみましょう!

発祥は紀元前200年ごろ。標高約3,970mの高所に、最大5万人ほどの生活圏があったといわれています。現在も発掘中で観光地化はまだ進んでいませんが、特徴はその高い石材加工と石組み技術。すきまなく敷き詰められた石のブロックはアートのようです。

「太陽の門」は、遺跡の中心部カラササヤにある一枚岩の門。

ティワナク遺跡(ボリビア)

壁の所々に顔が突き出した「半地下神殿」、7段の基壇からなるピラミッド「アカパナ」など、多彩でミステリアスな遺跡を目を凝らしてみてくださいね。

ティワナクは、かのインカ文明の前身であるワリ文化との関連性も指摘されています。観光の際は、ガイドツアーがおすすめ。丁寧なガイドとともに、効率よく遺跡をまわることができますよ。

6.ワイナ・ポトシ

ワイナ・ポトシ(ボリビア)

ラパス市内から北へ約20km、1時間少しで行くことのできるワイナ・ポトシは、標高6,088mの山です。ラパス市内からのアクセスが容易であること、道中に熟練の技術を要するルートが少ないこと、最短1泊2日で登頂可能であることなどから「世界で最も挑戦しやすい6,000m峰」と呼ばれています。

とはいえ、きちんとした装備やガイドの動向がないと危険な目に遭う場合ももちろんあるので、情報をしっかり集めてから向かいましょう。

そんなワイナポトシですが、夜中の満点の星空の美しさや登頂したときの達成感、頂上から見えるパノラマビューはラパス観光のかけがえのない思い出として一生記憶に残るはず。もし意欲のある方はぜひきっちりと準備をして山登りに挑戦してみましょう!

7.サンフランシスコ教会

サンフランシスコ教会(ラパス)

ラパスの旧市街から少し離れたところに位置するサンフランシスコ教会は、ラパス市民も観光客も多く集まるラパスの人気観光スポットです。威厳溢れる外観は見事で、標高3,800mの地点にこの建物を建てた苦労を考えるとより凄みが増しますね。

内部は写真撮影が禁止なのが残念ではありますが、祭壇や中庭、回廊も見ごたえがありつい長居してしまいたくなります。現在でももちろん教会としての機能を果たしていてミサに訪れるラパス市民も大勢いるので市民の信仰を多く集めている教会と言えるでしょう。

また教会前の広場は常に人で溢れていて、パフォーマンスをして観客を沸かせている人や、友人やカップルとのんびりと過ごしている人までさまざまです。お土産屋もこのあたりに集中しているので、ラパス観光中に何度か訪れることになるエリアかもしれません。

8.ミラドール・キリキリ

ミラドール・キリキリから望むラパスの夜景

ラパス市内を一望できる公園として観光客に人気を誇っている「ミラドール・キリキリ」。昼間に訪れれば、すりばちの外側にある雪山を眺めたり、すりばち状の町並みをはっきりと視界に収めることもできますし、お気に入りの1枚を写真に撮ることもできます。

また、夕方だんだんと日が暮れていき、赤茶色の家々に電気が灯り始めていく様子をのんびりと時間をかけて鑑賞する時間も、ラパス観光の思い出として深く刻まれていくはずです。

ミラドール・キリキリは夜景観賞の人気スポットですが、夜の治安はあまり良くないので単独行動は避けた方が無難です。徒歩で展望台まで上がっていくことも出来ますが、ミラドールキリキリ周辺はタクシーなどをつかまえるのが困難な場所なので、ラパス市内で往復の交通手段を確保した上で出かけることをおすすめします。

なお、ラパスの煌びやかな夜景は、ミ・テレフェリコの赤や黄色の路線からも楽しめますよ!

9.サガルナガ通り

サガルナガ通り(ラパス)

ラパス旧市街に位置する観光スポットで、別名「魔女通り」と呼ばれているサガルナガ通り。ラパスでは古くから伝わる民間信仰が現在もある程度根付いていることもあり、それらに使用する素材がこのサガルナガ通りで売られていて、ヨーロッパの価値観でこれを「魔術」だと表現したことからこの名が付きました。

この通りでよく見かけるのはリャマの子どものはく製。交通安全や商売繁盛を願う際の供物として使われるようです。ほかにはカエルや昆虫といったものも売られていて、予備知識がないまま訪れた観光客は驚いてしまいそうですね。もちろんアクセサリーや雑貨なども多く売られているので、安くてカラフルでかわいらしいと観光客にも人気のお土産を見つけるために通りをぶらぶら歩いてみましょう!

10.ムリリョ広場

ムリリョ広場(ラパス)

「ムリリョ広場」はラパス中心部に位置しているため、ラパスを訪れる観光客の多くがまず訪れる場所。周辺に大統領府、国会議事堂など政治の中枢機能が集中しているエリアとしても知られています。

ラパスとは、ボリビア語で「平和」。広場内には平和の象徴であるハトが数多戯れています。また広場中央には、この広場の名前にもなっているボリビア独立時の英雄ムリリョが3mの台座の上に鎮座していて、その姿はなんとも迫力があります。地元の人たちの憩いの場でもあるので、観光に疲れた際は休憩時間としてのどかな雰囲気の中で周囲の歴史的な建造物を眺めながらゆっくりしても良いでしょう。

11.ハエン通り

ハエン通り(ラパス)

ぶらぶらと行く街歩きに最適な観光名所のハエン通り。ボリビアの先住民族はカラフルな衣装を身にまとっていることが有名ですが、この通りは立ち並ぶ家々がカラフルに彩られており、外壁が色鮮やかに塗られている植民地時代のコロニアル風の家はとても印象的ですよ。ラパスに到着したばかりの時は高地に順応していないので、かわいらしい石畳をゆっくりと散歩してラパスの高所に慣れる時間を設けるのも良いですね。

この50mほどの短い通りにはムリリョの家や黄金博物館といった博物館やハンドメイドの革製品を扱うショップなども点在していて、アートに触れることもできるエリアです。一角にある楽器博物館ではたくさんの民族楽器が展示されていて、ときどきコンサートも開かれています。ラパスにいながらヨーロッパを味わえるハエン通りを観光の1ページに加えてみてください。

12.イリマニ山

イリマニ山(ラパス)

ラパスから東南東へ約40kmのところに位置する標高6,402mのイリマニ山。ラパス市内からその存在をはっきりと確認することができることから、ラパス市民にとっても特別な山という認識をされていて、神聖な山として知られています。

初心者でもそれほど難しくなく登頂できるワイナポトシ山とは異なり、登山の難易度は高め。観光客への知名度もそれほど高くなく、年間登山者は数百人にとどまっています。しかし、その分山との向き合い方が深まることが登山が好きな人たちにとっては憧れでもあり、密かに人気の観光スポットといえるでしょう。

ベースキャンプから見える満天の星空や流れ星はとても美しく忘れがたい思い出になるはずです。ちょっとハードなラパス観光に興味ある方はしっかりと準備を整えて臨みましょう!

13.国立民族博物館

国立民族博物館(ラパス)

出典: De MiltonCapuma - Trabajo propio, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=28759781 (CC BY-SA 3.0)

ラパスを始め、ボリビア各地に住む民族の暮らしや文化、歴史が体系的に展示されているとして観光客に評判の国立民族博物館。民族ごとの織物が紹介されている入り口近くのコーナーでは近くに住む民族同士でもデザインや色合いが大きく異なることを比較しながら鑑賞したり手にとって触ることができます。スタッフの丁寧な説明を受ければより理解が深まることでしょう。

土器のコーナーで展示されている土器は実用的なものが大半ですが、神事の際に大地の神パチャママに捧げられた土器などは特徴的なデザインをしています。お祭りのときに使われていた民族衣装や仮面の他にも貨幣、写真などを通してラパスひいてはボリビア全体の深い知識を学ぶことが出来るラパスのおもしろい観光スポット。ぜひ行ってみましょう!

14.楽器博物館

ラパス周辺に限らず世界中の楽器を展示している楽器博物館。ラパス市内のハエン通り沿いに位置しています。この博物館のおすすめポイントは、鑑賞するだけではなく実際に手に取って演奏できる楽器があるということ。観光客にとってはラパスならではの体験ができるというのは嬉しいですね。ぜひ気になった楽器の音色を自分で確かめてみましょう!

ボリビアに伝わる伝統的な楽器であるチャランゴはギターの形をした弦楽器で、この楽器博物館には亀やアルマジロの甲羅を利用したチャランゴも展示されています。ユニークな楽器の数々にぜひ注目してみてください。

またここでは、不定期ですがコンサートが開催されているので館内のチラシなどを確認してみてくださいね。来日コンサート経験があり、世界的にも有名なチャランゴ奏者のエルネストカブール氏が演奏する機会もあるんですよ。

15.ボリビア大統領官邸

大統領官邸(ラパス)

ボリビアの「大統領官邸」は、ラパスの中心地であるムリリョ広場に面しています。官邸の前には門番をしている衛兵が立っていますが、赤い上着に身を包んだ姿は勇ましく、一緒に記念撮影をする観光客の姿もよく見かけますよ。

毎日夕方6時になると掲げられている旗をしまう儀式の最中はトランペットが高らかに鳴り響き、辺りの空気がぴりっと引き締まるのを感じることでしょう。この時間を狙って集まる観光客も多く、ラパス観光のひとつの大きな見どころとして知られています。

また、クリスマスの時期には近くのムリリョ広場にクリスマスツリーが飾られ、普段よりも一層にぎやかなムードになりますよ。ラパス市街地のど真ん中に位置する大統領官邸をぜひプランに組み込んでみてくださいね。

16.ラパス大聖堂

ラパス大聖堂(ボリビア)

ムリリョ広場をぐるっと囲うように歴史的建造物が建っていますが、その中でも目立つ植民地時代の建物が「ラパス大聖堂」です。

ネオクラシック様式とバロック様式が合わさった外見にまず注目して見てみてください。内部はシンプルな内装でまとまっていて、祭壇の後ろに位置する美しいステンドグラスや高い天井に吊るされたシャンデリアが目に飛び込んできます。細かいデザインで丁寧に作られていて、差し込む光により厳かな雰囲気が増していますよ。

また、19世紀にボリビアの大統領であったカラウマナ氏のお墓がこの大聖堂内に納められていることにも注目です。ラパス大聖堂周辺に観光スポットが集中しているので、時間の許す限りまとめて観光するのが賢いプランかもしれません。

17.コカ博物館

コカ博物館(ラパス)

ボリビアや南米のアンデス地域に住む人々の生活に深く根ざしているコカの葉。そんなコカの葉の歴史や薬効について学ぶことのできる観光施設が、コカ博物館です。コカの葉を原料にしたコカインは麻薬という認識を持たれていますが、お茶として飲んだり、高山病対策に薬として服用したりしてきた歴史があります。

また、宗教儀式としてのコカの葉の使用方法や、鉱山作業員が長時間労働に耐えるためにコカの葉を与えられていたという史実なども写真や展示品とともに説明が加えられています。博物館のスタッフにより、コカの葉の正しい摂取方法を教えてもらうこともできますよ。

併設のカフェでコカ茶やコカの葉を含んだコーヒー、ビール、ケーキなどを味わえます。ラパスの隠れた観光名所であるコカ博物館でコカの葉に関する正しい知識を学びましょう。

18.国立美術館

国立美術館(ボリビア)

出典: By Yolipy - Own work, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=73281492 (CC BY-SA 4.0)

ボリビアの芸術の歴史をじっくり見たいのであればこの国立美術館をおすすめします!18世紀に建てられた豪華な住居を改装して作られたこの美術館には、ボリビアや中南米全般の何世紀にも渡る作品が展示されています。

3フロアに渡って、植民地時代の宗教テーマを扱った作品や現代アートなどエリアが区切られていてどれも見ごたえある作品がずらっと並びます。現代アートエリアでは先住民族のアイマラ族などから影響を受けた彫刻などもあり、ラパス周辺の文化、歴史と西洋文化が織り交じった特徴の際立つ作品は一見の価値ありです!ラパスで芸術に触れる観光にぜひ行きましょう。

◎ボリビア「ラパス」のおすすめ観光スポットまとめ

ラパスの夜景

ボリビアの首都ラパスは、標高3,800mという場所にある都市です。美しい自然の光景から、さまざまなミュージアムまで、見ごたえのある観光スポットがもりだくさん。スペインの入植と共にやってきた文化が街並みに反映されている様子も興味深いですね。

アイマラやケチュアなどの先住民が人口の過半数を占めるラパスでは、民間信仰をはじめとした文化が他の南米諸国と比べ色濃く残っていて、街の市場などでそれらを見かけることもあるでしょう。古代遺跡を探求する旅も良いですし、登山に時間と情熱を注ぐのも良いですね。ラパスを観光する際は、ぜひご紹介した観光スポットを参考にしてみてください。すてきな旅になりますように!

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